烙印シャドールのことや新環境における誘発とかその他諸々シャドールの構築の話

新弾出ましたね。マリンセスは！！！？？？？？？
まあマリンセス来てもシャドール使えるうちは別に組まなさそうな気もしますが…

烙印シャドールについて

さて、烙印が来たということで烙印シャドールが流行っているわけですが結論から言いますと個人的には組む意味を見出せません。
烙印シャドールは
1.デスピアに寄せる
2.デスピアに寄せない
の２つの選択肢がありますが、1はデスピアでよくね？となって2は純シャドールでよくね？となるからです。
シャドールの烙印融合は手札一枚(＋コスト一枚)からルークとかミドラ＋エルシャとか構えられます。確かに一枚初動が少ないシャドールでこれは凄い！

──でもミラジェイド＋赫の方が強くないですか？

世の中の烙印出張デッキは烙印鉄獣のような特殊な例を除いてこれで撃沈してしまいます。

いやいやどうせシャドールは手札一枚で動けないデッキなんだから手札一枚使った時のパワーで比較するのはナンセンスだろ！
という反論もあるでしょう。もっともな話です。
実際常に動きが通るのならば採用していたかもしれません。
しかし実際には常に通るとは限りません。烙印シャドールの真の問題点は、妨害に対する受けが悪い！という点です。

烙印融合は使用するターン融合しか出せないという制約があります。
なので例えば烙印融合発動にうららを受けたりルベリオンに泡影を受けたので普通に融合するか〜と動こうとしてもアナコンダやグラコンを出せず動きが大きく制限されることになります。
なら先に普通に動くか、と普通の融合から動くのならそれはもうその烙印融合が他のギミックだった方が強く動けますよね。リンク出せない分最大値的にはあまり変わらないですし。
似たような最低値保証カードである天底の使徒と比較してもリンクした後で打てると打てないとの差はかなり大きいと思います。
後手捲りにおいてもこの制約は重いです。打点並べられるのでアクセスが出せなくてもワンショット出来るだけの火力は出せなくはないでしょうが除去はしづらくなりますし、アナコンダで蓋したりも出来ません。

ここまでシャドールから見た烙印のことを語ってきましたが烙印から見たシャドールは単体で機能しない邪魔なカードです。
手数の多いタイプの展開系相手にミドラーシュがあれば便利な場面はありますがシングル戦において判断はしづらいため経由しづらいです。
そのため積極的にシャドール展開をしないのであれば素引き前提上振れカードとなります。
そもそも現在のマスターデュエル環境でミドラーシュでなければ止まらないような手数の多い展開系って滅多に見ないので大体の場合赫ミラジェイド凶劇でなんとかなる印象です。
そういう感じなので積極的にシャドール展開をしにいかなければデッキとしてのアイデンティティを保ち難く、実際Twitterで検索してみると「烙印シャドール強いけどシャドール活躍する前に勝つ」という感じのツイートが散見されます。
これはつまりデスピアが強いのです。強いデッキを使いたいなら別にそれでいいのでしょうけどシャドールを使って勝ちたいからシャドールを使っているのではないですか？

結論として柔軟性を損ねる割にパワーもそこまであるわけでもない、中途半端なギミックであると思います。
勿論デスピアもシャドールも強いデッキなのでちゃんと回れば勝つでしょう。
しかし一枚初動というちゃんと回ることを促進させてくれるギミックに見せかけて、実際は噛み合いを悪くすることも多いという皮肉なギミックであるということは言っておきたいです。

今期の純シャドールのカードごとの考察

今月の毎日CSで優勝した構築です。
今回は珍しくうららを入れてみました。その辺も含めて考察していきます。

☆今期の誘発

・うらら
デスピア相手に非常に強く、ハリラドンにも打てる1番丸い誘発。
評価の落ちたうさぎの代わりとして一枚入れてみました。
シャドールにはうららを入れないという風潮があり、私も基本的には入れてません。
しかしそれは絶対ではありません。現に紙のこの時期は入れてました。
γが制限であり緊テレへのGが看過できない重さだったので入れていましたがデスピアに強いことと噛み合い割と使用感は良かったはずです。
今回も使用感としてはまさに普通という感じで無難な働きをしてくれました。
ただ別にわざわざ入れる必要もないかなという所で後述のルークと入れ替えるつもりです。
結局のところデッキの動きと噛み合うわけでは無いので罠カードに毛が生えたくらいの存在なんですよね。
墓穴を抜いて入れるのは良いと思いますが墓穴もデスピアに対して強いカードなので悩ましいところですね。

