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2022明治安田生命J2リーグ第12節大分トリニータ対栃木SCの個人的な見どころを紹介

連戦が続くJ2リーグ。特に今週は全国で連戦、熱戦が続く。カップ戦も戦う大分は11連戦の後、9連戦を戦っており今節はその6試合目

一方の栃木はリーグ5連戦の2試合目。ただ今節の大分、そして山口と中3日、2日とアウェイでの連戦が続く

毎年タフなJ2リーグだが、その中でここまで11試合を消化。横浜FCが首位を走っているが、2位以下はまだまだ混戦

特に7位から18位まではわずかに勝ち点3(山形VS岡山の再試合の部分は考慮せず算出)その中で勝ち点1ではなく3を積み上げ上位に向けて戦いたい水曜日のナイトゲーム

ホームの大分はいわて戦以来、リーグ戦2試合ぶりの勝利を。一方の栃木は首位横浜FCとスコアレスドローも、堂々と戦った勢いそのままに5試合ぶりの勝ち点3を狙います

(J2リーグ 解説:増田忠俊さん リポーター:成尾佳代さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(11節終了時点)※リーグ戦のみ

大分トリニータ:4勝3分4敗で勝ち点15の9位 (16得点16失点)

前節の金沢戦は特に前半、大分が主導権を握りながら金沢のゴールに攻め込む。セットプレーを含めて決定機をつくるも相手の体の張った守備でゴールを割る事はできず0-0で折り返し

後半に入り、やや前がかりになった大分に対して上手くスペースを利用した金沢がカウンターからチャンスをつくり先制に成功

勢いを持った金沢は早い時間で追加点を奪うも、大分は伊東のクロスから野村が2試合連続ゴールを決めて反撃の狼煙を上げる

しかし、攻め方が明確になった金沢は終盤にもカウンターから得点を奪い、結果は1-3での敗戦ということになった

今季はルヴァンカップと並行してリーグを戦い、また新型コロナウィルスの影響もありタフなスケジュール、コンディションで戦っている大分

ボールをコントロールしながら、攻守に連動した動きで主導権を握りながら勝ち切る試合も見せてきている

総合力が試されるシーズンではあるが、ホームで勝つ事。そして特に今節は前節の課題をどのように修正し戦うか楽しみにしたい

栃木SC:3勝4分4敗で勝ち点13の18位(7得点12失点)

栃木は千葉、水戸戦と連勝し順位を上げた後直近の4試合は勝利なし。4試合中3試合が無得点ということでハードワークしていく中、なかなか得点という結果に結びつけることができていない

その中で前節首位を快走する横浜FC相手に0-0のスコアレスドロー。得点こそ生まれなかったが、攻守に奔走し最後の最後まで体を張って戦い横浜FCを苦しめた

4試合ぶりの無失点。そして横浜FCのシュートを前節2本に抑え、カウンターから相手のゴールに何度も迫る強さを見せた

ただ、その中で得点を取る事ができず、時崎監督は「首位相手に勝点1を取れた、というマインドではこの先の伸びシロはない」と厳しい口調で語った

今季はここまでチームで7得点。各選手が1点ずつを決めており、良く言えば多くの選手が得点を奪えている一方で、得点期待値が高いと言える選手が現時点ではいないのも事実だ

ハードの連戦の中で良い部分を伸ばしつつ、課題を修正できるか楽しみにしたい

過去の対戦戦績(大分の4勝・栃木の8勝・2度の引き分け)

通算の対戦成績では大分が4勝、栃木の8勝、引き分けが2つと栃木が上回っている

大分と栃木がリーグ戦で対戦するのは実に4年ぶりの、2018年以来となる
2018年の対戦時、大分のホームでは0-0のスコアレスドロー
栃木のホームでは、4-2で大分が勝利(大分:後藤②、藤本、伊佐 栃木:大黒、西谷和)
過去大分では伊佐が対栃木戦で2得点をマークしている

通算対戦成績では栃木に分がある中で、4年ぶりの対戦の結果はどのようになるのか楽しみにしたい

大分が勝利すれば、対栃木戦は2018年以来4年ぶり。栃木が勝利すれば、対大分戦は2016年以来6年ぶりということになります  

今シーズンの成績(リーグのみ)

★大分トリニータ 4勝3分4敗で勝ち点15 (16得点16失点)9位

先制試合:7試合 4勝1分2敗(2節横浜FC戦、4節の長崎戦で逆転負け)
先制された試合:4試合 2分2敗(2節甲府、1節水戸戦は先制されるも追いつく)
スコアレスドロー:なし

ホーム:   2勝2分2敗 勝ち点8    9得点  8失点 得失点+1
アウェイ: 2勝1分2敗 勝ち点7     7得点  8失点 得失点-1
リーグ戦では9名が得点(3得点が3人:長沢、小林成豪、呉屋)

