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STADE REIMS JAPAN TOUR 2024ヴィッセル神戸VSスタッド・ランスの個人的展望
連日暑さが続く中、海外チームが日本で素晴らしいプレーを披露してくれている
スタッド・ランスは日本ツアーの中で磐田、清水、町田と対戦し最後に関西で唯一ヴィッセル神戸との試合が行われる
代表メンバーとしても活躍する伊東純也・中村敬斗選手をはじめ、魅力的な選手も多く在籍している
リーグ戦連覇を狙う神戸はリーグ戦は現在4位。中断明けしっかりと勝ち点を積むために、総合力が重要になってくる
秋にはACLもスタートし、海外のプレーヤーと試合できる機会はチームにとっても価値のある経験に
神戸は先週末に国立でトッテナムと対戦し2-3の敗戦
ランスは磐田戦は1-1、清水戦は0-3、町田戦は2-0という結果に。連戦で移動の疲れや暑さ、疲労などもある中での試合となっている
シーズン中の神戸と、新シーズンに向けてしっかりと積み上げを図りたいランスとの一戦。普段のリーグとは異なる試合に期待したいと思います
急遽ヴィッセル神戸のyoutubeでのLIVE配信となりました。少しでも楽しんでいただけるよう準備して臨みたいと思います
(解説:橋本英郎さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります
両チームの今季と昨季の成績
ヴィッセル神戸:12勝6分6敗 勝ち点42の4位 37得点 21失点(+16)
今季の神戸はここまで勝ち点42を積んで4位という順位状況
アウェイでのガンバ戦で敗戦後はしっかりと立て直し鹿島、広島に連勝
天皇杯3回戦でも勝利を飾り波に乗りたい7月ではあった
アウェイ札幌戦、ホームの名古屋戦は良い部分を見せつつも引き分け
公式戦6試合負けなしも戦績は3勝3分(内1試合は天皇杯での勝利)
リーグ中断期間中は先日のトッテナム戦@国立
そして今回はホームのノエビアスタジアム神戸でスタッド・ランスを迎えて戦う一戦となる
リーグ戦はもちろんだが、秋からはACLもスタートするためチームとしての戦力の底上げが求められる
中断明けはアウェイでの連戦。川崎Fと横浜FMという今季は苦しんでいるもののポテンシャルと実績十分なチームとの対戦が続く
親善試合のためメンバー交代を行いながら、試合を上手く運び、未来に向けての積み上げを図っていきたい
スタッド・ランス:リーグアン:13勝8分け13敗 42得点 47失点 勝ち点47の9位 フランスカップ:ベスト32敗退
昨季は2019/20シーズン以来4年ぶりの1桁順位でフィニッシュしたスタッドランスは、初のJAPANツアーを敢行
磐田、清水、町田、そして今回の神戸と多くの地で過密日程ではあるがプレーを行う
過去リーグアンで6回優勝、フランスカップで2回優勝とタイトルの経験はあるものの、最後にタイトルを獲得したのは1990-91のフランス・リーグカップが最後になっている
1992年には財政難から一度解散という苦しい局面にも直面した
そこから新たにアマチュアチームとして地域リーグからスタートし、1999年に2部昇格を勝ち取りプロチームとして再スタートを遂げている
2016-18の2シーズンは2部で戦う時期もあったが、直近の6シーズンは1部に定着。タイトルからは少し遠ざかっているが、今季は新監督となるルカ・エルスネル監督と共に新たな歴史を紡いでいきたい
スタッド・ランスには日本代表としても活躍する中村敬斗・伊東純也が所属している事もあり日本とは縁もあるチームだ
JAPANツアーの最後の一戦が昨季の王者ヴィッセル神戸。ここまで磐田戦は1-1、清水戦は3-0、そして町田戦でツアー初勝利となる2-0という結果を残している
リーグの開幕まであと約2週間。フランスの地で輝きを放つために勝利して締めくくりたい
スタッド・ランスのメンバー構成
クラブにとっては初となるアジアツアー。行先は日本となった
既に磐田、清水、町田と試合を終えており短期間で移動+4試合と過密な日程にはなっている。メンバーの多くを入れ替えながらという部分はあるものの、神戸戦ではどのようなラインナップで臨み戦うのか注目していきたい
■昨季の主力プレイヤー(ツアー帯同者のみ)
GK:#94 イェヴァン・ディウフ(昨季はリーグ戦34試合プレー)
DF:#24 エマニュエル・アグバドゥ(昨季はリーグ32試合1ゴール)
MF:#10 テディ・テウマ(マルタ代表。昨季はリーグ戦28試合6ゴール)
MF:#15 マーシャル・ムネツィ(ジンバブエ代表。昨季はリーグ戦27試合4ゴール)
FW:#7 伊東純也(日本代表。昨季はリーグ戦31試合3ゴール、7アシスト)
