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ICF認定PCC試験合格体験記🎉〜模擬問題作成ChatGPTプロンプト大公開
こんにちは。
ICF認定PCC/CTI認定CPCCの藤田琴子です!
名乗り方↑が変わった通り、PCC試験に合格しました〜!🎉
このnoteでは、私が試験準備をどのように進め、実際の試験がどうだったのかをお伝えします。
特に準備の過程では、ChatGPTを活用して模擬問題を作成し、それを解くことで、コア・コンピテンシーへの理解を深めることができました。さまざまなシナリオを読み、コーチとしての対応を考えることは、今後のコーチングの実践にも役立つことを感じています。
この方法は、PCC取得を目指す多くのコーチにとって、役に立つのではないかと感じるため、実際に使用したプロンプトも共有します!あくまで私個人の対策・経験ではありますが、PCC取得を目指す方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
1人でも多くの日本人PCCホルダーが誕生し、ICF認定のプロコーチが増えていくことを願っています🍀
1. 試験準備
1. Solution Academyの模擬試験を3回解く
Solution Academyという団体が無料で53問の模擬問題を提供してくれています。これを3回解きました。
1回目:
まずは、、、解いてみました!(コア・コンピテンシーなど、一切、確認する前に!笑)
というのも、コア・コンピテンシーも倫理も、いわば「当たり前」のことが書いてあるので、読んでみたものの、全く頭に入らなかったからです… そのため、「まずは問題を解いて、それから関連する箇所を読む」方針に切り替えました。
2回目:
次に、それぞれの選択肢がなぜBestなのか、なぜWorstなのかを、ICFのCore Competencyに照らし合わせながら検証しました。
さらに、友人とディスカッションを重ねることで、根拠を確かめつつ、コア・コンピテンシーの理解を深めました。
3回目:
本番の試験では Best と Worst を選ぶ形式ですが、3回目は、Best > Better > Worse > Worst の順に、4つの選択肢を並べてみました。その後、ChatGPTと答え合わせをしながら検証。
このプロセスを通じて、「なぜ、こうなのか?」 という根拠の理解が深まった気がします。
2. 関連動画や資料を確認する
1)の模擬問題と並行しながら、関連する動画や資料を確認しました。
ICF - Core Competencies (動画 - 英語)
Solution Academy - Core Competencies (動画 - 英語)
Solution Academy - 模擬問題の解説 (動画 - 英語)
Takuさんのnote。日本語での要約、本当にありがとうございます🙏
3. ChatGPTに模擬問題を作成してもらう&解く
個人的には、一番理解が深まったのが、「ChatGPTに模擬問題を作成してもらう」ことでした。
PCC試験の難しさは、「なぜそれがBest/Worstなのか、よく分からない」ところが一因ではないかと感じます。通常、問題を解くときは、模範解答があることで、「正解か?/間違いか?」「それはなぜなのか?」を確認しながら、理解を深めることができます。
しかし、この試験では、ICFが提供しているサンプル問題はたったの8問。
Solution Academyの問題も53問しかなく、解説動画やディスカッションを通じても、コア・コンピテンシーの根拠を探る中で、「なんか理解がモヤッとしている」「完全に納得できない」という感覚が拭えませんでした。
そんな中、試験の1週間前に友人が「ChatGPTで模擬問題を作成するといいらしいよ!」と教えてくれたので、早速試してみました!
3.1. 関連ファイルのアップロード
ChatGPTは有料版の場合、ファイルが読み込めます。そのため、まずは基本となる下記の3つのファイルをアップロードしました。
3.2. プロンプトの入力
色々試してみたところ、下記に辿り着きました!
