視察レポート-銭湯好きが作るシェアスペース「小杉湯となり」
こんにちは。ことまちプロジェクトメンバー&ことまちラボスタッフのあゆみです!私たちは、3月に押上にオープン予定の"ことまちラボ"という「好きをまちにシェアする」をコンセプトにした施設を今作っているところです。
いろんな人たちの好きに出会ったり、好きで繋がったり、好きをまちにシェアしたり、まちの賑わいが生まれる拠点のような場所にしたいと思っています。
昨年から、そういった場所をすでに作られて運営している所を視察させていただいており、今回は高円寺にある小杉湯となりさんを訪ねました。
名前からだとどんな場所か想像しにくいですが、建物から人からとても魅力的な要素が満載でした!
名前の通り、銭湯のとなりにありました
高円寺駅から徒歩7分ほどのところにある「小杉湯となり」さん。隣には、国の有形文化財でもある小杉湯があります。老舗の銭湯でありながら若い人のアイディアを積極的に取り入れています。
元は風呂なしアパート
この場所ができる前は、取り壊しが決まっていた風呂なしアパートだったそう。そのアパートに小杉湯の常連さんが1年限定で住み、小杉湯さんから跡地をどう活用したら良いかと相談があったことから、今の小杉湯となりが生まれます。
「銭湯のある暮らしを体験できる場所」が必要だというみんなの思いのもと、このスペースが出来上がったそう。詳しい経緯や運営については、小杉湯となりの代表者である加藤優一さんが執筆している「銭湯から広げるまちづくり」に書かれているので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
階ごとに空間が分かれたスペース
こちらは会員制で、1階がキッチンやテーブルがある食堂のような場所、2階が畳でゆっくり仕事や読書ができる場所、3階はベランダ付きの個室という風に分かれており、会員さんはすべての場所を利用できます。
隣が銭湯なので、会員特典には入浴券や近隣のお店で使える割引チケットがついてくるのも、こういう場所ならではですね!(詳しくはHPを!)
サイレントコミュニケーションを大事に
銭湯には「会話をしなくても人とのつながりを感じられる」というサイレントコミュニケーションがあることを、前述の本の中で知りました。
ちょうど私もラボの運営をしていこうとしている中で「お客さんとどうコミュニケーションを取れば良いかな…」と色々な方法を考えていたところでした。そんな時、本に書かれていたこの言葉が、すごく自分の中で腑に落ちたのを覚えています。
誰とも話さないで作業したい日もあるだろうし、今日は一人だとつらいな、話を聞いてほしいな、という日もあるだろうし、距離感を自分で選べる空間があるのが、小杉湯となりの良いところだなと感じました。実際見たことで、その空間の違いをはっきり感じることができました。
また先日電気湯さんで、代表の加藤さんのトークイベントがありました。スタッフさんが「会員さんの様子を見て話しかけることもあれば、雰囲気を見て話しかけず、そっとしておくこともある」という話を聞いて驚きました。
顔の見える良いコミュニケーションを取れているからこそできることなんだなと、スタッフと会員さんとの関係性に、すごく感動しました。
掲示板を活用したコミュニケーション
ちなみに小杉湯となりさんには"掲示板"というのがあります。
「ここ一緒に行きませんか?」という募集書きもあれば「●●あげます!」みたいな文も付箋に書いて張り出されていて、サイレントコミュニケーションのツールとしてすごく良いなと思いました。
これはことまちラボに早速取り入れたいです!
またみんなのおすすめの場所を紹介するMAPもあり、直接話さなくてもコミュニケーションが取れたり、話のきっかけになる仕掛けが随所にありました。
暮らしの延長となる場所に
あそこに行けば誰かに会える。
何もなくても立ち寄りたくなる。
誰とも話さなくても心地よく感じる。
今回訪れた小杉湯となりさんは、初めて訪れた人でも、家のような居心地の良さを感じる素敵な場所でした。
銭湯が隣にある、銭湯という場所を共有する人たちが作っているという、ことまちラボとは場所も人も全く異なりますが、学べる要素はたくさんありました!
週末は会員でなくても利用できるイベントもあるそうなので、普段の小杉湯となりの風景も見てみたいなと思います。
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