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ケア実践講座 第6回|振り返り
ケア実践講座 第6回|振り返り
日時|2025年1月18日(土)13:00〜15:00
会場|多摩区役所生田出張所 大会議室A
講師|プロジェクトスタッフ(財田翔悟)
内容|
・この活動のめざすところ
最終回となるケア実践講座第6回はこれまでの講座を振り返り、これからのことラーの活動に繋がるよう、考えを深める回になります。
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まずはこれまでのケア実践講座でどういったことを学んできたのか、ことラーと振り返っていきます。
今年度は「ユマニチュード」と「アクセシビリティ」を軸に講座を行っていきましたが、そのなかでたくさんのキーワードや考え方が出てきたことを改めて共有しました。
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11月に行われた実践プログラム「MUSEUM TRIP 写真の中を旅しよう!」についても触れ、参加した方の感想を通して、川崎の昔の写真という文化資源を軸に人と人、人と社会を繋げていくことが、どんな体験だったかも振り返りました。
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次にこのケア実践講座を通して「ことラーとしての自分」に出来ること、出来そうなことを言葉にしてもらい、付箋に書いてもらいました。
ことラーとして活動する上で自分に何が出来るかを問い返すことは活動の軸となる大切な部分を忘れないためにも重要な作業です。
ことラーは多種多様な個性を持っています。それを共有して交わることで起こる化学反応もこと!こと?かわさきの活動には必要な要素となります。
ここで改めて書き出すことが最後のワークにつながります。
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続いて、事前に宿題として出していた内容をことラー同士で共有してもらいました。
宿題の内容は「自分自身や自分の身の回りの人(家族や親せき、友人)が感じた「文化施設・文化的活動」の障壁(困りごと)を持ち寄る」というものです。
それを元になぜ障壁と感じたのか、気づきがどうして生まれたか、自分のバックグラウンドやこれまでの講座を通してグループで話していきます。
ここではその問題を解決しようとすることに重きを置くのではなく、気づきやなんでそう思ったのかという気持ちを大事にしたいと考えました。その気づきや思いがケアの根底には必要だからです。
自身のこと、家族のこと、職場のことなどから、リアルな声や想いが共有されていました。
そういった実感のこもった内容は話を聞いていることラーにとっても一つの気づきにつながっているように感じました。
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そして、グループワークです。
ここでは先ほど付箋に書いた「ことラーとしての自分に出来ること、出来そうなこと」とグループで共有した「文化施設・活動の中で気づいた障壁(困りごと)」を掛け合わせて「ことラボ」を作る、ということを行ってもらいました。
ケアの視点を取り入れたことラボとはどういったものが考えられるか、今後の活動に気持ちが向かう内容をことラー自身でも考えてもらいました。
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最後にグループで話し合った内容を発表してもらいました。
「ことラボとして実現させます!」という言葉も出たりと、今後につながるような時間になったのではと思います。
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以上で今年度のケア実践講座は終了となりました。
ケアの考え方はアートコミュニケーションにおいて土台となるようなものでこと!こと?かわさきの活動には欠かせないものです。
人と接する上でその人を思って行動することがいかに重要か、担当者である自分もこの講座を通して改めて考えたり、初めて芽生えたことだったりというものがたくさんありました。
普段生活する上でも今まで気にならない、見過ごしていた小さなひっかかりに気づいたりすることも増えました。だからといってすぐに改善出来たり、好転出来たりすることはなかなか難しいことです。でもその気付きがある、なしでは今後の行動も変わりますし、良くしたいという感情も芽生えるなぁ、と感じているところです。
重要なのはその部分で、疑問を持つこと、良くしていこうと思える気持ちが大切だと思っています。
ケアの講座を受講したにはことラー視点のケアというものが加わってくれていたらいいなと思っていますし、今後にそういったものを活動に活かしてほしいです。
約半年、お疲れ様でした。
(こと!こと?かわさきプロジェクトマネージャー 財田翔悟)