CTI上級コース完了(3/3) 〜 得られたこと
こんにちは。コーチの藤田琴子です。
2024年1月に完了したCTI上級コースを振り返るシリーズ。「大変だったこと」「学びに役立ったこと」に続いて、最後に上級コースを通じて「得られたこと」について記しておきたいと思います。
先日、2023年7月からのマイコーチとのコーチングの録画を見直していて、「あぁ、夢中で生きた時間だったな」「これぞ、フルフィルな人生だな」と感じました。得られたことはたくさんあるのですが、これまで同様、3つに絞って書いてみます!
第一弾「大変だったこと」はこちらから。
第二弾「学びに役立ったこと」はこちらから。
1. 自己効力感の高まり
数え切れないぐらいたくさんのことを得た半年間でしたが、「その中でも、一番大きな収穫は?」と自分に問うと、「自己効力感が高まったこと」が挙がります。
「自己効力感」とは「『やればできる』という感覚」。
やりすぎた時もありましたが、こんなに行動することのできる自分にびっくりしました。もちろん、時には行動を妨げようとする「サボタージュ」が出てきた時もありました。でも、行動目標が「単なるTo Doの1つ」でなく、「人生の目的に繋がる第一歩」と意味付けされていれば、「サボタージュ」が出てきたとしても、しっかり行動できることを実感。これぞ、Co-Activeコーチング®のパワー!と感じました。
「やると決める→やる」のサイクルたくさん回せたことで、自己効力感を高めることが出来ました。
詳細については、こちらから。
2. NCRWの深化
「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けることのない存在である」
"People are Naturally Creative, Resourceful, and Whole. (NCRW)”
というCo-Activeコーチング®の礎。これを上級コースの期間を通して深めることが出来たのは、とても大きなことでした。
クライアントさんとの関わりの中では、思いもよらなかったリソースや、想像を超えた変化に驚き、Beingの輝きにハッとさせられたことが何度もありました。その度に、「あぁ、NCRWって、もっともっと深いんだ」と、無意識に「ここまで」と限界を設定していた自分に気付かされました。
また、マイコーチのNCRWからも大きな学びがありました。
11月下旬、2週間でジャーナルを23枚書き、尋常じゃない意識で迎えたコーチング。「コーチにわかってもらいたい!」という期待と、「分かってもらえなかったら…」という恐怖を抱えながら、コーチング開始。
「とにかく、消化できないぐらいの気づきがあったし(23枚分!)、ぐちゃぐちゃなので、整理したい!」
と思っていたのに、コーチング後は更に混乱が増し、カオス状態!泣
「なんじゃこりゃー!?コーチング受けたのに、なんで更に混乱ー!?」
とマイコーチに怒りが!!!笑 でも、しばらくしてから、
「あ!これがコーチングか!」
とハッとしました。クライアントの私が「もう、これが私なんです!」と枠を決めかけていたところを、マイコーチは「いやいやいやいや、ことこさんは、まだまだこんなもんじゃないでしょ?」と、更に器を広げにかかってきたのでした。
「コーチは一貫して、『クライアントの可能性を広げる』という一点で関わり続ける存在で、その根底にはNCRWがある」と身をもって知った体験でした。「そうか!そういうことか!」と雷に打たれたような衝撃でした。
私は、元々、カウンセラーとしても、「答えは必ず本人の中にある」「望ましい変化のためのカギは、全て本人の存在の中に備わっている」という前提でクライアントさんに接してきました。
カウンセリングでも、時には「直面化」といって、これまで心理的に向き合うのを避けてきたテーマに直接向き合えるよう、クライアントさんに正面から働きかけることがあります。そして、そんなカウンセリングセッションでは、クライアントさんは「様々なぐちゃぐちゃ」を体験することになります。
でも、カウンセリングが終わる時には、必ず感情の蓋を閉じて「着地」させることを意識し、日常生活に支障が出ないような心理的支援を心がけています。
しかし、コーチはクライアントのNCRWを信じ、「敢えて」着地させないで、ぐちゃぐちゃのままでセッションを終えることがある!
