ユニクロのtシャツをイロチで着回す毎日であっても大丈夫な私でいたい。

ファッションが好きだ。

一風変わったデザインやこだわりを持って作られた洋服、またトレンドに左右されず自らの意思によって購入し選び抜いた洋服を身に纏った時の高揚感といったら、それ以上の至福はないと言っても過言ではない。

人と違うアイテムを身につけて、街に繰り出す。最強のアイテムを身につけた最強の私。武装に武装を重ねて、混沌とした世の中に繰り出していく。
私にとってファッションとはまさに武装であり鎧なのである。自らを表現すると同時に自らを守り、自らが戦うための道具なのである。

でも最近気づいたことがある。
私はファッションに頼りすぎなのではないかと。
ファッションの方にばかり自分を表現することや自分を守ること、また社会や誰かと戦う機能を押し付けてきてしまってきたような気がしている。いや、実際そうなのだ。肝心の私の方は何も変わってなくて、何の努力もしていない。

一番最強なのは、白Tジーンズであっても自分を貫き通し他者と対話し、社会を生きていける者なのではないかと。自分自身のみで戦える人なのではないかと。

もちろん、タトゥーであったりお気に入りのアイテムであったりそれこそファッションをお守りとして身につけることは私にとってとても必要なことだと思う。でももう少し、自分で戦ってみてもいいんじゃない？とも思う。

ユニクロのtシャツとノーマルなスラックスを色違いで複数着回す毎日であっても、私は大丈夫、私は強いよと思える人間になりたい。