夏休みも終わりが近づいてきましたね。新学期が始まると同時に、新しい学びや挑戦のチャンスが訪れます。でも、何かを始める時って、最初の「全体像を掴む」段階が一番大変だったりしませんか? ひとたび全体像が見えてしまえば、あとは掘り下げていくだけなのに、そこまでの道のりが難しいですよね。
そこで今日は、新しいことを始めたり、専門的な学びに挑戦したりする時に役立つ、「全体像をサクッと掴む方法」についてお話ししたいと思います。
新しいこと学びたい気持ちあるけど、難しいし、面倒だな…
授業で面白い話を聞いたり、興味をそそる動画や記事を見つけたり、イベントに参加して刺激を受けたり。「これ、面白そう!」って思ったこと、皆さんにもありますよね? でも、いざネットで調べてみると専門用語だらけだったり、英語のサイトばかりだったり…。「結局よく分からないから、もういいや…」なんて諦めてしまった経験、ありませんか?
そうなんです。残念ながら、せっかく見つけた資料でも、専門知識がある人向けに書かれていたり、自分の分かる言語では書かれていなかったりすることがありますよね。今の自分の知識やスキルでは理解できない…そんな壁にぶつかることも、よくあることだと思います。
私のためだけに、書き直してくれたらいいのにな
もしも、世の中に溢れる情報が、まるで自分の知識やスキルに合わせて、私だけのために書かれたものだったなら…。そんな風に思ったことはありませんか?もしそんなことが可能になったら、きっと新しい一歩を踏み出せる機会が、もっと増えるのだろうにと。
自分+生成AIでやってみよう
そんなときに便利なのが生成AI。時々間違っちゃうこともある生成AIですが、専門知識の概要をサクッと、ざっくり捉えたい時の便利な使い方を説明します。NotebookLM なんかも便利なのですが、今回は、Geminiでも利用できるようになったカスタム機能、Gemsを使う方法を紹介します (現在Gemini Advancedで利用可)。
例えば… 言語学について学んでみたいとしましょう!
では、具体例を使いつつ、自分+生成AIで、何か興味あるけど、ちょっと難しそうで手が出しにくいことの概要をサクッと、ざっくり捉える方法を見てみましょう。
今日は、具体例として、昨今ちょっと人気が出てきている言語学、特に、何だか名前が難しそうなSystemic Functional Linguisticsという言語学の概要をサクッと、ざっくり捉えたい、猫丸君の場合を考えてみましょう。猫丸君のプロフィールは以下の通りです。
STEP1: 猫丸、まず、いつも通り、webで試す
🐈猫丸君🐈: 猫吉師匠が、何やら「Systemic Functional Linguistics」っていう言語学の話をしていたにゃ。師匠のスライド、小難しい分析法とか出てたけど、なんだか面白そうだったにゃ。もうちょっと詳しく知りたいけど、難解そうで尻尾が縮こまっちゃうにゃ。まあ、まずは、webで検索してみるかにゃ〜。
🐈猫丸君🐈: ウェブで「Systemic Functional Linguistics」って調べたら、Systemic Functional Linguisticsのサイトがあって、そのサイトに「a good introductory article」って書いて紹介されてる記事があったんだけど、英語で書かれてて、猫語に翻訳できないにゃあ。日本語ならいけるけどにゃ。やっぱ、新しいこと始めるのは難しいにゃ。辞めちゃおうかにゃ。
🐈猫丸君🐈: とりあえず猫吉師匠に、猫丸的に頑張ってみたにゃ〜とだけは、言っておくにゃ…
STEP2: 猫丸、猫吉に聞くが突き放され、生成AI使いなさいと言われる…
🐈猫丸君🐈: 猫吉師匠、なんか、Systemic Functional Linguisticsってこないだの発表のときに、言ってましたよね(猫丸、師匠に話すときは、にゃ〜にゃ〜ならないらしい)。
ちょっと僕なりに、調べてみようと思ったんですけど、文献が英語のもので分からず … 師匠ちょっと、サクッとザックリ概要だけ教えてくれませんか?そこさえ教えてもらったら、もう少し頑張れる気がするんです。
🐈⬛猫吉🐈⬛: 猫丸君、「ちょっと僕なりに、調べてみようと思ったんですけど、文献が英語のもので分からず … 」って、どのくらい頑張った?
