【第68回神戸ボウル パナソニックインパルスvs立命館大学パンサーズ】
もう先週にもなりますが、先日6月3日に行われた第68回神戸ボウルの実況をアメフトライブにて担当をさせていただきました。
試合の様子は下記URLからもご覧になれます。どうぞご覧ください。
実況 能政夕介 解説 脇坂康生・湊智次郎
http://amefootlive.jp/kobebowl/3080
W杯に5大会連続で出場したアメフト界のレジェンド脇坂さんと初めてご一緒させていただきました。湊さんとは先週の立命戦以来2週連続でした。
試合は38-10で社会人チームのパナソニックインパルスが勝利。
しかしながら、OBでもある脇坂さんは「課題が残る」とお話しもされていました。
▼得点経過▼
anasonic 1Q-07:33 #3秋山雅洋 31yds Fumble RET.(K-G #11佐伯栄太 )
Panasonic 2Q-01:08 #5 -A.Benjamin 5yds RUN(K-G #11佐伯栄太 )
Panasonic 2Q-06:19 #5 -A.Benjamin→#2岸本翔平 9yds PASS(K-G #11佐伯栄太 )
立命館大 2Q-07:48 #19荒木優也 →#6成田光希 55yds PASS(K-G #16多田羅翔吾 )
Panasonic 3Q-02:57 #27辻篤志 20yds Punt Block RET.(K-G #11佐伯栄太 )
立命館大 3Q-07:02 #16多田羅翔吾 33yds FG
Panasonic 4Q-03:27 #5 -A.Benjamin 11yds RUN(K-G #11佐伯栄太 )
Panasonic 4Q-07:27 #11佐伯栄太 44yds FG
※関西学生アメリカンフットボール公式HPより出典
http://www.kansai-football.jp/schedule/result/2018s/result20180603_1.html
点差程の差はないのか?
38-10というスコアだけ見ればパナソニックインパルスが危なげなく勝利を収めたという印象を持つかもしれません。実際に立命がそこまで追い詰めたかと言われるとそういうわけではありません。
ただ、両チームにとって収穫と課題が攻守それぞれであったように感じます。
インパルスは守備・キッキングチームで得点を得る
アメリカンフットボールという競技では、守備チームが相手のボールを奪うことでの得点や、キッキングチームが得点を取る場面があります。
この試合はインパルスが第1Qに立命館オフェンスの際にこぼれたボールをリカバーして、TD!得点を獲得します。
そして、第3Qではこの日MVPにも輝いた辻がパントリターン(アメフトは4回の攻撃で10ヤードを進めていき、できなければ攻守交替となる。そのため4回目の攻撃ではパントというボールをキックするプレーを選択して陣地を回復させることが多い。)をブロック。その際にこぼれたボールを自らがエンドゾーンに持ち込みTD!またもDFメンバーで得点をしました。
加えてこの日はインターセプトも多く飛び出し、まさに守備で主導権を握った試合と言えたかもしれません。
しかしながらその中で脇坂さんはオフェンスについては「完成度を高めないといけない」とお話をされていました。
実際にこの日はQB#5-A.Benjaminが自ら持ち込んでタッチダウンを2本奪っていますが、3rdダウンで立命の守備にストップされるシーンもあり、圧倒的なオフェンス力を誇示することはできませんでした。
一方の立命は社会人相手に上場の出来?
立命はこの日序盤にミスやパスインターセプト(総計4本)もありました。
しかしながら、インパルスのオフェンス陣を要所で止めたディフェンス陣。
そしてRB立川を中心のランプレーにミドルゾーンのパスも要所で決まっていました。
数値を見てみましょう。
1stダウン更新回数 (ラン-パス-反則)⇒17回(6-9-2) 立命
1stダウン更新回数 (ラン-パス-反則)⇒12回(7-4-1) インパルス
パス獲得ヤードでは立命が205ヤードに対し、インパルスは132ヤードという結果でした。
もちろん個々の能力や試合運びの冷静さはインパルス側に軍配が上がっていましたが、その中でも通用する部分を見せたことは学生たちにとっても大きな自信になったように思います。
ここから立命館もインパルスも秋のシーズンに向けて何を修正し、強化していくのか?
秋にはまた違ったチームとして、面白い試合をみせてくれることを楽しみにしています。