これは、私にとって本当に衝撃的で、これぞ、コーチングとカウンセリングの大きな違いだと感じました。
因みに、Co-Activeコーチング®の提供元の株式会社ウエイクアップのパーパスは、「カオスを超えて本質へ」。ぐちゃぐちゃなカオスがなければ、本質的な変化もなし!「なるほど、そういうことか」と実体験と繋がりました。
こんな風に、上級コースの期間を通して、クライアントさんの体現や自身のクライアント体験から、NCRWの奥深さに触れることができました。これからも、宇宙のようなNCRWの深さを探究していきたいです。
3. レベル3傾聴の感覚
上級コースが半分過ぎ、中間レビューも終わった頃。順調に歩みを進めていると感じていたのですが、一気に「現実」を突きつけられることがありました。
それは、第3回目の個人SV。
「傾聴ができていない」
と、SVからはっきりと指摘されました。
上手くいかなかったと感じていたセッションだったからこそ、SVをお願いしたのですが、その原因が「傾聴」にあるとは捉えておらず、ハンマーで頭をガツーンと殴られたような衝撃を受けました。
これまでずっと、カウンセラーとしてもクライアントさんの話を真摯に傾聴することに取り組んできたのに、その私が「傾聴ができていない」って一体… 今までの道のりが否定され、崩れ落ちた気さえしました。
ただ、SVが私に伝えようとしていることは、明確でした。「コーチが聴きたいことを聴いている。そうじゃなくて、クライアントが話したいことを聴くこと」。ど真ん中の指摘で、返す言葉がありませんでした。
せっかくのコーチングの時間を活かせずに、クライアントさんに申し訳なくて、自分が不甲斐なくて、恥ずかしくて、悔しくて… 色々な思いが込み上げてきて、涙が止まりませんでした。
そして、振り出しに戻るどころか、スタート地点からも大きく後退した気がして、「傾聴って、どうやるんだっけ?」「そもそも話を聴くってどういうこと?」と、全てがリセットされた気もしました。
そんな戸惑いと混乱が続く中、「傾聴」がテーマのグループコール(GC)がありました。その日は終日別の仕事が入っていたのですが、GCの欠席は絶対に避けたく、お客さんにお願いして、12:30-14:00まで長めお昼休憩をもらい、GCに参加することにしました。
見本市の会場をうろうろして、なるべく静かな場所を探したものの、GCが始まってからも、「空調が直接当たる」「電波の調子が悪い」「周りがうるさい」と何度も場所を移動。こんなに集中が難しい日のテーマがよりによって「傾聴」なんて!と心の中で叫んでいました。苦笑
なんとか場所は決めたものの、相変わらず集中は難しく… そんな中、コースリードにコーチングをするタイミングになりました。
GC中にコーチングをする機会があると、「こんな学びのチャンスはなし!」と感じ、なるべくコーチ役に立候補するようにしていたのですが、この日は「さすがに今日は無理!」と諦めていました。
が、、、誰からも手が挙がらない〜!「もうこれ以上、集中できない環境はなかなかないから、ここで傾聴できたら、どこでも傾聴できるはず!」と半分やけっぱちになりコーチ役を務めることにしました。
とはいえ、「傾聴」がテーマなので、すんなりと傾聴させてくれるはずはなく… 苦笑 とにかく事柄ばかりを話したり、コーチ役の私の意見を聞いてきたりと、あの手この手で傾聴させまいとするコースリードと格闘しました。「傾聴」なんて吹っ飛び、ただただ悪戦苦闘した記憶しかなし!苦笑
その後は、コースリードが3回同じ話をするので、受講生は、レベル1、レベル2、レベル3で傾聴する、という演習でした。午前中の疲れもあるし、お昼も食べておらず空腹。コーチ役でエネルギーも使ったし、ぐったり疲れていたけど、なんとか集中しようと試みました。
レベル1、レベル2と演習は進み、レベル3になった時、今まで経験したことのなかった感覚が飛び込んできました。
さっきまで、周囲が気になって集中できなかったのが嘘のように、自分の内側に静けさが広がり、そのスペースに場の感覚がzoomを超えて伝わってきました。そして、コースリードはさっきと全く同じ話をしているのに、さっきは全く聴き取れなかった、言葉の奥にある思いや願いが伝わってきました。
「これがレベル3の傾聴か!!!」
初めてその感覚を掴むことができた瞬間でした。
「あぁ… 0が1になった!」という安堵。聴き方を変えるだけで、こんなにも伝わってくることが変わる、という衝撃。もっともっと傾聴力を高めたい、という決意。あの場所であの瞬間に感じたことは、硬くて高い椅子の感覚と共に、私の中にしっかりと刻み込まれています。
まとめ
2021年の3月から5月にかけて受講した基礎・応用コース、そして上級コースを通じてCo-Activeコーチング®を知れば知るほど、「これは、全てのリソースを活用できるアプローチだ!」「遂に探していたものが見つかった!」と感じ、もっともっと極めていきたい!という気持ちが強まりました。そのため、「全てを学びに繋げよう!」と追い込みすぎていた感もありますが...
でも、本当にやりたいことが見つかり、それに本気で取り組めるって、本当に幸せなことだとしみじみと感じます。これぞ「フルフィルメント」だと。
上級コースの間は、本当にたくさんの人に支えていただきました。
私のコーチングを受けてくださったクライアントさん達がいなければ、ここには来れませんでした。「人生の素晴らしさ」や「人の持つ可能性」について、たくさん教えていただきました。そして、私を信頼して任せてくださったことへの感謝は、言葉では言い表せません
上級コースのリーダーと仲間達からは、毎週毎週たくさんのことを学ばせてもらいました。ずっと応援し続けてくれた、家族や友人にも心から感謝です。
そして、私の変化と進化を後押しし、私のことをずっと大きく見続けてくれたマイコーチには感謝x♾️!本当にありがとうございました!!!
これからも学びを止めることなく、コーチとして、そして人としてのBeingとDoingを磨き、コーチングの持つ可能性を体現していきたいと思っています。
想定よりも随分長くなりましたが、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!私の体験記が何かのお役に立てれば幸いです。
コーチ
藤田琴子
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