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母とただただ飲んで食べてがおいしい日常。金晩の中津は今日も眠らない。【フードエッセイ】

仕事終わりの金曜日
わたしは阪急中津駅へとおりたった。
しかし母はまだ来ない。
中津と言っているのになぜか
阪急京都線へと足を運び
十三まで行ってしまったらしい。
娘を待たせてるというのに
ててぺろくらわす還暦手前の母おそるべし。

そんなことはさておき今宵は Liben へと向かった。
2024年2月その地に突如参上すると瞬く間に満員御礼。
もはや新参者ならぬ古参者のような圧倒的存在感だ。

お店に入ればそこはオレンジ色の空間で、
軽井沢のログハウスのような木のやさしい甘い香りが
ふわっと少し香るここちがもう素敵。
そしてロングテーブルが象徴的で
それはまるで大切な人との空間にある
思い出と向き合う時間としてゆっくりと助長させる。
さらに未完成から完成までの味を楽しみながら
追い求める姿は最優秀新人賞獲得レベルに大感激です。

お通しにカヌレとか何事かよ〜って
垂涎すれば次々に好物ばかりが出てくるおもてなし。
バスクチーズケーキはまさかのワイン欲するアテ系で
淡路産玉葱だけで甘さをきゅうううっと引き出し
いっぱいに広がる牡蠣の旨みで満たされる絶品ものだ。

自家製パンがずらりと鎮座するメニューだったり、
トリュフどっぷりのふわじゅくオムレツは
乙女心鷲掴みで終始感じる幸せ絶頂でした。

ワインは言わずもがな素敵なラインナップで
個人的にアルザスワインがあるだけで
絶大なる信頼です(ですが最初はビールで行きました。

母が遅れてきたことなんてもうすっかり忘れていて
これもいつかはやさしい思い出になるんだと
食で繋がるを大切にするLibenが教えてくれたこと。
素敵な味に空間に人に私は大満足でした。
ありがとう。

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