複数得点:3試合  
複数失点:3試合(前節リーグでは7試合ぶりの複数失点)
無失点:1試合(9節の徳島戦が1-0で勝利) 
無得点:1試合(8節東京V戦のみ)

<得点>前半に7得点 後半に9得点 
<失点>前半は7失点 後半は9失点

今季は16得点中セットプレーでの得点は5点の31.2%。エデゥアルドネット、下田の直接FKで得点も。下田のFK、CKからの起点で3得点をマーク
一方16失点中セットプレーからの失点は4で割合は25%(FKから2点、CKから1点、PKから1失点)
得点面では流れの中からの得点を意識して試合を有利に運びたい

★栃木SC 3勝4分4敗で勝ち点13(12得点7失点)18位

先制試合:5試合 3勝2分0敗(先制すればここまでは無敗)
先制された試合:5試合0勝1分4敗(4節大宮戦はトカチの直接FKで追いつく)
スコアレスドロー:11節の横浜FC戦(前節が初)

ホーム:   2勝3分2敗  勝ち点9    5得点  6失点 得失点-1
アウェイ: 1勝1分2敗  勝ち点4     2得点  6失点 得失点-4

複数得点:1試合  
複数失点:3試合(東京V、金沢、新潟戦で複数失点)
無失点:3試合(1節、7節、11節) 
無得点:5試合(直近5試合は、2得点5失点)

<得点>前半に3得点 後半に4得点  
<失点>前半に6失点 後半に6失点

セットプレーからの得点は4/7で57.1%(4節はトカチ直接FK、CKから2得点、スローインから得点)
12失点中セットプレーからの失点は5点(41.7%)。前半30分までに6失点
FKからの失点が1,CKからの失点が3,PKでの失点が1

個人的な見どころ

ボールを握りながら主導権を掴み勝ち切りたい大分は、前節ハードワークで堅守を披露し、カウンターから相手に迫った栃木と対戦する

大分にとっては前節の前半課題となった決定力に加え、金沢戦に失点したカウンターに対しての修正も迫られる
金沢戦は相手は4-4-2のミラーゲームだったが、栃木は3バックを採用
立ち位置の部分を含めると、どこをつくのか?どこをケアするのか?その点を考えながらボールと選手を動かしゴールに迫りたい

栃木は前節堅守からのカウンターでゴールに迫るも得点を割れず、シーズン通じての課題でもある得点力での修正を図る事ができるか注目したい
栃木は前節の横浜FC戦はミラーゲームだったが、今節は異なる
大分のポジショニングやプレスをかいくぐりながら、得点を割る事ができるか楽しみにしたい

両チーム膠着した際にはセットプレーという飛び道具もある。プレースキッカーの面では下田。ターゲットには長沢という強みを持つ大分

一方の栃木もターゲットには経験豊富な矢野や高さのあるカルロスグティエレスもいる、また今季直接FKを決めたトカチの存在も大きい

流れの中から得点が欲しい部分もあるが、勝ち切るために流れを変える1プレーに注目していきたい

個人的な注目選手

大分は2試合連続で得点をマークしている背番号10野村直輝に注目したい
今季はコンディションもあり、11節の岩手戦でリーグ初先発
その試合で昨年8月以来となる得点を決めた

そこから、前節の金沢戦でも得点を決め現在2試合連続得点中。前節は自分でボールを奪い、味方とボールを繋ぎ、最後は冷静にフィニッシュ
岩手戦も、長沢からのボールを引き出し、相手DFと駆け引きして冷静に得点を決めた
まさに”復活の野村”3戦連発なるかという部分でも期待がかかります

栃木は前節90分間ハードワークを続けた背番号3の﨑黒﨑隼人に注目したい
過去大分にも在籍し、J1デビューも果たした(大分では5試合プレー)
昨季途中から栃木に復帰しJ2で20試合戦い、今季も栃木で戦く

昨季大分が採用した3バックでは、主力としてシーズンを戦い抜くことはできなかったが、今季栃木は3バックで戦い右サイドで輝きを放っている
豊富な運動力に加え、熊本戦では谷内田のCKをヘディングシュートで合わせ待望のJ初ゴールもマークした

チームのために走ることで信頼も結果も勝ち取りつある黒﨑が古巣対戦で成長した姿を見せる事ができるか楽しみにしたい

水曜日のナイトゲーム。両チームにとってタフな日程での試合ですが、熱い試合に期待しましょう。是非お時間のある方は昭和電工ドーム大分、またはJリーグ公式映像DAZNにてお楽しみください!

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能政夕介(nose yuusuke)
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