5.15休養日記
実家へ帰ってきて、「市役所へ行く」という真っ当な用事を手に入れた。約40日の休職期間の為に、社会保険から国民保険への移行を要されている。並びに、マイナンバーカードの更新もせねばならぬ。何にせよ、用事たる用事があるというのは面倒でもあるが、すべきことに追われる安心もあり、悪くない1日だろう。
その前に、3月ごろに歯の詰め物が取れてしまっていて、その治療を歯科医師である実親にお願いする。有難い話だ。
さて、以上の用事を済ませ、全くわたしの為の時間となる。美容室を予約した。転々としている身なので、いつもはその都度美容室を探す。なんなら、旅先や出先で探すことがちょっとした楽しみでもある。が、その手間を省けるというのはラクですね。
美容室までの空き時間、久々に地元の本屋を訪れるが、ディズニーランドかと思った。
世の中には、こんなにも読まねばならない本があったのか。積読は増え続け、SNSを通じて、又、本なんてのは読めば読むほどに読みたい本が増えていることも分かってはいた。しかし、こうして目の当たりにして気づく。どれだけ読みたい本が世の中にあるのか。
時間が、人生が足りないじゃないか。
僅かな時間ではあったが、駅前のカフェに入って谷崎潤一郎『文章読本』を読み進める。読むよりも書きたい欲を誘うもので、そんなジレンマまでもが頁の進みを悪くする。
無事に散髪を済ませ、本屋に戻る。
せっかく多くの時間があるので、字書きの練習をしようと思っており、その書物を購入した。書いたい本ではなく、買うべき本に留まるように努めるというのは心苦しい。
無印良品で化粧品を買う予定でいたが、PARCOそのものが閉館していたことを目の当たりにして思い出した。こういった時、数駅先まで行かざるを得なくなるというのは、楽しさが勝る。突拍子もないことに振り回されるのが好きな性質(たち)でして。
その為だけに、るんるんご機嫌とスマホを改札機にかざす。無事に書い終えた。
追われていた用事と、整えたかった用事を無事に済ませる。必要な物事、というのはおそらく終えてしまった。明日からは済ませる事がなくなる。幾らでも本を読めて、幾らでも字を書ける。ジムにも行きたいと考えている。
といいつつ、明日はコンサートがあるので、早速都合通りではないのだけれど。
このおよそ1ヶ月を、立派な休養としたい。
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