ICFでPCCの試験を受けます。ICFの公開しているサンプル問題を元に、新しい模擬問題を作成してください。
・サンプル問題は8つあり、4択の中から、BESTとWorstを選びます。
・アップロードしたCore competencies, PCC Marker, 倫理も参考にしてください。
・問題文と選択肢は、英語と日本語で表示してください。
・問題は一問ずつ出してください。
・答えは、こちらが答えるまで出さないでください。
<<この下に、ICFのサンプル問題8問と選択肢をコピペして貼り付ける>>
すると、、、こんな風に模擬問題を作成してくれます🙌😆
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そして、答える際には、BestとWorstだけでなく、Better、Worseも並べ、プロンプトでは、それぞれの解説を依頼します。
Best 1 > 3 > 2 > Worst 4
・答えを出す時は、Best > Better > Worse > Worstについて、それぞれ解説してください。
・正解かどうか、最初に教えてください。
すると、ChatGPTが正解の順番を提示し、その根拠を解説してくれます。さらに、「コア・コンピテンシーのどこに当てはまるのか?」「PCCマーカーのどの基準に沿っているのか?」 まで詳しく説明してくれます。これにより、単なる「正解・不正解」ではなく、「なぜ、これがBest/Worstなのか?」「なぜ、この順番なのか?」 を理解できるようになりました。
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更に、最後には「まとめ」として選択肢を並べ、理由を要約してくれます。
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そして、「次も挑戦しますか?」「はい」と答えれば、永遠に問題を解くことが可能です。笑
3.3. プロンプトの追加 (難易度の調整など)
しかし、問題を解き続けていると、なんだかChatGPTが「横着」してくることがありました。苦笑 ICFのサンプル問題をそのまま出してきたり、毎回答えがBest 1>2>3>Worst4が続いたり!苦笑
そんな時は、プロンプトを追加します!
もっと難易度を高めてください。
コア・コンピテンシーの理解が満遍なくできているか、確認するための問題を作成してください。
倫理の問題を混ぜてください。
などなど。すると、だんだん調子に乗ってきて、笑、色々な問題を出してくれるようになりました。
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こんな感じで、ひたすらChatGPTを相手に壁打ちを繰り返しました。
⚠️ ChatGPTを活用する際の注意点 ⚠️
ただ、注意点があります。当然ですが、ChatGPTの回答がすべて正しいとは限りません!!!
例えば、Solution Academyの問題をChatGPTに読み込ませたところ、公開されている解答と違うものが4問(53問中)ありました。また、私自身、何度も壁打ちを重ねた結果、最終的にはChatGPTの出す問題には全て正解できるようになりました。その状態で試験に臨みましたが、本番の問題の傾向は少し違っていましたし、特に、高得点を取れたわけでもありません。
そのため、「あくまで、壁打ち相手」「理解を深めるための一手段」という位置付けで活用するのが良いと感じました。
2. 申請
申請は、こちらのサイトから2025/1/28(火)に行いました。
Level2の申請だったので、2週間も経たないうちに、2/8(土)に「試験可能」とのメールが届きました。試験日程は、翌日から選択可能でしたが、2/18(火)に受験することにしました。
申し込みついては、PMPコーチングさんのnoteがとてもわかりやすかったです!ありがとうございます。
そして、色々な方のPCC受験体験記を読んでいると、
「絶対にセンター受験がいい!」
「オンライン受験は、いろいろ面倒…」
との記載が多かったので、近くのセンターで受験するつもりが、なんと3月まで閉鎖中… 泣
3月まで受験を延期してセンターで受けるか、2月に自宅でオンライ受験するか迷いましたが、「リーダーシップのリトリート3に行く前に合格したい!」という気持ちが大きく、自宅で受けることにしました。
3. 試験当日 - オンライン受験
1. チェックイン
試験は8:30開始だったので、チェックインは8:00。自分のPCにログインする際、ログインパスワードを何度か間違ってしまい、「え?こんなに緊張してるの!?」と驚き、「次、間違ってロックされたらやばい…!」と変な汗をかきました… 苦笑
その後は、トラブルもなく、思った以上にスムーズでした。ただ、試験監督から確認のためにPCに電話がかかってきた時、英語の訛りが強い方で、そもそも何を聞かれるのか全く想定がついていなかったし、内容を理解するのに苦労しました。苦笑
で、、、結局聞かれていたことは、
「机の上に本当に何もないのか確認したいので、机全体を見せて」
ということでした!苦笑 で、パソコンのカメラで机を見せたらOK!
チェックインは20分ほどで終わり、予定より早く8:20からテストを開始しました。試験監督とのやりとり以外は問題なかったし、移動時間も不要だったので、結論としては、家で受けてよかったです!
当日のチェックインについても、PMPコーチングさんのnoteが大変分かりやすく、役に立ちました!どうもありがとうございました!