FW:#17 中村敬斗(日本代表。昨季はリーグ戦25試合4ゴール)
FW:#22 オマー・ディアキテ(コートジボワール代表。リーグ戦26試合5ゴール)
昨季限りで移籍したDFのユニス・アブデルハミド(リーグ31試合プレー)やトマ・フォケ、中盤で存在感を出していたアミールリチャードソンは帯同せず
ただ日本代表の中村や伊東は帯同。コートジボワール代表のディアキテや経豊富なテディ テウマなども帯同している
▽JAPANツアー試合結果と得点者▽
VS磐田 1-1(得点者:ディアキテ)
VS清水 0-3
VS町田2-0(得点者:ディアキテ、アミン サラマ)
水曜日の町田戦は豪雨もある難しいコンディションではあったが、日本代表の中村・伊東は揃って先発し存在感を出した
得点こそなかったが1点目は伊東のアシストもあり、スピード感のあるドリブルでチャンスをつくった
ランスにとっては中2日で移動も伴う一戦となるが、怪我なく高強度な試合を楽しみにしたい
今シーズンのヴィッセル神戸の成績(リーグ戦のみ)
ヴィッセル神戸:12勝6分6敗 勝ち点42の4位 37得点 21失点(+16)
先制試合:11試合 10勝1分け(昨季は先制試合22試合で19勝2分1敗)
先制された試合:10試合 2勝2分6敗(3節FC東京戦、21節の鹿島戦で逆転勝利)
スコアレスドロー:4節の広島戦、6節の鳥栖戦、20節の町田戦(昨季は1試合のみ)
ホーム: 5勝3分4敗 勝ち点18 18得点 12失点 得失点+6
アウェイ: 7勝3分2敗 勝ち点24 19得点 9失点 得失点+10
リーグ戦では13名が得点(大迫・武藤・宮代7得点、佐々木と山口が3得点・山内が2得点、汰木・山川・菊池・広瀬・トゥーレル・本多・井出が得点を記録)
複数得点:10試合
複数失点:4試合
無失点:8試合
無得点:7試合(昨季は4試合のみ)
<得点>前半に16得点 後半に21得点
<失点>前半は4失点 後半は17失点
前半開始15分以内に5得点、後半開始15分に7得点と出だしに強い
37得点中セットプレーでの得点は15点の40.5%。大迫直接FKで1得点初瀬や扇原がFKとCKから起点をつくる(CKから8得点、FKから6得点内1本は直接、PKから1得点)21失点中セットプレーからの失点は9で割合は42.9%(CKから6失点,FKから1失点,PKから1失点など)
リーグ戦では札幌戦、名古屋戦と先制を許すも同点に追いつている
とはいえ、逆転勝利まで持っていた鹿島戦と同じように攻守で集中力を持って勝利を掴んでいきたい
夏場のタフなコンディションの中で、怪我なく乗り切る事ができれば、連覇の可能性も十分に残している
ランスとの一戦も途中から大幅なメンバー交代が見込まれる。45分やそれよりも少ない時間でプレーする選手たちも多いはず。競争が激化する中で、リーグ戦のスタメン争いに割って入る活躍にも期待したい
個人的な見どころ
神戸はトッテナムと2-3という結果も大迫、パトリッキの得点に加え、飯野や佐々木などコンディションの良さを伺える選手も多くいた
これから夏場、そして天皇杯やACLを並行して戦うためにはチームとしての総合力は間違いなく必要になる
それは試合だけではなく、トレーニングでも高い強度で良い時間を生み出す事ができるからだ
もちろんスタッド・ランスにとってもフランスのチームとはコンセプトやフィジカルなど違いはある中で、自分たちのやりたいサッカーで勝つことができるかどうか。神戸はプレスの早さもだが、運動量と強度も強く、前線には点を取れる技術を持ったプレーヤーもいる
シーズン中、更には上位を狙う神戸と、新シーズンに向けて自信と結果を積み上げたいスタッド・ランス。怪我無く好ゲームに期待していきたい
注目ポイントは3つ
①前半と後半の集中力。起用メンバーは短い時間で存在感を
②サイドの攻防。日本代表のサイド攻撃が流れを分ける
③切り替えと集中力。個々でいかに上回る事ができるかどうか
直近の試合を見ていると両チーム親善試合に対するスタンスでは前半に主力を起用し、後半からは大幅なメンバー交代を行い試合を進める印象
トッテナムとの試合ではスタメンは
大迫、武藤、山内、飯野を前線に起用
扇原、井手口が中盤でプレーし、DFには初瀬、トゥーレル、菊池、そして鍬先がSB起用。GKは前川が務めた
交代メンバーでは
GKのオビをはじめ、本多・山川・岩波・佐々木・パトリッキが後半頭から起用。そして途中からは冨永・日高・濱崎・本間・寺坂と若いメンバーも経験を積んだ
恐らく今回も同様に、負傷やコンディション調整がなければスタートからはリーグ戦をメインで戦うメンバーを中心としつつも、色んなオプションや攻撃や守備の幅を広げるメンバー構成になるはず
