妙に嫌な予感がして、170℃に予熱したオーブンで、チップスターの容器で形どった水羊羹をベイクした

すごい寝てた。
そもそも世の中が起きすぎなのである。私よりも起きていないで欲しい。

どこまでが昨日で、どこからが今日なのか。
どこまでが今日で、どこからが明日なのか。
曖昧な空間を生きていることが多くて、私は実質的には20年も生きていないのではないか。

特に何もない1日の予感をただなぞるだけの時間。汚れがしっかりこびりついた食器類ばかり溜まっていて、心もそうなる。

肝臓の具合を確かめる為、再び内科へ。
最近はお医者さんありがとうの毎日。
血を抜かれ、尿を取られ、すっからかん。俺にはもう何もない。いい加減酒を飲ませろ。

音楽練習棟の大掃除に参加する。間接照明を貰う。

成人式の謝辞を引き受けてしまったので、原稿を考える。
ひと通りのテンプレートみたいなものがあって、その中に私自身と出身地を絡めた、新成人らしいエピソードを言えとのこと。
私に何が言える。
私に何が言える。

昨年の原稿に目を通す。
「現代社会に必要とされていることは何なのかを考え」、「社会に貢献」、「社会人として恥じない行動に努める」
私が青年期においてできる限り避けてきた事柄。言わなきゃいけないのだろうか。正直、社会貢献や、恥じない行動、クソくらえなのだが。ゲボが出る。ゲボ出まくり。
成人式の謝辞を引き受けるということは、私にとって、ジャスミンの香りがするゲボを吐くということ。そもそもゲボを吐きたくないよねという話。

適度にやんちゃな高校から、今私がいる大学に進学するということは、周りからみたらすごく輝かしいことで、まさに新成人代表といった感じなのかもしれない。だから匿名の同級生から推薦され、こうして謝辞の原稿を考えさせられているのかもしれない。
この、推測できる一連の流れみたいなものがゲボ。
ゲボによって動かされるゲボの傀儡、それが私。ゲボコントローラーでゲボ電磁波を送られて、ゲボ物理学の功績でゲボ運動ができている、そんな存在。クソ。
誰も私のことを見ていない。誰も私を知らない。
今の私知ってる?
でっけえ音聴いて、「ンカァー‼︎‼︎これよ、これ」つって焼酎お湯割り飲んでいる人間。それ以外の記述、不可。
ノイズと大声と恥じらいのなさだけで形成されている肉人形。
お前らそれに謝辞を?
新成人として恥ずかしくない行動?
現代社会に貢献?
みんなで社会のために?未来を見て?
は?
なんだ?
やんのか?
こちとらゲボ100万馬力、ゲボのアトムなんですけど?
ゲボのロケットパンチ出ますが?容易に。いとも容易く。
ゲボの推進力で太平洋横断できますけども?乗ってきます?運賃、ゼロですが?文句あんの?

ひと通りな、まあそんなことを言いますわ。そんでワイ、こう言うんですわ、
「新成人代表、ゲボ大名百万石、これなら天下取れるんじゃありませんか〜〜???」
そったらツイードのスーツの胸元からピストル取り出してな、ワイのこめかみ当ててな、周りが「おい危ない!」つってな。
ワイ引き金引いてな。
でもそのピストル水鉄砲でな、なんだよつってな。でも中身にしっかり満100豪(マキシマム・100・ごう)の毒入っておりまして、しっかり死んで、「いや死ぬんかい」つって。もう大盛り上がり。盛り上がりまくり。


さよなら。

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