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EURO JAPAN CUP 2024セレッソ大阪VSボルシア・ドルトムントの個人的な見どころを紹介

ヤンマースタジアム長居ではEURO JAPAN CUP 2024セレッソ大阪VSボルシア・ドルトムントの一戦が7/24に行われます

セレッソ大阪はリーグ戦中断前の一戦は新潟に悔しい敗戦。中3日となりますが、チーム全体でドイツの名門クラブ、ボルシア・ドルトムントに立ち向かいたい

そして、昨季はブンデスリーガ1部で5位、そしてCLでは惜しくも準優勝でしたが11年ぶりにCL決勝の舞台に進んだボルシア・ドルトムント
新監督にヌリ・シャヒン氏がACから昇格
新たな歴史を刻んでいくシーズンとなる。このアジアツアーではタイと日本を回る。過去3度来日、7年ぶりにドルトムントが日本へやってくる
更には関西でプレーをするのは初。セレッソ大阪の香川真司選手にとっては特別な古巣でもあるドルトムント

ドルトムントにとっても新シーズンを新たな監督と共に戦っていく中でしっかりと勝利を飾りたい一戦となる

(解説:原一樹さん リポーター:内藤 朝佳さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

両チームの今季と昨季の成績

セレッソ大阪:9勝10分5敗 勝ち点37の6位  32得点 26失点(+6)

前節はホームで新潟と対戦。パリ五輪に選出された西尾に代わって登里が12試合ぶりに先発に復帰。舩木と鳥海がCBを務め、SBに奥田と登里が入る布陣となった

ベンチには進藤が復帰。そして新加入の山崎も名を連ねた
立ち上がりにセレッソ大阪はレオセアラがボールをカットして遠めの位置からシュートを狙い積極的な入りを見せる
ただ、新潟もセットプレーから一度ゴールネットを揺らすもオフサイドの判定
その後はお互いに見せ場をつくり、田中駿汰のパスから上門が反応しゴールに迫る場面を見せれば、新潟も長倉や藤原も果敢に前線へ向かう

キムジンヒョンのセーブもあり、失点せずにゲームを進めていたが、サイド攻撃から最後は逆サイドにボールを送られ失点。3試合続けて追いかける展開になってしまった

後半には上門から柴山にスイッチ。ただ、立ち上がり再び新潟が前に出る
小野が前線で粘って最後は得点を決めて2-0と2点のリード

そこからセレッソ大阪は2点を追いかける展開に。後半の早めに奥埜に代えてブエノを投入。更には後半20分にはカピシャーバに代えて山崎を投入

フォーメーションを4-4-2に変更し、クロスから分かりやすく攻撃を仕掛ける展開に
なかなかゴールを割れないセレッソ大阪は柴山が決定機を迎えるも得点ならず、途中から入った平野が退場となるなど難しい展開に

それでも90+10という最終版にルーカスフェルナンデスが遠目からのシュートでネットを揺らし1点を返して1-2に
セレッソ大阪にとってはリーグ戦10試合ぶりの敗戦となった

2024明治安田J1リーグ24節C大阪VS新潟の試合結果(Jリーグ公式HPより引用)

ボルシア・ドルトムント:昨季のリーグ戦(23/24)18勝9分7敗 68得点43失点の5位 DFBポカールベスト16 欧州カップ戦はCL準優勝

テルジッチ監督が率いた昨季は11年ぶりにCL決勝の舞台に立った
レアルマドリードとの一戦は0-2で敗戦も特に前半は主導権を握る部分もあり、相手を上回る時間を多くつくった

一方でリーグ戦は苦しむ時間帯もあり、無敗で優勝を手にしたレーバークーゼンと勝ち点27差となったシーズンだった

この夏はアントンやギラシをシュトゥットガルトから獲得
ローテ、クリバリ、レイナが期限付き移籍から帰還する一方で、ドイツ代表MFマルコ・ロイスが退団し、ドイツ代表DFマッツ・フンメルスとの契約満了、マートセン、サンチョと主力選手の移籍もあった

また、アジアツアーの初戦となるタイ1部BGパトゥム・ユナイテッド戦は4-0の敗戦となった

厳しい移動とコンディションでの一戦となり、今回のセレッソ大阪戦も決して余裕のあるスケジュールではない
蒸し暑さもある関西での一戦でどのような戦いを見せるか注目したい

ドルトムントのメンバー構成

今回のアジアツアーに際しては参加メンバーが発表されている

今回はEUROでもプレーしていたヒュルクルクをはじめ、シュロッターベック、ザビッツァー、エムレ・ジャンなどは帯同せず
新加入のギラシもリハビリに集中するため不参加となっている

ラミ・ベンセバイニ
ジオ・レイナ(参加予定も見送りに)
フェリックス・ヌメチャ
セバスティアン・ハラー
ユリアン・ブラント
ジュリアン・デュランビル
ユスファ・ムココ
ニクラス・ズーレ
ユリアン・リエルソン
カリム・アデイェミ
パリス・ブルンナー
シラス・オストルジンズキ
アレクサンダー・マイヤー
アブドゥライェ・カマラ
マルセル・ロトカ
トム・ローテ
キエル・ヴェッチェン
ユリアン・ヘットヴァー
アルムゲラ・カバル
ジェイミー・バイノー=ギッテンス
アイマン・アジル
ヤニック・リュールス
フランツ・ロッゴウ
ニクラス・イェッセン
タイラー・マイザー
エリアス・ベンカラ

コパ・アメリカに参加したジオ・レイナはバンコクでの試合には帯同せず、22日から日本でチームに合流予定
→レイナの来日は見送られたとのこと

▽以下記事ツアーメンバーについては引用▽

先日のパトゥム・ユナイテッド戦では以下のラインナップで試合に臨んだ(選手名敬称略)