試合は大迫の先制ゴールも、すぐさまトッテナムが取返し前半は1-1で折り返し。後半開始早々にソンフンミンが得点を決めるも、パトリッキが途中交代から得点を決めて2-2の同点に
終盤、ミッキームーアの得点でトッテナムが勝ち越して勝利を飾った一戦だった
一方のランスも過去3試合は先発メンバーはほとんど固定されている
GKや守備陣の一部は変更しつつも、大きく入れかえる事無くここまでは戦っている印象だ
ただ、4連戦の4試合目という部分もあり、ここはシャッフルの可能性も十分に考えられる
町田戦では
FWに得点も記録したディアキテ、中村、伊東、ムネツィが起用
中盤にテディ・テウマ、アマデゥ・コネ
守備陣はGKはイェヴァン ディウフを起用。セルヒオ・アキエメ、アグバドゥ、オクム、アヴトゥル・コネが名を連ねた
前半40分にアヴドゥルコネが負傷交代。ノア・ザンギが入り、後半の24分に一気に9名がピッチに入った
試合はスタメンのディアキテが伊東のアシストで先制。そして、途中からピッチに入ったアミン・サラマが得点を決めて2-0で勝利をおさめた
メンバー編成次第ではあるが特に前半の立ち上がりはお互いに良い入りができれば激しい攻防が見れる可能性が高い
お互いに強度が高いチームではあるので、球際の攻防に加え、ゴールまでのプロセスに注目したいところだ
②サイドの攻防。日本代表のサイド攻撃が流れを分ける
昨季の伊東は3ゴールに7アシストと2シーズン続けて得点関与という部分では2桁の数字を残した
そして中村敬斗もパンチのあるミドルシュートと仕掛けを持っており、特色ある両サイドの日本人プレーヤーが存在感を示している
神戸は前節飯野が非常に良いプレーを見せ、パトリッキも得点を記録
サイドに誰が起用されるかは読みにくいが、ユーティリティーなプレーヤーでもある佐々木や、伸びしろたっぷりの冨永の活躍にも期待がかかる
神戸は今季のリーグ戦主に、センターに大迫が構え、右サイドは武藤が中心。左サイドは佐々木がプレーする機会が多いがここは固定されているわけではない
トッテナム戦では左サイドに武藤が回り、右に飯野がプレーをして活躍を見せた。また、右のSBには鍬先が起用されており、酒井が負傷離脱中という事もあって手薄なポジションでの活性化にも取り組んでいる
鍬先はボールを奪えて前への推進力もあるため、また違った展開を見せる事ができるかもしれない
左の初瀬はボールコントロール。鍬先が推進力を見せる事で新たな攻撃のバリエーションにも繋がる可能性も高く、守備面でも鍬先の良さを発揮していきたい
両サイドの攻防も非常に楽しみな一戦となる
③切り替えと集中力。個々でいかに上回る事ができるかどうか
お互いにインテンシティの高いチームでもあるが、この夏場と疲労感の中でどこまで良さを集中して継続することができるか注目したい
ランスの守備陣は190センチを超えるプレイヤーがおり、フィジカル面では有利に働く中でどのように相手と駆け引きをしながら戦っていくかも楽しみなポイントだ
トッテナム戦を終えて、神戸の選手たちも世界で戦うプレイヤーたちの差を肌で感じたはず。数日でフィジカル面での圧倒的な改善は見られなくとも、予測や準備という部分ではアップデートすることができるはず
コートジボワールやアフリカ系にルーツを持つ選手も多く、その身体能力の高さは驚かされる部分も多い
一歩目の予測、寄せの強さと速さ。そうした経験値がを前回の試合と、今回の試合の中でも積み上がっていくはず
ランス目線でも見ても、組織的な守備や細かい立ち回りを見せる相手に対してどのように自分たちのリズムをつくっていくかは重要になるはず
磐田、清水、町田戦と恐らくスカウティングもされてくる中で、そこを上回る個々の力と連携を見せてしっかりと勝ち切りたい
スタッドランス初となるJAPANツアーが終わりを迎える。ガンバに所属経験のある中村敬斗にとっては関西圏で試合をする唯一の試合とあって、プレーを楽しみにしているサポーターも多いはず
今季J1リーグ首位に立つ町田相手に勝利を飾ったスタッドランスに対して、昨季の王者である神戸がどのような展開を見せるか楽しみにしたい
願わくば誰もケガすることなく、白熱した素晴らしいプレーに期待しましょう。8/3にノエビアスタジアム神戸で行われる一戦。是非お楽しみに!
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![能政夕介(nose yuusuke)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50074916/profile_c75eb1585eb1187f33f02537c785b75b.jpg?width=600&crop=1:1,smart)