花を食む
画像は食用菊。当地の秋の味です。
農産物直売所で売っていたのでお買い上げ。
花占いをするように、一枚一枚花びらをちぎっていたのでは追いつかないので、結構大胆にひょいひょいちぎる。
こんなに大胆に花びらをむしって怒られないって、滅多にないことのような気がします。
酢を少し入れたお湯でさっとゆでると、綺麗な紫がかったピンクのおひたしの出来上がり。
甘酢につけたり、だし汁をかけてたべるようですが、我が家はお手軽にポン酢とかつお節をかけて食べています。
食べると苦味はほとんどなく、すっと花の香りが鼻を抜けていって、ああ、花を食べていると感じます。
花を食べるって、ちょっとどきどきするのは私だけでしょうか?
なんだかいけないことをしているような、そんなどきどき。
小さい頃サルビアの花の飛び出た花弁を、ひょいっと引っ張って抜いて、そっとその蜜を吸ったときのような、密やかな楽しみ。
この土地に来てから毎年食べているのに、相も変わらず、そんな感じがするのです。
今年もやはり、ひそかにドキドキしながら、花を食む秋です。
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