・うさぎ
前期は非常に評価高めでしたが、今期はデスピアのメインギミックに対して無力なので一気に評価が落ちました。
とはいえデスピア以外には変わらず効きますし、デスピアも勇者を入れているため緊急テレポートからのリクルート先として1枚は必須だと思います。
そういうわけなので最低限の1枚。別にデスピア相手にも腐れば素材にすればいいのですが腐れば素材にすれば良い枠は手札に2枚以上あるときつくなるためニビルが常に腐っていることを考えると1が無難な気がします。
一応相手のミラジェイドがエンドに自殺して赫を持ってくるパターンの時にミラジェイドに対して投げることでアルベルが除外され、返しのターンで赫で出る択からキマイラを消すことはできます。

・ヴェーラー
電脳が消えたこともあり、うさぎとは逆に評価を上げたカード。
デスピアにもハリラドンにも打てて使いやすいです。
最近増えている気がする鉄獣相手にも効果的ですし減らす理由はないでしょう。

・ニビル
デスピアに対してうさぎ以上に何もしないため前期とは打って変わって環境から姿を消しているカードだと思いますが、デスピア以外に対しては打てますし相変わらずハリラドンは強いため続投です。
使った後も融合やリンクの素材として場に残ってくれる性質が非常にデッキと噛み合っており最強の誘発なためよほど腐る環境でも無いなら入れておきたい派です。

・わらし
デスピア相手に強いですがハリラドン相手に強くないので不採用です。
しかしまあまあ流行ってるカードであるとは思うので再びケアするようにしないといけません。
うさぎもわらしも入れられている環境なためルーク発動時どちらかをケアしたらどちらかに引っかかりもどかしいですが、とりあえず通らなきゃどっちみち負ける場面ならわらしケアする必要はそんなに無いのでうさぎの方をケアしましょう。

☆その他特筆すべきカード

・シャドールーク
前期は1が良い、2でも良い。という枠だという認識でしたが、今期は逆に二枚推奨な気がしてきました。
まず、デスピアに対して強いこと。
デスピアはガーディアンキマイラ以外で伏せカードに触らないため罠による捲りが結構有効で、後手から適当に融合して墓地を肥やしつつルークを開いていけば割と捲れたりするのですが、ミラジェイドが除外してくるためルークを拾いづらいです。
しかし素引きしておけば当然拾いに行く必要はありません。思う存分楽しんで場を荒らすことに専念出来ますね。
次に環境に泡ヴェーラーが増えるであろうということ。
前期から強めなカードではありましたが、今期はニビルなどの評価の低下により更に増えることでしょう。
なので素引きしておきたい度合いは高まっていると言えます。
そして最後にDDクロウの存在です。
ドライトロンが記載されて以降、役割が持ちづらくなったため採用が稀になっていましたが赫の烙印を止められるため再浮上。
ルークが除外される可能性のある環境では複数枚欲しくなるため増やす意義が大きいです。
これらのことから2枚あっていいかなという感じです。

・超融合
評価上がりました。
理由は対デスピアで有効な捲り札になり得るからです。
相手の場にミラジェイドがいる時にネフィリムをしてネフィリム効果にチェーンする形で超融合を使いミラジェイドを吸ってミドラを出すと、ミラジェイドに邪魔されることなく安全にルークを拾いつつミドラでアルベルを殴れます。
これにより盤面に勇者トークンやアナコンダがいる場合を除き、エンドにキマイラが出てこないため赫を守れます。
赫を使われたとしてもミドラを維持している限りは凶劇を使えないため、赫のパワーを落とすことが出来ます。
仮にこれをケアしてネフィリムチェーンミラジェイドされた場合、超融合をもっていないなら魔法罠を落とさず損失を抑えられますし、判断に困ることでしょう。
初動として使える対面が多くないことは変わらないので2枚入れるかはわかりませんが、密かに割とリストラの危機だった前期とは打って変わって、引いた時の明確に強い再現性の高い使い方が確立されているということで立場は非常に向上したといえます。
鉄獣が絶対ミラジェイド立てるようになったので打ちやすくなったのも良いですね

おわりに

ソリティアと違ってデスピアは捲れるので今期のシャドールは結構やりやすいのではないでしょうか。
今週はアップメディア杯があるので出来れば2連覇狙いたいところですね。
まあサイドありだとデスピアのとばっちりでかなり厳しい環境になってそうで怖いですが…
ではまた