■前半
GK:マイヤー
DF:リエルソン、ズーレ、リュールス、ローテ
MF:アジル、ヌメチャ、ブラント
FW:アデイェミ、ムココ、ブルンナー

■後半
GK:ロトカ
DF:ジェセン、マイザー、ベンカラ、カバル
MF:ロゴウ、カマラ、ヴェティエン
FW:ヘットヴァー、アレ、ブルンナー

昨季主力としてプレーしたズーレやリエルソン、ブラント、アデイェミ選手なども帯同
ドイツの世代別代表に名を連ねる若手も多く帯同しており、新シーズンに向けての競争もスタートしている

フィジカル面では多くの選手が180センチを超えており、ズーレ、ヌメチャ、アレ選手などは190センチ以上となっておりセレッソ大阪の選手たちは普段とは異なるプレー対応が必要になってくるかもしれない

CLは4-1-4-1をベースに戦っていたが、4-2-3-1でのプレーも見られた昨季のシーズンからどんな形でチームを構成していくのか?その部分も楽しみにしていきたい

試合に先駆けて記者会見も実施。お互いにスカウティングをしっかりと行い勝ちに行きたいとそう意気込みを見せた

今シーズンのセレッソ大阪の成績(リーグ戦のみ)


セレッソ大阪:9勝10分5敗 勝ち点37の6位  32得点 26失点(+6)

先制試合:13試合 9勝4分(先制すれば負けなし)
先制された試合:11試合 6分5敗(6試合で追いつく粘りも)
スコアレスドロー:なし

ホーム:6勝4分2敗 勝ち点22  18得点 15失点 得失点+3
アウェイ:3勝6分3敗 勝ち点12 14得点 11失点 得失点+3

リーグ戦では12名が得点(レオセアラ16得点、ルーカスフェルナンデス3得点、田中とブエノが2得点、北野・船木・カピシャーバ・奥田・柴山・香川・為田・西尾が得点を記録)

複数得点:8試合 
複数失点:6試合
無失点:6試合
無得点:1試合(12節の大阪ダービーで今季初の無得点)
※現在12試合続けて得点を記録中

<得点>前半10得点 後半に22得点 
<失点>前半は9失点 後半17失点
前半15分以内は無失点。後半開始15分以内が最も失点が多く8失点を記録

今季は32得点中セットプレーでの得点は13点の40.6%。FKで3得点、CK起点で6得点を記録
26失点中セットプレーからの失点10で割合は38.5%(CKから6失点、FKから3失点、PKから1失点を記録)

個人的な見どころ

注目を集めるのが古巣香川真司選手の出場だろう
記者会見にも出席し、そのコメントを見る限り出場の可能性は高いが、リーグ戦は5/11の神戸戦以来出場がない

7/10に行われた天皇杯の3回戦甲府戦で出場して以来のプレーとなるか注目したい(この時は後半30分までプレー)
コンディション的に問題なければスタメンが濃厚だが、仮にベンチ、またはベンチ外であれば負傷の可能性も高そうだ

とはいえ、過去ドルトムントでプレーしタイトル獲得にも貢献した香川真司選手とドルトムントが戦う姿を多くの方が注目しているはず
どのタイミングで起用され、どんなプレーを見せるか注目していきたい

因みに過去香川がドルトムント在籍時に残した記録は輝かしい

香川真司は2010-12、2014-19シーズンと合計で約7シーズンプレーした
公式戦では合計で214試合60得点を記録している(リーグ148試合41得点、カップ戦24試合8得点、CL22試合4得点、EL20試合7得点)

ヌリシャヒン監督やACを務めるウカシュ・ピシュチェク氏らとも共にドルトムントでプレー。過去2度のブンデスリーガ制覇、DFBポカール制覇に貢献している

そしてメンバーについては恐らく両チーム前半と後半でメンバーを大きく変えてくることが予想される
スケジュール的にも中3日のセレッソ大阪と、中2日と移動もあるドルトムントはお互いにタフな一戦となる

そういう意味では試合の入りと、メンバー交代を施す後半の立ち上がりに試合が動く可能性も高い
セレッソ大阪は今季リーグ戦では前半立ち上がりは集中した入りを行っており、15分以内の失点はなし
一方で後半開始15分以内の失点は最も多くなっている。前後半の入りの部分は選手交代も含めて集中して見ていきたい

フィジカルの面で見てもドルトムントの選手たちにはアドバンテージがある。今回帯同しているメンバーのFPで見ても190センチを超えている選手は5人。高さというアドバンテージがある中でセットプレーの攻防は見応えがありそうだ

ドルトムントのユリアン・ブラントは昨季ブンデスリーガで7ゴール12アシストを記録
セレッソ大阪はルーカスフェルナンデスがここまで3ゴール7アシストと存在感も見せている
蒸し暑いピッチコンディションの中でセットプレーという武器を活かしながら戦いたい

パトゥム・ユナイテッド戦では相手のプレスに苦しみ、カウンターやクロスからの失点もあり守備陣の課題も見えた
また、決定機もあった中で無得点に終わった前線の選手たちにも奮起が求められる
こうした課題を恐らく明確にして臨んでくる一戦となる
一方でセレッソ大阪は両SBの攻撃参加や、保持とショートカウンターの鋭さを見せてまずは主導権を握る戦いを見せていきたい

今回はヨドコウ桜スタジアムではなく、ヤンマースタジアム長居で行われる一戦。蒸し暑いコンディションかつ連戦ですが、怪我なく高いパフォーマンスを発揮してくれることを楽しみにしたい

是非皆さんも19時15分からKOの一戦。現地、または中継にてお楽しみください!

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