いかん
小説書くぞ! と言ってから書けてない。
夏休み、「あの長編シリーズ」のためのメモを大量に作ったというのに。
懸案だった主人公の名前も決めた。数十年ぶりに主人公の名前を決めたのだ。(そんなことってある?)
年表も作り直した。大河ものを書くときには「年表」は必須だ。FSSでもそうでしょう?
思えば、小説家よりも漫画家になりたかった頃は、発想はまず「絵」からで、次に年表だった。
「描きたいシーン」は絵で浮かんでくる。「語りたい物語」は年表の行間から零れ出てくる。
そういうタイプだった。
キャラクターを設定する時はまず絵にしていた。そうすれば、キャラを動かすときに、なにひとつ迷うことがない。
お話は、結局のところ、作中の歴史的事実の積み重ねだから、年表にある「事件」の裏側を描けばいい。
そういうやり方をしていた。
今は、絵が描けなくなっている。自分の下手さを許せなくなってしまった。
でも、年表ならば書ける。書けるはずだと思って、この夏、京都某所で書きこうと試みた。
書けたんよ、これが。
設定もいろいろ追加しながら、物語の導入に至る世界観は構築できたわけですよ。
それで小説の方はろくに書けないんだから困ったもんだ。
しかたないね。
それよりもちょっとばかり優先順位の高い遊びがあったもんだから。
そっちについついかまけてしまった。
でも書くよ!
だって、三十数年決まらなかった主人公の名前を決めたんだから。
物語のテーマとも合致する名前にたどり着けたんだから。
乞うご期待、といって書き出せるのはまだちょっと先かもしれないけれど。
以下、この夏作った年表の一部を公開します。(なんかやってたという証)
なお、内容は予告なく変更されることがあります。
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※AW(AfterWrath)は「新世界暦」と訳す。未曾有の天災「Wrath of God(神の怒り)」により、人類は一度滅び、そして蘇った、という意味が込められている)
2021~2050 世界の気象災害は激甚化を続ける……
一方で、世界の貧富の差がさらに開いていく。
アメリカや中国といった大国の分断が激しくなっていく。
2050 正しき人々の世界会議体(WCR)発足
2051 WCRの主宰「ノルマンディーの少女」によるネット上での呼びかけにより、地球を救うためのあらゆるアイディアの募集が始まり、全世界のコンピュータをネットワークでつないでのグローバルコンピューティングが始まる。DZの基礎技術がこの成果とされる。
2055 中国帝政化(周華と呼称)
2056 国連解体
2057 WCR自然消滅。DZ技術ともども「有志による地球意志決定機関GDO(Global Decision-Making Organ)に継承される。
2059 アメリカ合衆国分裂 第二次南北戦争
2062 インド分裂戦争(当時GDP世界3位のインドが崩壊へ)
2060~2090 雪崩を打つように各国のシステムが崩壊していく。
気象状況の激甚化にともない保険をはじめとするセーフティネットが崩壊。
国家が力を失なっていくなかで、ボーダーレスの時代に移行していく。
「持てる者たち」による新秩序が構築されていく。
2091 GDOがすべての国家に対して宣戦布告。と同時に、GDO経済圏への参加を全人類に求めた。この時点で全世界のネットワーク、通信インフラ、物流インフラは完全にGDOの支配下に置かれ、気候制御技術を持つGDOに逆らえる国家はすでに存在しなかった。
2091~2098 GDOが気象を操り、いくつもの国家を滅亡させる。逆にGDOに忠誠を誓った地域は激甚災害から解放される。
2099 チャイナ・シンドローム発生。原発の同時多発暴走とも、隕石の直撃とも、GDOによる大規模テロとも、多数の説があるが真相は不明。
アジア大陸の広範な範囲で摂氏6,000度の熱を数秒間観測。この未曾有の災害をWRATH OF GOD(神の怒り)と呼ぶ。
WRATH OF GODによって、粉塵による光量低下が200年続くと予測されたが、GDOはその天災を未然に防ぐことを宣言、DZ技術による世界浄化システムが発動する。これにより、人類は滅亡の危機を逃れた。とともにGDOによる世界統治システムが完成した。
2101 AW1 22世紀最初の日、世界連邦政府がGDOによって設立される。初代首班はアン・イエリン(65歳)。50年前の「ノルマンディーの少女」は彼女であったことが初めて明かされる。
以下、続く。(主人公たちの時代になるまで、あと90年……)
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