「消極的防衛」姿勢ではいつまでも解決出来ない

「太陽の塔」が拉致問題の被害者救出を願うブルーリボンカラーに染まったということで今日はこれについて。

亡き金正恩が、やっと拉致問題について日本との交渉テーブルにつき、北朝鮮の拉致関与を渋々認めたのが2002年。その後、5名の拉致被害者が帰国しました。
が、その後は誰一人として帰国に至っていません。

その前の年、2001年の12月22日、奄美大島の近海ではとある事件が発生していました。
北朝鮮の工作船が海上保安庁の巡視船と銃撃戦になった事件です。北朝鮮側はロケットランチャーまで装備していました。
(詳しくは下記wikiを参照)

当時私は名瀬の海上保安部の人らと仕事柄ちょくちょく雑談することが多かったのですが、いつも世間話している巡視船の乗組員の方達が、銃火器を搭載した船と撃ち合いになるなど、全く想像もしていませんでした。

私の中では巡視船=密漁業者の取り締まり、くらいの感覚だったのが、「奄美のすぐ横には国境があり、その向こうには憲法9条など鼻で笑う国ばかり」という現実を知ったきっかけでもあります。

そしてそれまでは日本側からどれだけ北朝鮮側に拉致に関する交渉を呼びかけても無視していたのに、この工作船事件以降、北朝鮮側は交渉に応じるようになりました。

人権をなんとも思わずに力を正義とする勢力には、どうしてもこちらの防衛力がどれだけあるかを誇示する必要があると考えています。
例え攻撃する気はなくても「必要であれば、そちらを全面的に叩ける準備がある」という姿勢を見せる。
こういうパフォーマンスをするだけでも、拉致問題の早期解決につながっていくのではないでしょうか。

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