ジャズ・ベース(もしくはジャズベース"スタイル"のベースギター)における、ピックアップフェンス装着時のスラップの打奏感と、2フィンガー奏法を如何にするかについて雑感
本来の用途とは違うものの、マーカス・ミラーにより"スラップのために装着するモノ"となったこれ、ベーシストの皆さんは、どのように捉えておられますか。
マーカスの他に装着している人といえば、ウィル・リー、故人ですが青木智仁氏(完全にマーカスの影響ですね)。
著名なベーシストだとこの3人くらいでしょうか。(いわゆるプロ・アマ問題は敢えてここでは置いておくとして)私を含めアマチュアで付けている方はほぼマーカス・フリークでしょう。(私はフリークというほど色んな意味でマーカスに詳しくないですが)
しかし、実際これ無くてもスラップはできますよね。マーカス自身も何かのインタビューで「なくでもできるよ」と言っていた記憶があります。(まぁ当然ですよね)
さて、ひとつ問題があります。ピックアップフェンスを付けると、その箇所での2フィンガー奏法はできません。「いや、ジャズベだったら2フィンガーはリアピック上でしかしないからいいよ」という方ならば、それはそれですが私の場合は音色と弾き心地の問題で、親指のレストはフロントピックアップとする辺りでも弾きたい。
では、ピックアップフェンスはとってしまおうか。しかし、スラップは有っても無くても出来るとは言え、ピックアップフェンス装着時の独特の打奏感とちょっとした安定感は手放し難い・・・これを行き来してこの数十年の間に付けたり外したりを繰り返しています。
因みに音色ですが、厳密に言えば何某かの違いはあるでしょうが、少なくとも聴衆には分からないレベルですよね。
ピックアップフェンス装着でスラップした音源です。ピックアップフェンス無しの場合も録音して比較しようとしましたが、何だか面倒になって止めました。多分違いは無いと思うので。これは単純にアドリブで弾いてますが、もしかしたらフレーズの選択などの違いが装着時と非装着時で有るかな?とは思います。しかし、それは比べるの難しいな。
少しだけ話がそれましたが...今は何度目かの"装着期"。
しかし、過去の"装着期"とは違うことが。以前は2フィンガー時にリアピックアップをサムレストとしてリアでのみ弾いていましたが、今はネックエンドとピックアップフェンスの間で弾きます。昔はフロント寄りの弦がバタつく感じが嫌いだったり音色も嫌いだったりしましたが、今は「これはこれかな?」と思うようになったことと、サムポイント奏法をマスターしてピックアップフェンス付きのベース・ギターは基本的にスラップ専用マシンにしようという考えです。
「サムポイント奏法ってなんだ?」ですね。この名前自体は櫻井哲夫氏の命名で、弦をヒットする際にサムでダウン、人差し指でアップとオルタネイトに弾く奏法です。ヴィクター・ウッテンもやっているでしょうか。私はスラップ奏法の派生奏法だと捉えていますが、これが完璧に出来るようになると、ちょっと違った世界が開けるように思います。
まだ書きたいことはあるのですが、とりあえずこの辺で。また別の機会にしたいと思います。ピックアップフェンス"装着期"が今度こそずっと続け。
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