テストセンターであるPearson VUEのオンライン受験の説明動画はこちら。
2. 試験について〜すすめ方
試験のすすめ方について、個人的に感じたことを箇条書きにしておきます。
前半の試験問題は、それぞれ39問。「後で確認する」というフラグを付けることができるけど、前半はフラグを付けた問題の見直し方が分からず😱
そのため、39問目から1問目まで「前に」を38回クリックして確認、という、非常に原始的な方法で見直しました… 😭
休憩時間に試験監督にチャットで質問したら、「39問目まで終わったら、『次に』を押すと、全部一覧で見られるよ」と教えてもらい😳
解答済みかどうかも一目で分かり、「これは知っておきたかった…😭」と思いました!(なので、これを読んだあなたは大丈夫です🤣)
とはいえ、フラグをつけておいても、見直す頃にはかなり脳が疲れており…
人によるとは思いますが、「分からないから直ぐフラグ」ではなく、一旦ベストは尽くし答えを出しておく方がいいように感じました (とはいえ、時間がかかりすぎる場合は、フラグをつけて次!もありです👍)
解き方は人それぞれだと思いますが、私は下記のように進めました。
日本語でシナリオ&選択肢を読み、内容を理解する
英語の画面に移動し、選択肢を決める
日本語の画面に戻って、Best & Worstをドラッグする
というのも、想定以上に日本語訳がわかりにくく、日本語の選択肢だけを読んで、パッと答えを選べたことは殆どなかったからです。
そのため、英語の選択肢を確認し、解答を選ぶようにしました。やはり、英語は最初に動詞があるので、「これは良さそう/悪そう」の予測がつくので、その後、選びやすくなる感じがしました。
休憩時間は10分です。
そして、試験は制限時間になったら「勝手に終了」します。
⚠️しかし、休憩後は「試験が勝手に始まるわけではありません」!「試験開始」を押さないで待っていると「その分、試験時間が減る」ので要注意です⚠️ (気づかず待っていて、15-20秒ロス…)
日本語受験の場合、通常の3時間に30分が追加されるので、これがかなりありがたかったです。
前半と後半に15分ずつ追加されるので、この時間でフラグを付けた問題を見直すことができました。
終了したら、アンケートに答えますか?と聞かれます。迷ったけど回答したら、回答を送信した瞬間、アプリが閉じる… え?結果は???😱
「若しかして、試験結果が全部飛んじゃったのー!?」と焦りましたが、落ち着け落ち着けと、ICFのマイページを確認。しかし、「結果はまだ出ていません」と… 😱
正式な終了時間は12時だけど、開始が早く、少し早めに終わったので、「12時になったら何かがあるかも」と落ち着くことにしました。笑
そしたら、12:01に「Kotoko! You just earned a badge from ICF Credentials and Standards」とメールが来て、タイトルから「あ!受かったんだー!」と合格を知りました!🙌🎉😆
3. 試験について〜内容
試験についても、個人的に感じたことを書き留めておきます。
シナリオが想定していたよりも長く、読むのに時間がかかりました。そして、最初は緊張しすぎて、なかなかシナリオが頭に入ってこずでした…
そのため、最初の数問は時間がかかり「このペースだと時間が足りなくなる!」と焦りましたが、慣れてくるとペースは上がるので、最初に焦らないことが肝心だと思いました。
前半と後半を比べると、前半の問題の方が難しかった印象です。
これは、単に慣れていなかったのもあるかもしれません。
ただ、後半の最後の方はエネルギーが残っておらず、シナリオの理解にめちゃくちゃ時間がかかりました… (後半の34-39問ぐらいは、5分ぐらいぼーっと考えていたような…)
なので、調子が上がってきたら、出来るだけ早く&前に進んでおくと良さそうです。
シナリオ設定がややこしくて、何度読んでも理解できない問題が数問ありました。
時間ばかり食いそうなため、諦めることにしました。
「翻訳の過程でややこしくなった疑惑」があるので、苦笑、若しかしたら英語で読むと理解しやすかったのかもしれませんが、シナリオも長く、諦めました…
体験者のブログなどで、よく言われていましたが、やはり日本語訳は荒かったです。問題文のタイプミスもありました… 苦笑
まとめ
PCCを取得することは、コーチとしての一つの目標だったので、無事取得することができて、とても嬉しいです。そして、PCCを取得する前と後で、私のコーチング自体に変化はないけど、資格取得により、もっと可能性が広がっていくのではと期待しています。
また、これまでのセッションの積み重ねは、オンラインコーチングの累計時間は1000時間、オンラインカウンセリングは1500件に達しました。これも、私のコーチングやカウンセリングを受けてくださったクライアントさん達のおかげです。本当にありがたく、嬉しく、これまでの全ての出会いに感謝しています。
今後も、これまでと変わらず、研鑽を続けていきます。
そして、今回、試験を受けるにあたり、これまで受験した方々の体験記を参考にさせていただきました。本当にありがとうございました。今回の私の体験記が、次に受ける方々の参考になれば嬉しいです。
ICF認定PCC / CTI認定CPCC
藤田琴子
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