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共戦神話の真相(天使の策略)
「リスパリオって大逆で死んだんじゃないの?」
「何を言っているんだ。この俺が死ぬわけがなかろう。それにそもそも天使には死という概念はない。まぁ堕天使たちにやられしばらく動けなくはなったがな。」
「そうなんだ・・・それでさ聞きたいことがあるんだけどビランチを守る為に作戦を考えたのは本当なの?」
「ああ本当だ。俺は当時オルゴからセイがもしかしたらビランチを裏切って存在を消しにかかるかもしれないと聞かされた。そしてビランチを守る為の知恵を貸せといわれた。俺としてもビランチを消されるのは不本意であったし何より関係のない天使たちを巻き込むのは心苦しく感じていた。なのであえてビランチに意識を集中させる策を考えたのだ。」
「それはほかの天使を巻き込まない為?」
「そうだ。もしビランチを他の天使たちで隠したのであればセイとイプノはビランチが出てくるまで天使たちを苦しめ消しにかかるだろう。そうなっては天使たちに多大な被害が出る。それにオルゴたちとしては“敵は一か所に集まってくれると助かる”とのことであった。なのでビランチをあえて最初から出すことで悪魔たちのおとりになってもらうことにしたのだ。それにビランチは熾天使の中でも別格だ。例えセイとイプノが同時にかかったとしても簡単に倒せる相手ではない。十分に時間が稼げる。時間が稼げれば他の上天使たちも集まってきて何とかなるだろう。そうした考えもありこの作戦を考えたのさ。」