今、コーチングを受ける意義とは!?クライアントが語るコーチング体験(1/2)
こんにちは。コーチの藤田琴子です。
12/20(水)に、私のコーチングを受けてくださった木下麻子さんがコーチング体験を語ってくれました!とても率直な体験を話してくれ、「コーチングとはどんな感じか」「受けることでどんなメリットがあるのか」をイメージできると思うので、ぜひ直接、下記の動画をご覧いただければと思います!
とはいえ、、、なかなかお忙しく、動画を見る時間のない方もいらっしゃると思います。しかし、コーチングとはどういうものか広く知っていただきたく、対談を書き起こすことにしました。
コーチングの体験は、人それぞれではありますが、貴重な一体験として、お読みいただければと思います!
ご挨拶
今日は、ゲストに木下麻子さんをお迎えしています。今回の目的は、(木下さんに)コーチングの体験談を話してもらうことで、コーチングの解像度を高めることです。
コーチとして、日々、「なかなかコーチングの中身や意義、効果が伝わりにくい…」と感じています。コーチングがどんな風に進むのかや、どんな効果を得るのかは人それぞれ違う上、守秘義務があるので、コーチが話した内容を話すことは絶対に出来ないからです。
そんな中、先日、木下さん(あぼちゃん)との6回のコーチングが完了しました。「体験談を話してくれない?」とダメ元で聞いてみたらOKしてくれたので、今日の場(YouTubeライブ配信)が実現しました。
自己紹介
(コーチ:以後コ) 藤田琴子です。コーチ、カウンセラーとして、クライアントさんに(コーチング&カウンセリング)セッションを提供しています。2023年6月にコーチとして独立し、あぼちゃんにもコーチングを受けていただいた、という状態です。
(クライアント:以後ク) 木下麻子です。高校時代はあぼ、その後はあちゃこと呼ばれています。今は金融機関で人事をやっていて、日々、人の心などを扱いながら、もがいている、そんな感じです。
コ:ここからは、あぼちゃんに色々質問させてもらいます。あぼちゃんからも、コーチの私に質問があれば、ぜひ聞いてください!
「今日、『話してもいいよ!』と思った背景は?」
ク:ちょうど6回のコーチングが終わったのが1週間前。「ここに来れたんだ!」という感動があった。そのため、むしろ(自分の体験を)人に話したい気持ちがあり、(体験を話すというのは)超ウェルカムで、一つ返事で快諾した。
「コーチングを受けようと思った理由は?」
ク:結構「運命的」だった。今年の春ぐらいに娘から「ママ、人生それでいいの?人類についてとか、地球環境とか、立派なことを言っているけど、資本主義社会の生き方をしているよね?」と言われた。娘の意見を聞き流しても良かったけど、「(確かに)これでいいのかな?」という思いがあった。仕事は大好きで迷いもなかったけど、娘に言われてグサっとくるということは「(言われたことがどこかで)気になっているんだな」と思った。
目の前には、(今後の選択肢として)全く別の道が2本あり、交わらない気がしていた。でも、「交わらないよね」と言って、そのまま進んでいいのかな、という迷いがあった。
そんなタイミングで、琴子ちゃんから「コーチングを受けてみない?」と連絡をもらった。独立する前から興味があったし、ブックチャレンジで好きな本のジャンルが似ていて、「琴子ちゃんのコーチングを受けてみたいな」と思っていた。そのため、タイミングがピッタリ重なり「これは絶対に受けよう!」と思い、受け始めた。
「コーチングを始める時は、どんな状態だった?」
ク:今の仕事を始めて長くなっていたので、仕事のステージや中身が変わってもおかしくないタイミングだった。そのため、「新たに始める前に、(今後について)明らかにしたい」というニーズがあった。コーチングを受ける前は、「(2本の道は)交わりようがないので、今の延長線上にキャリアがある」と思っていた。それに、なんとなく「それでいい」と思いたい気持ちもあった。とはいえ、捨てきれない気持ちもあり… そんなスタートだった。
「(6回目のコーチングが終わったら)どんなところに着地すると思っていた?」
