「働く」って、楽しくラクに好きなことだけやるってことだよね|その4
こんなプロセスを経て、社会人1年目が終わり、社会人2年目に突入。小脇に抱えた不満は相変わらずフツフツしていたけど、ボーナスもらったり、後輩が出来たりで、フツフツの存在を1年目ほどは気にしなくなっていたかな、という感じの、社会人2年目の夏。
大きな異動があり、上司がごそっと入れ替わった。
1年目は、怒られないように「だけ」気を配って仕事をしていて、それがまかり通った。最初こそけっこう叱られたものの、後半は「叱られないポイント」を掴んだ感じ。
それに、1年目の私は完全に受け身で、言われたことをきちんとやり遂げることに「のみ」注力していたように思う。1年目だからそれが精一杯だったのかなと思うし、周りも大目に見てくれていたと、今ならわかる。
で、お気楽な私は「自分はこれでいい」とイタイ勘違いをしてしまっていた。
だから新体制になっても、テキトーにやればやっていけると思っていたのだけど、それは異動してきた上司によって覆されることになる。
まず着任の挨拶で、「いくら僕の悪口を言ってもらっても構わない。悪く言われるのは僕は気にならないからそのつもりで。仕事は1年目の人以外は、大目に見ることはありません。やることはキッチリやってもらいますから」と、新しい上司は毅然と言い放ったものだから、私も他のスタッフもビックリして異様な空気が漂った。
なんかわからんが、「今まで通りだと通用しない感」は、すでにこの時察知したように記憶している。
その上司は5つの目標を発表し、その年度中に全て達成すると宣言した。それにも私は驚いた。だって、そんなの無理、と思うことばかりだったから。
当時所属していた部は、部内のミスが多くて、お客様からのクレームがけっこうあった。事務処理やクレームのランキングが毎月発表されていたのだけど、全支店の中で、万年最下位。ちょっとよくて、ブービー賞。
支店のビルは、築60年くらいの古い建物だったこともあって、書類や備品は整理整頓できておらず、雑然としていた。無くしものや探しものは常にあったし、ファイリングもひどい有様だった。今思うと、これも万年最下位の大きな原因だったな、まちがいない。
でも、くりかえしになるけど、当時の私は自分に関係のないことだと思っていたし、キレイにしたから何なのくらいにしか思っていなかった。
上司が着任した翌日から、それを全て整理させられることになった。もちろん上司の指示で。
私の仕事の価値観には「掃除」が入っていなかったくらいだから、「昔の書類の整理」なんて想定外もいいところだった。しかも私は整理整頓が苦手(これは今も)。
それを業務終了後にやれと言われるのだから、いろいろ納得がいかない!
けれど、指示だからやるしかない。
小脇に抱えた不満のフツフツ度は、徐々に温度が上がり、イライラが隠し切れなくなった時、結構大きめの失敗を私はやらかしてしまった…のだが。
これが私の「働く」に対する価値観に大きな影響を与えるきっかけになる。
が、これはまた別の機会に。
今日も読んでくださりありがとうございます。
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