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【イベントレポート】NewsPicksLIVE WestShip2020~越境と共創のリーダーシップ~


こんにちは!
某人材会社で主に西日本のマーケティングをしていることみです。

12月8日に開催されたNewsPicksLIVE WestShip2020~越境と共創のリーダーシップ~のレポートをお届けします!


■イベント概要


日時:2020年10月8日(火)11時~18時
開催場所:ハービスホール(ハービスOSAKA 25F)とオンライン
開催内容:トークセッションなどのコンテンツと参加者同士のチャット交流や商談など

■トークセッションのスケジュール
11時:Opening Talk
12時:Special Session - DX×イノベーション in WestShip
13時:The Mission Driven Company!~上意下達、忖度なき企業はこう創る~
14時:関西のビジネスを加速させる「越境」イノベーションとは?
15時:令和的事業継承「アトツギ」in West
16時:越境と共創のリーダーシップ -Who shall do it?-


~リーダーシップとは、『決断』と『判断』~


第1セッションは大阪府の吉村知事によるZoomでのインタビュー内容。
現在、新型コロナウイルス感染症の広がる大阪においての今後の期待や、成長戦略について語られていました。
リーダーに必要な素養と点に関しては、『決断』と『判断』を自ら行う事だという話をされており、それにより『責任』が発生する。その責任をもって実行していく事がリーダーには必要と話されているのが印象的で、第3波が深刻化してきている大阪府においても、様々な判断を日々行い進めていく吉村知事の信念を感じ、大阪のリーダーだな・・・!!と感じました!
また大阪都構想を通して、感じられた事もお話されており
・現状既にある問題は、大抵の人が許容できる
・これから発生する問題は、なかなか許容できない

という話が印象的で、新しい事への挑戦は常にリスクが伴いますが、それでもリスクテイクしてチャレンジしていく事が大事だと、改めて身に染みるお話でした。

登壇者
吉村洋文 (大阪府知事)
佐々木紀彦(NewsPicksStudios CEO/NewSchool校長)

~小さなエリアだからこそ、大きなマーケットで捉える~

第2セッションはネスレ日本株式会社、高岡前社長によるトークセッション。関西におけるDXの現状と課題について、これまでの経験を踏まえてお話をされていました。
関西のDXの課題については、これまでは何をするにしても東京一極になっていたことが、新型コロナウイルス感染症によってエリアの概念が無くなってきているのでチャンスということ、またビジネスについては、固定概念に捉われない発想とマインドセットが成功を大きく左右するということが印象的でした。
特にエリアの観点については、ネスレがスイスに本社置きながら世界最大の食品飲料企業になっているという話は説得力があり、関西においてもエリア限定でのビジネスで考えるのではなく、市場が小さいエリアだからこそ、初めから全国規模・世界規模でマーケットをとらえる事が大事だという点は、非常に学びになりました。
これからは、デジタルによって稼ぎ方を変えていく事が非常に重要。そのイノベーションを起こす為の手段がDXであり、その為にはまず『顧客の問題解決の為に何が必要か』を考え抜く事が非常に重要だという点は常に意識しないといけないと感じました!

登壇者
高岡 浩三(ケイアンドカンパニー株式会社 代表取締役)
佐々木紀彦(NewsPicksStudios CEO/NewSchool校長)

~オープンな組織を実現する『企業カルチャー』~

第3セッションはロート製薬株式会社、株式会社中川政七商店、株式会社SmartHR の3社によるトークセッション。企業カルチャーを作るミッション・ビジョン・バリューの導入した背景や、社内に浸透させるまでのプロセスについて語られていました。
ロート製薬では社員数が800名から2000名へ急拡大したタイミングで、これまでざっくりとしていた社員の行動指針を言語化することで羅針盤のようなものとして、中川政七商店やSmartHR では、採用・企業活動におけるブランディングなどとして、幅広い目的で活用されているとのことでした。

運用に成功している3社に共通することは社員が自発的に考えられるような企画を実施してること。ロート製薬では毎年設立記念日に全社員がチームに分かれて、自社カルチャーについてのディスカッションを実施。
中川政七商店では店舗勤務の全社員に工場見学をしてもらうことで、自社商品がどのように作られているのかを知る機会を設けている。
SmartHRでは全社員に経営会議の議事録や銀行の残高などの情報も公開することで、会社の各タイミングの意思決定に納得し、自らの仕事に意味合いを付けられる仕組みを作っている。

