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先生の研究室

少し早めに研究室を片付けるとのお知らせがあったので、先生の奥様に連絡を取って伺ってきました。

この部屋は、先生の教え子だった方に引き継がれるそう。
はじめて研究室を持つ方なので、多くの蔵書はその方に引き継ぐとのことでした。
見納めにと許可をいただき、懐かしい本棚の写真を撮らせてもらいました。

このシリーズ。
出た当初はすごく画期的な本でした。
宗教をわかりやすく書いた本はめちゃくちゃ珍しかったのです。

在学中からあったぬりかべのぬいぐるみ。
他にもたくさん教え子が置いていったフィギュアがあったんですが、本を片付けるためにフィギュアは片付けたそうです笑笑

私が伺った時にたまたま出てきた本。

さすがにこれは引き継げないし、どうぞということでいただいてきました。

学生時代、ゼミに入る前から何度この部屋を訪ねたか。
あともう少ししたら、もうこの部屋は違う人の研究室になるんだよなぁ…としんみりしつつ、ひっきりなしに人が訪ねてくるので失礼してきました。

佛教大学に入る前までもいろんな闘いがあった。
けど、入ってホントに良かったと心から感謝しています。
ここで好きな研究に没頭できて、現実が辛くても居場所があれば平気なんだということに気付けた。

世界の中で、自分だけが異物なのではないかとまで思うこともあったあの時代も、今となっちゃあ良い思い出です。
私の中には、どんなに大切な人や身近な人でも決して入れない聖域があります。
他人から見たらそれが異様に見えることもあるみたいだけれど、それがあったからこれまで生きてこられたし今があるのです。
少し書いては保存してを繰り返しているうちに、先生の四十九日を迎えてしまいました。

先生はこの世にいなくなっても、本という形で先生の研究がまだまだ出ています。

最後の公演の様子もリリースされました。

この記事の校正が先生の最後のお仕事になったそうです。

いずれ私もあちらに行きます。
またその時、いろいろご報告できることを願って生きます。

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