ク:「このままでいいんだ」と、進みたい道についてのキーワードが出てくるかな、というのが7-8割。残りの3割は「思い切って転職する!」と全然違う方にふれるかな、と思っていた。
「サンプル・セッション(体験コーチング)の印象は?」
ク:サンプルセッションでは、「Doing」と「Being」というキーワードが出た。色々話していたら「今、話しているのは、全部、Doingの話だよね?Being的なところでは、どうなりたいの?」と聞かれて、めちゃくちゃ考えた。「このままサンプル・セッションで終わってはいけない!」「Beingのありたい姿も明確にしたい!」と思い、本セッション(6回の継続セッション)を申し込んだ。サンプル・セッションのことは、すごくよく覚えている。
「実際にコーチングが始まって、どうだった?」
ク:最初のうちは、DoingからBeingへの切り替えの話をした。確か「ジャンヌ・ダルク的な生き方をしているけど、憧れの人はガンジーです」と話して、「切り替えのタイミングなんじゃない?『何をするか』『どんな成果を上げるか』ではなく、『生き方/在り方で世の中に貢献する』ということをやりたいんでは?」と言われ「そうなんです!そうなんです!」と。「ではどんなBeingを体現したいか?」をコーチングで深めていった、という感じ。
「『Beingを深める』ということは、日常ではあまりやらない。『Beingを深める』とは、どんな体験だった?」
ク:足がつかないプールで、バタバタしている感じ!答えが掴みにくいのだけど、簡単に足をつけちゃうとそれで終わり!っていうか。分からないことや曖昧なことを言葉にしていくプロセスだと思う。
コーチングを受ける中で、「身体感覚を大事にする大切さ」を感じた。その経験を通して、結構言語化されていった感じがする。身体感覚を言葉にすることは日常ではないから、自分一人ではなかなか「大事」に出来ない。自分一人だったら、綺麗な言葉にまとめてしまっていたと思う。
「身体感覚」や「今の気持ちを味わって」というフィードバックをもらうことで、「今の気持ちを味わっていいんだ」「前に進まなくていいんだ」「立ち止まっていいんだ」と思った。基本的にアクティブな人間なので、「前に進まなきゃ」という気持ちがすごく強い。「今ここに立ち止まり、味わうこと」は、やっていなかった。そのため、1時間のセッションの中で、何度も立ち止り味わうことを繰り返したことで、「あぁ、こういう感じか」と分かった感じ。
「反映」について
ク:(コーチの関わりで)すごく良かったのは、大事なポイントで「今、表情が変わったよね」など(ノンバーバルな変化を)伝えてもらったこと。「まさにここ!」「本当は大事にしているんだけど、恥ずかしくて言えない!」みたいな時に、「今、表情が明るくなった」とか「しっくりきている表情をしているよ」など言ってもらうことによって、すごく深まった感じがある。
(コーチとしては)どこを見ていたの?
コ:それは、コーアクティブ®・コーチングの「反映」というスキルの一つ。クライアントが話しているときに、事柄ではなく、表情や場の雰囲気に意識を向けることで、その変化に気づくことができる。気持ちが変わると場は変わるので、「今、ちょっと自分にコネクトした感じがした」とか「明るくなった」と伝えると、クライアントさんは、自分の内側で起きていることを掴みやすくなる、という感じ。
ク:話が続いていると、論理的に話を展開してしまう。左脳的に突き進んでいるときに、右脳的なアプローチが入ることで、自分とコネクトする瞬間が増えていく体感があった。
今を味わう、ということ
コ:さっき言っていた「今を味わう」というのは、(コーアクティブ®・コーチングでは)プロセス・コーチングに当たる。私たちは先に進もうとするし、頭で考えるので、今、感じていることを落ち着いて感じる時間はほとんどない。なので、コーチングの場では、「頭で考えているようだけど、どう感じていますか?」など、頭から身体に意識を戻す。そういうプロセスが、自分の在り方を探求していくことに繋がったのかな、と思う。(コーチングを通じて、そのことを)学んでくれていたのが嬉しい!
