共戦神話の真相(呪いの概念)
「アッズって呪いを解ける天使なんだよね?」
「まあな。」
「じゃあ呪いって何なの?」
「呪いねぇ・・・そうだな・・・例えば天使には不死という呪いがかけられている。」
「え?不死って呪いなの?」
「そうじゃない。これは呪いの考え方を端的に表したセリフだ。つまりだな呪いってのは“指定”なんだよ。」
「指定?」
「そ、人間で例えるともう少し分かりやすいかな。ミィディアには様々な呪いがかけられている。人間という呪いがかけられその呪いには必ず死してしまうという呪いがかけられている。さらにはミィディアという呪いもかけられている。これはミィディアしか持ちえない呪いである。ってな感じかな。」
「うーん・・・分かったような分からないような・・・。」
「そしたら・・・ミィディア。好きな人はいるか?」
「・・・済まん、すぐには出てこない。」
「笑。じゃあ好きな人がいたとしよう!ミィディアには好きな人・・・仮にラブ子としよう。」
「・・・ネーミングセンス笑。」
「そ、そこはスルーしてくれ汗。とりあえずミィディアはラブ子のことが好きだ。」
「うん・・・。」
「この状態は呪いの概念で言うならミィディアはラブ子を呪っているってことになる。」
「・・・それは俺がその人を好きって自分の中で“指定”してるからか?」
「ラブ子な?そう。ミィディアはラブ子という特定の存在に指定して好きという呪いをかけている。俺たち天使はビランチが作った創造物に指定して人間という呪いをかけている。その人間だって俺たちを天界に住む天使という指定で呪いをかけてんだぜ?」
「・・・つまり呪いってのは様々な指定の形を総称してそういうのか?」
「そういうことだ。」