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ついにお別れしたお気に入りの服
いつも必要に迫らせてすることの一つに「衣替え」がある。
今回もそうだ。
暖かいというよりも暑いような日があって、「おお!まだいけるな」と思っていたが、やはり季節はちゃんと進んでいた。
いい加減「ちょっと厚手の秋物」2パターンで過ごすことにも無理を感じるようになってきた。
簡単に言うと、寒かった…
あまり人に会わないとはいえ、違う服を着たい。
そもそも昨年買った、あのシャツを着たい。
何よりあたたかい服があるのに、いつまで我慢しているんだ…
というわけで、天気の良かった今日意を決して(意を決しないとできないのが、わたしの衣替えだ)冬物を出してみた。
そして春秋物を片付けた。
その春秋物の中に、とても気に入っていたボーダーのカットソーがあった。
20年くらい前に買ったのだけど、気楽に着られて好きなのだった。
「何着よう」と思ったら、真っ先に手に取る1枚でヘビーローテーションの繰り返しで、脇の下が解れている有様だった。
それでも着たいから、解れたところを縫って、また解れたら縫って着ていた。
しかし今日「もうお別れしたほうがいいかも」と思い、子供に「もういいかな?」と聞いてみた。
お別れしたほうがいいかもと思ったのは、ここ数年続いていたし、捨てるというのに子供に聞かないと踏ん切りがつかないほどに好きだった。
気楽に着られて、着回しがきいて、ひとまず形になる、とっても都合のいい1枚だったのだが、それ以上にはっきりとした思い出があったことも捨てられなかった理由なのだろう。
この服を着て写っている写真が2枚あった。
その思い出自体はまぁ普通のものなのだけれど、なぜか心に残っているのだ。
いい思い出だけではないのに(写真を撮った時点では楽しい思い出だったのだが、その後いろいろあって若干苦い思い出になっている)、なぜか残っているのだ。
でも、もういいかなって思った。
今までいっぱい一緒に楽しい時間にいてくれて、わたしの思い出の一部にいてくれてありがとう!
という気持ちを伝えて、肩のところのボタンを外してお別れした。
ボタンは外して、また何かのときに使うのだ(笑)。