#娘と二人通いつめた大切な想い出の味とホテルのカフェ 3 Aikotobuki_My 2020年6月15日 23:37 横浜山下公園にそびえ立つ横浜初めてのクラシカルホテル「ホテルニューグランド」との出逢いは,6年前に娘の希望で横浜は桜木町を下車して訪れ,みなとみらい,赤レンガ倉庫や山下公園に元町界隈を数時間散策の後「喉もかわいたし休憩やろう!」ということになり,幾つかのお茶するお店を覗いてみた。しっくりしない場所ばかり。そこで私達二人は「たまには贅沢をやろう。折角,横浜に来たのだから!」そして訪れた先は此所の「ホテルニューグランド」話には聞いていたけれど,とても気楽にお茶など出来る場所では無い。 一番混んでいる時間帯に訪れたため待つこと約1時間。「折角だから…」を二人の合言葉で待つことに。その間ホテル内を散策していると思いの外,時間は過ぎてくれた。そして,案内された座席は窓側で前方の木々の先には山下公園。少し目を横へ向けると「氷川丸」の勇姿を見ること出来た。初めての来店でこの座席はあまりにも感動有りすぎた。横浜っ子達も憧れる格式の有る「ホテルニューグランド」に有るカフェで有る。噂には聞いていたけど,雰囲気も格別だ。BGM流れている訳でもない。店内の雰囲気そのまま画になる。 ヒソヒソ声で会話を楽しむお客様に,ウエイターとウエイトレスのお客様を案内する声,注文時に交わすウエイターウエイターとお客様の声,そして程よい食器の音。そのひとつひとつの心地良さ。此処に飛び込んだからこそ味わえた感触だ。更に私達を感動させたのは,ウエイターやウエイトレスそして案内の方の「おもてなし」だ。正に「痒いところに手届く」をそのまま。ウエイターとウエイトレスの方々は私達の☕飲み具合を見計らって,絶好のタイミングで注ぎに来てくれる。「そろそろおかわりを言う?」と,言い合うと同時に注ぎに来てくれた。 そのタイミングの良さに何時も私達は目を見張るばかりだった。他のお客様へ料理を運んでいる最中に,飲み具合に目を向けている様だ。そのお陰で「すいませ~ん!」というお客様の声は1度も聞こえて来なかった。品の良さを出している理由のひとつだと感じた。日々の雑踏を忘れて優雅なお茶時間の一時を娘と二人過ごした。娘と二人でこういった一時を持ったのは初めてだった。此処に来ると娘は何時もこの「プリンアラモード」を注文 。このホテル発祥の地で有るプリンアラモード。 戦後,アメリカ進駐軍の定住先で有った此処のホテルにやって来た,将校の甘い物好きな婦人達を喜ばせる為,シェフの考案されたメニューだ。「厳選された素材で出来たプリンアラモードは格別」との娘の声。甘い物好きにはたまらない様で,見ているだけの私の中にもその味は広がっていた。此処のホテル発祥のメニューはまだ有るので紹介をしたいと思う。 「ナポリタン」である。馴染み深いメニューだと思う。かなりの方々は食べた経験有るのではないだろうか!このナポリタンもアメリカ進駐軍達の乾麺にトマトケチャップだけをかけて食べている姿を目にしたシェフは「なんて味気ないのだろう!何か加えたらどうだろう?」と考えたシェフは,ハムやマシュルーム等をトマトケチャップで和えて出したところ,彼等の口に大変馴染んでナポリタンは生まれた。そして現在に至り他のレストランでも食べられるメニューになった。 もう1つは「シーフードドリア」で有る。或るアメリカ銀行員の宿泊中,体調を崩された時に「簡単に食べられ更には,栄養価の有る物は無いか」との想いを抱いて,即効で出来きたのはこのシーフードドリアだ。この3品は現在も此処の看板メニューになっている。シェフの発案には驚きかを隠せない。でも,私の想いそれだけではない。当時のシェフの相手を想う心と配慮に感銘を受けた。ただメニューに有る料理を出すのでは無くて,常に相手の求めている事に心から寄り添い察する想い,なんと素敵なのだろう。これぞ「真」のおもてなしだ。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #写真 #想い出 #大切な 3