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カメラ(α6400)の動画設定の話。

私が今メインで使っているのはSonyのα6400というAPS-C(※1.)ミラーレス一眼カメラです。
主に趣味で家族や風景の写真や、動画を撮影してちょっと編集。
親戚や家族にそれらを共有してみせるというのが割と楽しいですし、記憶が苦手な私の思い出を引き出すためのツールにもなってくれます。

※1.APS-Cはセンサーサイズの規格の一つで、フルサイズセンサーより少し小さな規格です。しかし、映画撮影などの動画カメラの世界ではSuper35mmというセンサーサイズが映画などの撮影機材においては一般的な規格があるようで、APS-Cはそれとほぼほぼ同じ大きさのセンサーサイズです。

α6400を買った経緯

元々SonyのNEX-6という同系のカメラを持っていましたが、動画撮影が短いのが最大の弱点で不満でした。趣味で楽器演奏するのですが、コンサートなどを通して撮りたいという願望はなかなか叶えることができていませんでした。

数年前にα6400というカメラの発表を見た時に、コレだと思いました。
発売当初は2万円キャッシュバックキャンペーンがやっており、そのタイミングでなんとか配偶者を説得して買いました。(※2.)

説得内容としては
・価格は10万円台前半(⬅︎高倍率ズームレンズキットにしました)
・オートフォーカス(AF)が早くて正確(⬅︎理解してもらえた利点)
・AFトラッキングが優秀(⬅︎理解してもらえた利点)
・液晶モニターが180度フリップして自撮りできる(⬅︎配偶者に響いた機能)
・パープルフリンジが軽減(ソフトウェア処理の向上)しているらしいこと(⬅︎説明してもあまり響かなかった利点)
・動画にHDR撮影(暗いところの黒潰れや明るいところの白潰れがしにくい)対応のPP10が追加されたこと(⬅︎説明してもあまり響かなかった利点)
・一番は動画の連続撮影時間に30分の上限がついていないこと
などが当時としてはとても魅力的なんだと話した記憶があります。
結果無事に、いやギリギリなんとか買うことができました。。

※2.フルサイズセンサーカメラは魅力的でしたが、レンズ・本体とも高い上に、発売当時AF速度・精度においてはα6400が上という下剋上を果たしていました。更にはAPS-C以上のセンサーサイズのミラーレスカメラで、当時動画撮影時間30分上限の設定を初めて取っ払ったのは競合メーカーを含めても他になく、α6400だけでした。

動画設定とそうするに至った経緯

前置きが長くなりました。
以下設定について備忘録として残していきたいと思います。
"●で書いたポイント"を押さえれば良いと考えています。
(途中飛ばし読みしてもらっていいので、●と◆の箇条書きの箇所を設定していただければ良いです。)
なお、動画の現像(カラーグレーディングやカラーコレクト)は大変なので、なるべく補正せずとも見やすいように心掛けてみた設定です。

【動画の記録サイズと滑らかさの設定】

動画はまず、滑らかな動きをそのままに撮りたいので、FHD60fpsフルHD60コマ。(画質を4Kにすると60fpsにはできず、30fpsまでしか撮れません)
●記録方式:XAVC S HDフルHD 
●記録設定:60p 50M60コマ最高画質(Super35mm) 
●露出モード:シャッタースピード優先
●シャッタースピード:1/100~1/125(フリッカー出ない方を選ぶ)
(シャッタースピードについては詳しく書いてくださっている方がいらっしゃるので下記リンクご参考になさってください。)

【明るさの設定】

また、明るすぎたり暗すぎたりすることでディテールがなくなる"白潰れ"や"黒潰れ"を防ぎたいのでPPピクチャープロファイル10=HDRハイダイナミクスレンジの設定で撮るようにします。
HDRにすると明るさに対する許容範囲が広くなります。
●ピクチャープロファイル:PP10(HLGハイログガンマ2)

しかし、デフォルト設定のPP10をHDR非対応の画面で見ると色が濃すぎ(彩度が高過ぎ)、明るさもSDRスタンダードダイナミクスレンジに戻ってしまってものすごく暗く映ります。(※3.)

※3.これはカメラの液晶画面では確認が困難です。PCやスマホにデータを移動させて検証するしか確かめる方法はないと考えています。

明るさは裏技といいますか、ただの露出補正では不足するので、下記設定を変更します。
●測光モード:マルチ
●露出基準調整>マルチ:+1
●露出補正:+1.3~2.0
➡︎+2.0でもあまり白飛びしませんが、肌の色はだいぶ明るくなります。おそらく+1.3くらいで明るさが見た目に近い感じになると思いますのでオススメです。
●ダイヤル/ホイール露出補正:◎ホイール
➡︎背面のホイールが露出補正として使え便利です!
●ISO感度:AUTO>下限ISO 100~上限ISO 6400
➡︎ISO6400でも動画ならノイズはギリギリOKと思います。

【色味の設定】

次にPP10の色を薄くします。
●PP10>彩度:−7

また、ここは人によって感じ方が違うと思いますが、デフォルトのホワイトバランスで撮影した動画をMacBookやiPhoneで観ると全体的に、特に人肌がマゼンタ〜ピンク寄りの色味になっています。
普段視聴する画面で見た時に綺麗に映らないと意味がないので、その問題を解決すべくかなり試行錯誤しました。
下記は、現状のベストコンディションと考える設定です。

●ホワイトバランス:オート
AWBオートホワイトバランスの優先設定:雰囲気優先
●ホワイトバランスオート>A-B:B1 , G-M:G0.75
◆動画カスタムキー>カスタムボタンC1:再押しAWBロック
◆動画カスタムキー>背面1 ②:再押しAEL
➡︎◆はお好みですが、私は撮影開始前にボタンを押して
 色味(AWB)と明るさ(AEL)を固定するために設定しています。

最後に

ダラダラと文章が長くなりました。
いずれカメラ設定だけを簡潔に箇条書きにしたnoteを他に作ります。

PP10の撮影にすると、夜間でも日中でもかなり綺麗な動画が撮れるので、
Sony製カメラをお持ちの方はお試しください。

⬆︎動画からの静止画切り抜きなので
実際の動画の色味とは異なりますが、
中望遠レンズ135mmf値6.3
(フルサイズ換算202.5mm)でも
そこそこ綺麗に映っていると思います。

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