見出し画像

【検証】ネットプリントCMYKはNG?

この記事はネットプリントのデータを準備したい方向けです。
カラーモードのCMYKとRGB、データ形式のJPEGとPFDの
検証結果をまとめています。


経緯

「救急車を呼ぶときカード&緊急連絡先カード」の配布にあたり、noteでのデータ配布以外にネットプリントの声をいただき準備しました。

その際、CMYKのJPEGデータは不可との情報があり、セブンイレブンさまのネットプリントでのカラー設定とデータ形式の検証をしたので情報共有します。

公式情報

セブンイレブンさまデータ作成・ プリント設定ガイドより「CMYKJPEGファイルはマルチコピー機にて読み込めませんのでご注意ください。」とのこと。

検証

もともとのデータはillustratorにてCMYKで制作。セブンイレブンにてネットプリントしたものをiPhoneカメラで撮影し、なるべく見た印象に近い色に写真補正して掲載します。

今回は2パターン①RGB-JPEG②CMYK-PDFで比較しました。

①RGB-JPEG
解像度は350dpiで書き出しました。
元データの印象より、かなり鮮やか!ぱっと見の華やかさはあるので〝映え〟を大切にしたいイラストや写真だと良さそうです。

JPEGでビットマップデータになるためか小さい文字はすこしつぶれ気味です。

ピンクのマゼンダ感が強いです
三行目、「そうだん」の「だ」の濁点に注目
左下(付き添いの場合)が途切れ気味です

②CMYK-PDF
落ち着いた印象ですがくすみ感あり。モニターで見るCMYK作業中データと色味の方向はこちらのほうが近いです。

ベクターデータなのでイラレでアウトライン化した文字はくっきり。イラレでアウトライン化したものは出力時に文字が太ることがあるのでそれによるつぶれを心配しましたが、問題なさそうでした。

Yも感じる赤みのあるピンク
全体的にくっきり。「だ」の濁点もきれいです。
左下(付き添いの場合)もくっきり。

比較一覧

元データ/①RGB-JPEG/②CMYK-PDF(※①②写真補正あり)
元データ/①RGB-JPEG/②CMYK-PDF(※①②写真補正なし)
元データ/①RGB-JPEG/②CMYK-PDF(※①②写真補正なし)

「RGBの色変化対策」と「SNS投稿向けCMYK→RGB変換」について一考

実はRGBの色変化について対策ができる可能性を感じているので書いてみます。

今回JPEGのRGB変換はillustrator上で「ファイル」-「書き出し形式」-「ファイル形式」-jpegを選択して「書き出し」-「JPEGオプション」-RGB を選択して変換しました。

少々話が逸れるようですが、上記の変換方法でX(Twitter)などに投稿すると、今回の印刷結果のようにかなり鮮やかに表示されてしまいます。(CMYKのまま投稿しても、サムネイルで異様な高彩度表示になったり、一瞬だけ高彩度に表示されてしまうことがあります。)

そんなとき、「ファイル」-「ドキュメントのカラーモード」-RGBカラー でファイル自体のカラーモードを一旦変換後にjpeg書き出しをすると見た目の印象が近いままRGBで投稿ができます。

※その後CMYK利用予定のあるデータの場合RGB変換後に上書き保存しないようご注意ください

なのでもしかしたらネットプリントも同様の方法で改善ができるかもしれません(未検証)

Photoshopから書き出してみたり、カラー設定をいじったり、他の方法でももう少し対策方法がありそうな気もします。

まとめ

細かい文字をくっきりさせたい場合はベクターデータでPDFがおすすめ。カラーモード(CMYKかRGB)はJPEGの場合公式案内に従いRGB一択、PDFなら見せたい方向性で検討。こだわるなら一度出力したものを見て、変換を見越した色調整をすると安心だと思います。

(今回は印刷結果を見て少しだけ色調整をして②CMYK-PDFで配布しました。)

検証不足な部分もありますが、私と同じようにネットプリントのカラー設定と
データ形式で困っている方の足しになりましたら幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!