ク:それはすごくあった!「次にあれしなきゃ」「これしなきゃ」というところから、自分にコネクトするためにコーチングを利用するようになった。後半は、出てくる言葉もすごく抽象的になった。「心を開いて響き合いたい」とか、抽象的な話に展開していった。
でも、(抽象的だったけど)その言葉やキーワードは、自分の中で非常にしっくりきていた。メモを取っていて、「大きく自由に」「自分に繋がる」「人の願いに繋がる」「響きを見つけたい」など、(自分の思いが)そういう言葉に出ていた。それらは、Beingの言葉だった。
それまでは、在りたい姿がなかなか言葉になっていなかった。「人を勇気づける」と思っていたけど、これはDoing。Doingについてはすごく思っていたけど、「どういう在り方でそれをやりたいのか?」が、段々と言語化されていって、それが思いがけない形で、自分の進みたい道に繋がっていった。
「コーチングは、コーチングとコーチングの間に、どうあるか/どう行動するかが非常に大事。コーチングの間は、どんなことを意識して過ごしていた?」
ク:(毎回のコーチングの)最後の宿題(問いや行動目標)が絶妙だった。最初の方は、「ジャンヌ・ダルクからガンジーへの転換とはどういうことか、考えてみて」とか、「完璧でない自分を曝け出すことを意識してみよう」という感じの宿題だったと思う。
後半で響いたのが、「自分のいらなくなったものを手放していく『強風』を味わってみよう」ということ。頭で考えるのではなく、感じ続ける宿題が出ていて、それがすごく良かった。「強風が吹いている。それを、味わって」と言われ、味わった時には怖さがあった。持っていたものを手放す怖さがあり、その怖さに気づいた。でも、「手放すことで軽くなって自由になる感じがあるよね」とか「逆に手放したらなんてことないと思えるよね」など、色々気づくことができた。それにより、「さぁ、何をしたい?」というのが、初めて湧き出てきたと思う。
それまでは、「(これまでのものを)持ちながら、何ができる?」と一生懸命考えていて、思考の制約があった。思考の制約があると「これしかできない」と無意識に思ってしまっていたけど、手放したら「なんでもできるじゃん!」っと感じた。「自分と繋がっている自分としては、本当は何がやりたいの?」と考えた時、本当のDoingが出てきた。「Doingを手放して、Beingと繋がった先に、本当にやりたいDoingが出てくる」そんなプロセスだった。
コ:コーチの私にとっても、「コーチングとはこういうことか!」という感動があった。最初、Doingとしては2つの道があり、「Aに行くか?Bに行くか?」と迷っている状態だったと思う。ビジネス的なアプローチだと、「プラスとマイナスを洗い出し、それを比較してどっちにしようか」と決めるのではないかと思う。でも(今回は)、とにかくBeingを掘って掘っていったら、最後に答えが出たので、教科書に出てくるようなモデルだった。コーチの私にとっても「なるほど、こういうことか!」と(理論が)腹落ちする経験だった。
ク:(この流れは)琴子ちゃんが作ってくれた。すごいな!と思った。Beingを掘っている時は、「プールに足がつかない不安」があった。でも、「とりあえず味わってみよう!」と曖昧なものを味わうプロセスが、貴重だったな、と思う。
「『答え』を出すことを最後まで待てた理由は?」
コ:そこでもっと聞いてみたいのが、毎回のコーチングで「何かを得たい」「早く答えを出したい」という思いがある中で、どういう姿勢でいたから、最後まで待てたのか?ということ。
ク:なんでなんだろう…!?一つは、一番最初のサンプル・コーチングで、「ちょっと待って!ちょっと待って!」と言ってくれた琴子ちゃんの絵が眼に浮かんだからかもしれない。
「今日は何を話したい?」と聞かれ、「4月から何をしたいかを話し合いたい!」と最初はちょっと思っていた。そんな風に(Doingなテーマを)思っちゃうんだけど、「ちょっと待って!ちょっと待って!」と言われたな、と思い出した。「Beingがまだまだ掘りきれていない気がするな」と。ということは「自分の心の中に、触れられたい部分があるんだな」と思った。触れられたい部分があるのならば、自分が触れてあげなきゃ、と思った。
コ:なるほど〜!
ク:そして、それ(Beingを追求すること)は「行動ベースで何かを明らかにすることよりも、大事なのかもしれないな」と思って。(コーチングを通じて)「アクションベースで何かをすることが明らかにならないとしても、自分の中にある『触れられたい部分』に触れられたら、自然と足が前に進んで行くだろう」という漠然とした思いがあった。
それは、子育てでもそうだと思っている。「あれしなさい」「これしなさい」と言っているうちはやらなかったりムラがある。でも、子どもの本当にやりたいことを承認した時、勝手に自らやり出したりすることがある。ということは、私もそうなのかな、と思った。
そんな風に直感的なものに加えて、コーチへの信頼もあると思う。「身を委ねて、オープンであれば、辿り着く気がする」という気持ちもあったと思う。
コ:(コーアクティブ®)コーチングは、「(コーチとクライアントの)関係性に力がある」という考え方。なので、お互いが信頼し合って関係性を創り、コーチングを進めていく、というのが大事。「自分の中に、触れて欲しそうな何かがあるから、見に行こう!」と(クライアントが)自分自身に好奇心が向いていて、更に、「(お互いが)信頼しているから一緒にやろう!」と、その両方が働いて、上手くいった例なんだな、と思った。
後半に続きます!
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