[ヨーロッパ旅行] ユーロなしで5カ国14都市ひとり旅
2023年の12月末から年を越して3週間、冬休みを利用してヨーロッパを旅行してきました!
馬鹿なことに出発前日に財布を無くした私は、現金・クレジットカードなしでスマホ決済だけに頼って旅行せざるを得ない状況に…。
多少困ることはあったものの、その都度なんとかなって無事5カ国14都市を渡り歩くことが出来たので、今回の旅を通して学んだことや思い出も含めて振り返りを書いてみようと思います。
訪れた国・都市
🇬🇧シェフィールド - 出発点(留学先)
🇬🇧リヴァプール
🇬🇧マンチェスター
🇩🇪ケルン
🇩🇪フランクフルト
🇩🇪ローテンブルク
🇩🇪ネルトリンゲン
🇩🇪ミュンヘン - クリスマス🎄
🇮🇹ヴェネツィア
🇮🇹ラヴェンナ
🇮🇹フィレンツェ
🇮🇹ジェノヴァ
🇮🇹ミラノ - 年越し・正月🎍
🇨🇭ベルン
🇫🇷パリ
各都市の日記書きました↓↓↓
一人旅の楽しみ方
一人旅が好きな私ですが、よく「一人で何するの?」と聞かれます。私の旅行のモチベーションは、主に美術・歴史・写真の三つです。まず美術館巡りが好きなので、行く場所毎にギャラリーがあるか調べては予定に優先して入れています。今回もほぼ全ての都市で寄ってきました。特にフィレンツェとパリでは幸せな時間を過ごしました。
次に高校で唯一好きな科目が世界史だった私は、教科書で見た建築物を実際に訪れることにワクワクします。思わぬ場所で知っている人物の名前が出てきたりと自分の中の知識と繋がることがあると面白いですし、知らない土地でも少し歴史を知るだけでだいぶ見方が変わります。
そして写真。私はカメラを持ち歩きできるだけ多くの写真を撮ることを一つの目当てにしました。好きな時に立ち止まって写真を取れるのは一人旅の特権です。カメラを持っていると「写真を撮るために」と少し遠回りしてみたり、バスを降りて歩いてみたり、行動範囲が自然と広がります。また周りの景色に敏感になるので普通に歩いていたら見逃すような小さな発見をすることも。
旅行先では「その場でしか味わえない経験・瞬間」を全力で楽しむように心がけています。
現金なしでもどうにかなる
冒頭でユーロを持たない無鉄砲なヨーロッパ旅行を強行したと書いたのですが、実はフランクフルトで宿泊先に頼んで10ユーロを現金に替えてもらっていました。さらには財布の中に運よく入っていた10ポンドをミュンヘンで両替して10ユーロ、合わせて20ユーロ(約3,200円)を旅の後半では持ち歩いていました。多少でも現金があるだけで安心感は大分違います。
実際に現金がなくて困った場面、現金を使った場面を紹介します。
現金がなくて困ったハプニング
フランクフルト・博物館の入場券 … スマホ決済が使えなくて入場券を買うことが出来なかったのですが、エントランスの方の優しさでタダで入れてもらいました。
ローテンベルク- ネルトリンゲン間の移動 … バスに乗ろうとしたところ現金決済のみだったので支払えないことを伝えると、これまた優しい運転手さんに無賃で乗せてもらいました。乗り継ぎの都度説明するのが大変だったものの、最終的に計4000円くらいかかるバス代を無賃で乗せてもらいました。ありがたい…。
現金が必要だった場面
ローテンベルク・木彫り店(€5)… 小さな雑貨店で可愛い木彫りの猫を見つけたので手にしたばかりのユーロで買ってしまいました。後悔はしていません。
ラヴェンナ・ピザ屋(€3)… ローカルな一切れ売りのピザ屋さん。 友達と一緒だったのとそれまでクリスマスマーケットの屋台で我慢していたのでここばかりはと。
フィレンツェ・ゲストハウス(€9)… この出費がかなり痛かったのですが、イタリアではほとんどの宿泊先で宿泊税が現地徴収されるシステムがあります。ここだけ現金のみ利用可だったので渋々残金のほとんどを差し出す形になりました。事前に決済方法を調べておくべきでした。
パリ・市内バス(€2.5)… パリ郊外に向かうバスに乗るため間違えて違う切符を買ってしまった私は、乗車時に運転手と軽く口論した挙句現金で切符を買い直しました。これもよく確認するべきでした。帰りは泣く泣く歩きました。
という感じで、現金が必要だった場面をまとめてみるとそこまで無い、というか頑張れば手持ちゼロでもカードかスマホ決済があればなんとかなることが分かりました。ATMが使えない状況でどうしても現金が必要な時は、店頭やホテルでカードや振込を通した現金化をやってもらえないか聞いてみるのは一つの手だと思います。
