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発信するなら知っておきたい「文章力の基本」と「物書堂」

先日、とあるメールが届いた。重要そうな内容なのだが、一読ではさっぱり意味が分からない。なぜか。

理由①1文がめちゃ長い
理由②その長い1文の中に複数の主語あり(しかも省かれている)
理由③へりくだりすぎてまどろっこしい

3回読み返してやっと「たぶんこういうことだろうな」と8割理解。久々にそのような日本語を目にし、この本を思い出した。ずばり「文章力の基本」。分かりにくい文章77例を元に、伝わる文を書く方法を解説した1冊だ。

書かれているのは極意とか高度な技ではなく、基本のキ。でも2009年の発売以降、売れ続けているようで今でも大型書店では平積みされている。

第1章 短く書く
第2章 自然な正しい表現で書く
第3章 言いたい事を明確にする
第4章 分かりやすく書く
第5章 簡潔に書く
第6章 共感を呼ぶように書く
第7章 表記とレイアウトにも心を配る

「文章力の基本」目次

実はこれ、私が翻訳スクールで講師をやっていた時に必ず紹介していた本でもある。字幕翻訳は「言いたいことを簡潔な日本語でまとめる」のが求められるため、この本を読むと、自分の文章のどこをそぎ落とせるか、改善できるのかがよく分かるのだ。

プロの翻訳者には当然のことばかりの内容ではあるが、「文章力の基本」と銘打つにはこれ以上ない1冊である。

翻訳者なら誰もが知っていると言えば、電子辞書アプリの「物書堂」も。正確には辞書ブラウザのアプリで、辞書自体は個別に購入する必要があるのだが、これが仕事以外でも役立ってとても便利。

小学館 漢字辞典

例えば小学生用の漢字辞典。娘が漢字の宿題をする時に、物書堂@iPadで音訓読み、書き順、用例を確認している。今どきの子はキーボードを打てるので、紙辞書を引くより手っ取り早い。

それから英和辞書には音声ファイルがついているので、発音記号が読めない小学生でも発音を確認できる。

もちろん、私がこのnoteを書く時にも国語辞典で「意味合ってるっけ?」を確かめたり、類語辞典で「あの言葉なんだっけ?」を探したりしている。スマホでいつでも気軽に調べられるのがよい。

翻訳者に欠かせない「文章力の基本」と「物書堂」、実はメールでもブログでもインスタでも、文章を書く人みんなに役立つアイテムなのだ。

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