事物起源本レビュー第一回【事物起源探究創刊号】
※松永英明個人誌『事物起源探究 創刊号』(2010年5月)より。
「事物起源」そのものをタイトルとした書籍が手元にあります。「事物起源探究」のバイブルともいえる本について、今回は戦後の三冊をレビューしてみます。
速水建夫『事物起源考』魚住書店昭和八年(一九六三)二月十五日発行。このはしがきは熱く語る。
収録項目数は二四二一。日本史の用語集的な解説も多いが、「ミルクキヤラメル 大正三年四月森永太市がアメリカ見学中に学んだものにいろいろ工夫を加えて売り出したのが、はじめで