the Love you take is equal the Love you make~離れてからの恋歌~
目の前で隣家の父と子が
庭仕事をしている。
今日は離れて暮らす息子がやってくる週末らしい。
あどけないその息子は、
まっすぐに父を誇らしげに見上げている。
生まれたままの純粋な光を湛えて
まっすぐに。
疑いなく、まっすぐに。
父としての人生の輝かしい一瞬の時は、この時に宿る。
父としての人生の愛しい瞬間は、この時に宿る。
ふと隣家の輝かしい一瞬を見ている
私はといえば、
やはり父子を引き離した過去の疼きを感じている。
正直をモットーに生きてきた男が
家族という筏(いかだ)を失った時に
うなだれて一日を終える姿を遠く目に浮かべて。
遠く目に浮かべて。
Oh yeah, all right
いいね!
Are you going to be in my dreams
じゃあ、僕の夢の中に来てみるかい?
Tonight?
今夜すぐにさ
And in the end
最後になって振り返ってみれば
The love you take
きみの愛した分だけ
Is equal to the love you make
きみは愛されていたんだって、気づくと思うよ
(The end By Beatles 歌詞参照)