そして日本ではもっと苦労しそうなところ、やはりヨーロッパはキャッシュレス化が進んでいるなと強く実感しました。もちろんタダで通してくれた方達には感謝です。
移動・宿泊
移動手段はドイツに渡る時を除いて全て電車かバスでした。切符は事前にスマホで取っておくと安心。私はTrainlineというアプリを使いました。それでも独特のルールが分からず、交通機関の利用は旅行中で一番苦労しました。
ヨーロッパの電車・バスに乗って分かったことをまとめると、
イギリス、ドイツの電車は基本遅れる
↔ イタリア、スイスは時間に正確な方遅延で乗り継ぎができなくても焦らずインフォメーションに聞けば代替案内をしてもらえる
ドイツのスタンプカード(回数券)は使い方要確認
イタリアの切符もスタンプが必要かチェック
パリのメトロ・バスは区間分けがあるので注意
ほとんどの駅に改札がない … これ一番驚きました。車内に切符を切る駅員が巡回していて、持っていないと多額の罰金を請求されます。
バスはカード決済が使えない場合が多い
バスは次の停車所を教えてくれない … 自分で地図を見ながら確認しないといつの間にか目的地を通り過ぎてたなんてことも。
宿泊先は、学生の一人旅なので安く抑えるためにホステル・ゲストハウスを多用しました。それぞれで違った経験をしたので別で記事にできたらいいなと思うのですが、はっきり言えるのは、安い=それなりの理由があること。女子だけで安心して泊まれる場所を探すことも大事です。一方で色々な人に出会えたり友達を作れたりするメリットもあります。
思い出その1 他人に頼ることを覚えた
今回の旅行を通して最も身についたスキルは、「他人を頼る勇気」です。問題に遭遇した時、もちろん一人で対処する力は必要ですが、どうしても限界はあります。そこで周りの人に声をかけて助けてもらうという行動は出来て損はないなと思います。
とかく偉そうに語る私も、小さい頃から人見知りで赤の他人に話しかけるなんて死んでも出来ないと思っていた人間でした。しかし一人で旅行しているとどうしてもそうせざるを得ない場面には出くわすもので、少しずつ経験を重ねることで他人に声をかけることへの躊躇がなくなりました。
交通機関の使い方が分からない時、お手洗いの場所が分からない時、インターネットが使えない時、などなど。私が話しかけた大概の人は丁寧に教えてくれました。英語圏以外の国では英語で話しかけるとたまに困った顔をされることもありましたが、今回訪れた国、特に大きな都市では英語を話せる方が多いのと、そうでなくても身振り手振りや翻訳を通してなんとか助けようとしてくれる心優しい人もいたので、周りの人を頼ってみる意味は大いにあると気付きました。
この旅行ではそんな人々の優しさにたくさん触れることが出来たことが一番「行ってよかった」と思える理由です。またこうした経験を踏まえて改めて困っている人にさっと手を差し伸べられる人になりたいとも強く思えるようになったのでした。
思い出その2 異文化を楽しむ
イベントシーズンだったこともあり、クリスマスマーケットをはじめとしてヨーロッパ各国の様々な文化に触れる機会がありました。印象に残っている出来事をまとめます。
クリスマスのドイツ家庭に潜入 … 友達の家に招いてもらってドイツ家庭のクリスマスを一緒に過ごしました。教会のミサに参加したのが私にとって一番貴重な体験。
ローカルフード … イタリアの友達に地元民しか知らないような店に連れて行ってもらったりしました。
英語以外の言語 … 現地語を話せない私でも、軽い挨拶、「ありがとう」「すみません」だけは調べて積極的に使うようにしました。店員さんから英語で話しかけられるパターンもありましたが、挨拶だけは現地語を使ってみると好印象な気がします。自分の口から聞き慣れない言葉が出てくるのも中々面白いものです。
やはりその国の文化を知るには友達を作るのがベストなのでしょうか。確かに一人旅にはその面で限界もありますが、積極的にコミュニケーションをとってみたり人を観察するだけでも自分の文化にはないものを発見できると思います。
最後に
長くなりましたが、今回の旅行はひとり旅を満喫しつつ、人の温もりにも触れることが出来て幸せな思い出になりました。日記をつけながらの旅行も初めてだったので、拙いながらも文章を通して私の経験を知ってもらう機会を作れたのは大きな変化です。
まだまだ行きたい場所はたくさんあるのでその都度日記を書くつもりです。イギリス留学生活についても書くので覗いてもらえたら嬉しいです。
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