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【一人用台本】君は頑張ってるよ。【朗読台本】
【ノックの音】
はーい、どうぞ。
【扉が開く音】
えっ、すごい泣いてるじゃん。
どうかしたの?
……え、わかんない?
わかんないけど泣いちゃうの?
そっかぁ。
最近、すっごく頑張ってたもんね。
忙しすぎて、体と心が疲れちゃったんじゃない?
とりあえず、そんなところに居たら体冷やしちゃうよ、こっちおいで。
よしよし、頑張ったね、偉いね。
……頑張ってない?
そんなことないよ、君はあんなに頑張ってるでしょう。
全然足りない?まだまだ?
……ストイックだなぁ。
目標が高くて自分に厳しいのは良いことでもあるけど、たまには自分を許してあげることも大切だと思うよ?
僕なんてこーんなに毎日適当だけどちゃんと生きてるし。
……というか、君は僕のことならたくさん褒めてくれるのにね。
褒めてくれるし、僕の駄目なところだって笑って許してくれるのにね。
自分のことになるとどうしてそんなに厳しくなっちゃうのかなぁ。
自分のこと、もうちょっと許してあげたら楽になるんじゃない?難しい?
……だったら、まず僕が許してあげる。
君は偉いよ。
毎日毎日めちゃくちゃ頑張ってるし、僕も見習わないとって思う。
もしかしたら君の目標にはまだまだ到達してないのかもしれないけど、頑張ってるだけですごいことだよ。
だからたまには肩の力を抜いて、少しは休憩しよう?
ちょっとお休みしたって、誰も怒らないよ。
……どう、かな。少しは気が楽になった?
だったら、明日は色んなことを一旦忘れて、僕と二人だけでゆっくりしない?
……本当?良かった。じゃあ決まりだね。
このままここで寝る?それとも自分の部屋に戻る?
わかった。じゃあ一緒に寝ようか。
おやすみ。また明日。
……言い忘れてたけど、君が自分の部屋で一人で泣くんじゃなくて、僕を頼ってくれたの、嬉しかったよ。
うん。迷惑なんかじゃないよ。秘密にされる方が悲しいし。
もし、また何かあったら僕に言ってね。
頼りないかもしれないけど、頑張って支えるからさ。
……うん。おやすみ。明日も一緒にいようね。