苛烈なる痴愚(所見)

 卒然、いかんともし難い不条理の欲求が煮えたぎり、我が掌を紅潮させる。
 義憤とでも呼ぶべきか、憤懣やるかたないと叫ぶべきか、それとも悪辣か。
 これは小説でない。詩でもない。しかし人の心を種とする文学でもない。
 荒む心で居るのじゃないが、疲れて良心も成り果てた。
 こんな分岐に誰がした。

いいなと思ったら応援しよう!