全身性エリテマトーデス② 112AM95
正解 4
解説
副腎皮質ステロイド薬は、炎症や免疫反応を抑える効果がありますが、副作用も多くあります。その中の一つが満月様顔貌(ムーンフェイス)と呼ばれるもので、顔が丸くふくらんでしまう現象です。これは、副腎皮質ステロイド薬が食欲を増進させたり、脂肪の代謝を低下させたりすることで起こります。
この問題では、「4. 薬の量が減れば満月様顔貌は軽減すると説明する」が最も適切な対応です。理由は以下の通りです。
気にする必要はないと励ます。 これは不適切な対応です。Aさんの気持ちを無視してしまうことになります。また、満月様顔貌は気にしなくても良いことではありません。副作用であることを認識することが大切です。
パートナーの面会を制限する。 これも不適切な対応です。AさんのパートナーはAさんの心の支えであり、面会を制限することでAさんの孤立感や不安感を増幅させてしまう可能性があります。また、パートナーにもAさんの状況を理解してもらい、サポートしてもらうことが重要です。
外見よりも病気の治療を優先すると説明する。 これも不適切な対応です。Aさんの外見へのコンプレックスを否定してしまうことになります。また、外見と病気の治療は別々に考えるべきではありません。外見の変化は副作用であり、病気の治療に影響する可能性があります。
薬の量が減れば満月様顔貌は軽減すると説明する。 これが適切な対応です。Aさんに満月様顔貌の原因や経過を正しく説明し、希望を持たせることができます。また、薬の量を減らすためには病気の状態が安定する必要があることを伝え、治療への協力を促すことができます。