登壇者
山本 明子(ロート製薬株式会社 人事総務部 副部長)
荻野 祐(中川政七商店取締役 副社長)
大室正志(産業医)
薮田孝仁(株式会社SmartHR 執行役員・VPヒューマンリソース)

~仕事の境目が薄くなってきている!?~

第4セッションは西日本旅客鉄道株式会社、「はてなブログ」を運営する株式会社はてな、チームコミュニケーションツール「Slack」を提供するSlack Japan株式会社の3社によるトークセッション。
コロナ禍で大きく変わったビジネスコミュニケーションについて語られていました。
メールやオフラインでのやり取りが多い歴史のある企業と、もともとチャットでのやり取りが多いIT系ベンチャー企業という、かなり対照的な2社での導入前のハードルや、導入後の変化などについて語られていました。両社が導入していた「Slack」は、一つの箱で資料などの管理やプロジェクトに関わる全員と同時にコミュニケーションが取ることが出来るので、
・チャットのリアクション機能をきっかけにしたリアルでの会話が増えた
・若手社員と役員の距離が近くなりコミュニケーションを取りやすくなった
といった声が社内から出てきたとのことでした。
開発などのプロジェクトに参加するメンバーが属する「組織」や「役職」の境目が良い意味で薄くなってきている印象を持ちました。

登壇者
内田 修二(西日本旅客鉄道株式会社)
栗栖 義臣(株式会社はてな 代表取締役社長)
澤木 祐介(Slack Japan株式会社 営業3部 部長)
正能 茉優(ハピキラFACTORY)

~『関西から世界へ』覚悟を持って挑む事業継承~

第5セッションは事業継承を通して関西から世界へ挑む株式会社竹延の竹延社長と株式会社サンワカンパニーの山根社長によるトークセッション。

婿養子として入社後、子会社を設立し社長を務めた10年後に就任された竹延氏と、父親で創業者でもある先代の急逝伴い入社し、社長に就任された経歴が違うお2人ですが、事業継承後に組織崩壊寸前に陥る危機を経験しながらも事業を成長させた経験について語られていました。

これまでと同じことをやっていても成功しないのが今なので、どうやって生き残るかを考えるのかが出来ることが事業を継承するリーダーに求められていること」と山根氏が語っていたように、伝統のある良い部分を守りつつ、人事制度の再設計など新たな取り組みにも積極的でした。
大手企業で経験した再現性の高い仕組み作りや、少し尖ったら目立つことができることができる地方ならではのメリットを活かすことで、関西から世界で戦える強い組織作りに全身全霊をかけられているところが印象的でした。

登壇者
竹延幸雄(株式会社竹延代表取締役社長)
山根太郎(株式会社サンワカンパニー 代表取締役社長)
若宮 成吾(株式会社セールスフォース・ドットコム 関西支社 副支社長 兼 エンタープライズ営業本部 本部長)

~リーダーには魅力的な目的で『欲』を刺激する『コツ』が必要~

最後の第6セッションは、越境と共創のリーダーシップとして株式会社刀の森岡氏からのスピーチでした。
リーダーシップとは共同体のために目的を設定し、そこに人々を巻き込んで「本気」で動かす力のことで、人生の岐路でやりたいことを選べる決断力があるのがリーダーである。
リーダーシップを発揮するコツとして、3 wantsモデルをもとに強い欲求を持てる目的を設定すること、恐怖と向き合いメンタルバリアを克服していくこと、プロとしての技術と自信を付けることの3つを挙げらえれていました。

■リーダーシップを発揮するための3wantsモデル
・"People"Want:1人では実現できない、メンバーの助けが必要か
・Want"People":メンバー全員にとって、やりたい・必要なことか
・I "Want”:自分自身がやりたい、実現したい!ことか
この3つが重なるポイントを探して目的設定する事が重要!


この他にも、社会には誰もが尻込みするような、解決しなければならない仕事があり、大きなリスクを背負いそれに向かっている天才と称されるリーダーは常に大きな恐怖と戦っている。
誰もがいきなり大きなリスクを取れないので、少しづつ耐性を作ることが大切。
天才の正体とは「特定のことを徹底的に継続できること」で、リーダーシップは後天的に身に付けらると語られていました。

登壇者
森岡毅(株式会社刀 代表取締役CEO)

■さいごに

ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回は昨日開催された「NewsPicksLIVE WestShip2020」に参加した感想を記事にしてみました。

興味はあったが参加できなかった方などに実際の雰囲気が伝われば嬉しいです。

これからも西日本を中心に、お役に立てる記事を投稿していくので、興味をもっていただけたらフォローよろしくお願いいたします。

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