文化欄#17 国民体育大会が改称

日本陸上競技連盟が以下のツイートをしていた。

なお、上記ツイートには一部誤りがあり、実際は「2024年」の「佐賀大会」から変わるらしい(ただし、実際に2025年大会は滋賀開催のためで、「佐賀」と「滋賀」を間違えたわけではなさそうだ)。

大会名称が変更されるのは、2018年(平成30年)に改正されたスポーツ基本法が今年(2023年、令和4年)の1月1日から施行されることによる。

◎スポーツ基本法の一部を改正する法律
 スポーツ基本法(平成二十三年法律第七十八号)の一部を次のように改正する。
 第二十六条の見出し中「国民体育大会」を「国民スポーツ大会」に改め、同条第一項中「国民体育大会」を「国民スポーツ大会」に、「公益財団法人日本体育協会」を「公益財団法人日本スポーツ協会」に改め、同条第二項中「財団法人日本障害者スポーツ協会」を「公益財団法人日本障がい者スポーツ協会」に改め、同条第三項中「国民体育大会」を「国民スポーツ大会」に、「公益財団法人日本体育協会」を「公益財団法人日本スポーツ協会」に、「財団法人日本障害者スポーツ協会」を「公益財団法人日本障がい者スポーツ協会」に改める。
 第二十七条第二項中「財団法人日本障害者スポーツ協会」を「公益財団法人日本障がい者スポーツ協会」に改める。
 第三十三条第一項第一号中「国民体育大会」を「国民スポーツ大会」に改める。

出典:スポーツ基本法の一部を改正する法律 (shugiin.go.jp)

上記を見ればわかるように、2018年改正は同法における「体育」という文言を「スポーツ」に置き換える施策に関するものとなっており、東京五輪の開催に向けた措置であることがうかがえる。

なお、2023年国体は10月に鹿児島で開催されるが、こちらに改正案が適用されないのは、予選にあたるブロック大会が2022年に開催されたことによると思われる。

スポーツ基本法自体は、1961年に制定されたスポーツ振興法を改正する形で2011年に制定された。
2017年に文化芸術基本法に改正された文化芸術振興基本法(2001年制定)同様、それまでの振興法を受け継ぎ、基本法に位置付けなおすという形をとっている。

また、スポーツ基本法に関しては本年(2023年)より、さらなる改正の検討が動き出すという報道もある。


ところで、2018年の改正案は衆議院では全会一致、参議院では賛成235票、反対1票で可決されており、山本太郎議員のみ反対票を投じている。

2018年改正が東京五輪に絡んだ動きということもあってなのだろうと思うが、どういう反対理由であったのだろうか。

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