🐈猫丸君🐈: (鋭いにゃ… 10分ぐらいしか頑張れてない…)
師匠、猫丸的にはベストを尽くしました。いつもみたいに、僕のレベルに合わせて、この資料を説明してください。僕は、猫語と日本語しか、いけません…
🐈⬛猫吉🐈⬛: 猫吉君、申し訳ないけど、これから、出汁検定試験があるんだよね。参考になりそうな資料見つけてあるらな、生成AIを使って、もうひと頑張りしてみな。使い方のメモあげるから。
🐈猫丸君🐈: え〜 生成AIなんて、そもそももっと難しそうじゃないですか!僕を見捨てるんですか、師匠💢
🐈⬛猫吉🐈⬛: まずやってみてから、言いなさい。でも、思ってるより簡単だと思うよ。猫丸君なら、5分できっとスタートできるよ。
🐈猫丸君🐈: (師匠、絶対5分以上かかるやつにゃん)🥲
STEP3: 猫丸、まじ、準備5分でできちゃった …
🐈猫丸君🐈: 師匠に相談して手間を省こうと思ったのに、逆に、Systemic Functional Linguisticsだけじゃなく、生成AIまで使ってみなくていけなくなっちゃったにゃ。まあ、とりあえず、メモを見てみるにゃ。
🐈猫丸君🐈: え、これだけでいいにゃ!
STEP4: 猫丸、 SFLにゃん吉師匠Gemsで、サクッとザクっと専門知識の概要を学ぶ
🐈猫丸君🐈: それじゃあ、Gemsとかいうものを作ってみるにゃ。猫吉師匠のメモの続きを見てみるにゃ。
🐈猫丸君🐈: テンプレートを作ってくれてるとは、猫吉師匠、僕がつまずきそうなとこ分かってくれてるにゃ。テンプレあれば、まあ、何とかなるにゃ。
じゃあ、やってみるにゃ。こんな感じかな。尻尾振りながら、頑張るにゃ。https://www.alvinleong.info/sfg/sfgintro.htmlってのが、見つけた英語のサイトだったにゃ。Gemの名前は、 SFLにゃん吉師匠でいってみるにゃ。
🐈猫丸君🐈: 名前とカスタム指示を入れて、保存したら準備OKみたいにゃ。ちょっと試してみるにゃ。そもそも、何を聞いたらいいか分からないから、そう言ってみるにゃ。
🐈猫丸君🐈: SFLにゃん吉師匠、Systemic Functional Linguisticsについて、詳しくなりたいなと思ってるんだけど、そもそも何から質問したら良いにゃ?
🐈猫丸君🐈: SFLにゃん吉師匠、じゃあ、僕のお師匠さんが、transitivity analysisって言ってたんだけど、それはどんな分析なのかにゃ?
🐈猫丸君🐈: SFLにゃん吉師匠、煮干しに何でも結びつけてくるのにゃ。すごすぎるにゃ。もっと質問してみるにゃ!あ、猫吉師匠のメモに続きがあるにゃ。
🐈猫丸君🐈: 猫吉師匠いつもながら、爪があちこち届くにゃ。SFLにゃん吉師匠ともうちょっと、遊んでみるにゃ。ちょっと猫丸には、SFLにゃん吉師匠の返事は長ったらしいから、もうちょっと短く返事してもらうよう、カスタム指示に「猫丸君は、返事が長いと、勉強やになってしまうので、質問に答える時は、短めに回答してください。」ってプロフィールに追記して、お願いしとこう。
🐈猫丸君🐈:よし、じゃあ、もう一回質問してみよう。
🐈猫丸君🐈: Themeって何のことにゃ?
🐈猫丸君🐈: おお、なかなかいいにゃ!このぐらいの長さで、やり取りしたいにゃ。よし、大体分かってきたにゃ。SFLにゃん吉師匠Gemの自慢しついでに、猫吉師匠の出汁検定の邪魔しにいくにゃ!
まとめ
この記事では、GeminiのGems機能を活用して、専門知識をサクッと、ざっくり理解するための方法を解説しました。
何か新しいことを始めようと思ったときに、難解な専門用語や前提知識の壁にぶつかり、せっかく資料や本を手に取っても、なかなか読み進められない経験ってありますよね。 そんな時こそ、自分+生成AIの出番です。
生成AIを難解度やスタイルの調節に利用して、自分が知識を吸収しやすい形にして、今まで諦めていたような挑戦でも、今度は、一歩踏み出せるかもしれません。
これからは、生成AIと一緒に、新たな学びの世界を切り開くのも、良いかもしれませんね。