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鈴木サトル写真展「奈落」

鈴木サトル写真展「奈落」を観てきました(Nine Gallery 1月31日まで 10:00~19:00)
「萬物の見えるもの 吾が芸術なり」というステートメントの通りバラエティに富んだ作品の数々。ふっと頭に浮かんだのが、ロバート・フランクにジャック・ケルアックが贈ったメッセージ「あんた、目があるよ」。
こんな言葉を私が言うと、とってもおこがましいですが、不思議ワールドから、美しい情景、よくこんなシーン見つけたなと思うようなショットなど観ていて飽きません。
お気に入りは、ランドセル姿で私立の制服を着た賢そうな女の子が、かなり年季の入った妖怪の本を熱心に見入っている写真。とってもシュールでした。バス停で見かけたそうです。
展示法もまた見ごたえがあります。すべて同サイズの額なのですが、白マットと黒マットがうまく使い分けられていて、その並べ方、また、プリントサイズや額の中での配置も遊び心があります。
「今はこんな世の中だけど、よく見るとパラダイスがあるよ」と逆説的奈落を感じました。
写真集を購入すると、鈴木サトルさんの本業でもある手相を観てもらえます。私も5月に個展を控えているので、とってもパワーをいただけました。

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