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#42 重たい人間関係や重たい物を断捨離して、別人級に変化したこと

この連載は、長年生きづらさを抱えていた私(KOTOBUKI)が、セラピストのKANNA(かんな)さんとの出会いをきっかけに、初めて自己の内面と深く向き合い、本来の魂の道を生き始めるまでの完全実話の手記――。

(前回のあらすじ)
「今までの重たい人間関係をキッパリと手放したほうがいいですよ」──。

サイキック能力のあるセラピスト、KANNAさんから、そうアドバイスをもらった私。

今、自分の周りに居る友人たちは、私の魂が本来の光を取り戻す前の、波長が低いときに築いた人間関係であるため、周りも波長が低く、エネルギーが重たい人が多いそうなのだ。

「その“エネルギーの重たさ”が、KOTOさんの現実生活に良くない影響を及ぼしてしまう」とKANNAさん。そのため、「『もうこの人とは話が合わないな。会いたくないな』と感じる人は、連絡を取らないほうがいい」とのことだった。

だが、当の私は、これまでの人間関係を次々と切ってしまったら、孤独になってしまうんじゃないかと不安に……。

すると、KANNAさんは自身の実体験を例に挙げながら、「いざ新しい世界へ踏み出していくと、そこには今の自分によりふさわしい、新たな仲間との出会いが必ずあるものなんですよ」と、優しく背中を押してくれたのだった(詳しくは前回のお話↓↓)。

その言葉に勇気をもらった私は、これまで繋がっていた人間関係を見直し、もう会いたくない人や嫌なエネルギーを感じる人たちの連絡先を消すことに。スマホの中にあった数百ものアドレスのうち、8割を消去した。

これから、本来の自分が望む、光の世界へと歩みを進めるために――。
過去の重たい人間関係や身の回りの不要な物を手放すことを決めたのだった。



人間関係を断捨離して見えた、嫌いな自分


KANNAさんのアドバイスをきっかけに、“断捨離意欲”が俄然、増した私は、スマホの中にあった連絡先の8割を消去。その後、SNSやPCのメールアドレスもチェックして、「今はもう不要だ」と感じる“繋がり”を全部手放すことにした。

SNSは、X(旧Twitter)とInstagram、Facebookをやっていたけれど、XやInstagramで繋がっているリアルな友人・知人はほぼいないので、いったんそのままでオーケーだとして。

問題は、Facebookだった。ここでは、リアルに繋がっている友人・知人が大多数だったため、かなり整理する必要があると感じた。

たとえば、「今後、一切繋がらなそうな人」や「なんだか嫌なエネルギーを感じる人」は、真っ先にブロックしたり。「今はちょっと距離を置きたい人」は、相手の投稿を非表示にしたり、逆に自分が投稿する際に、相手から見えないように制限したりした。

こうして次々と整理していくと、Facebook上の友達の数は、実に3割ほど減ってしまった。

友達の数が大幅に減ったことに、特段ショックはなかったけれど、なぜ自分はここまでして、人間関係を整理しなければばらないのか? 過去の繋がりを断たなければならないのか? そちらのほうに、ガクンと来てしまった。

やっぱり、問題の根源は、相手じゃなくて、自分なんだよな……。そもそも低い次元に居た“過去の自分”に原因があるんだよなって、相手をブロックするたびに、グサグサと胸に突き刺さるのだ。

私自身、「とりあえずこの人と繋がっていたら、自分に何かメリットがあるんじゃないか」って、心のどこかで打算があった……。そういう損得勘定をベースにした、浅く表面的な繋がりばかりが増えてしまったんだろうなと、乾いた気持ちにもなった。

ああ、これこそが、自分の最も嫌いな部分だ。見たくない、卑しいところだ。過去の人間関係を断つ段になって初めて、こういう自分の陰の部分をまざまざと見せつけられた。

以前、KANNAさんからこう言われたことがあった。

「KOTOさんの、これまでのお友達との関係性は、相手と本音で会話したり、お互いの幸せを心から喜び合えたりできるような“無償の愛の繋がり”じゃなくて。“表面的な付き合い”が大半だったように視えますね」

言われたそのときはガーンと落ち込んだけれど、今、改めて自分の人間関係を見渡してみて、よくわかった。

私の人との付き合い方は、互いにとって都合のいい“表面的なもの”が中心で、“無償の愛”で深く繋がっている友人は、ほとんどいないという事実に気づいてしまった……。

それって実は、すごく寂しい。繋がっている友人や知り合いの数は多くても、ずっと心の中が孤独だったのは、自分自身が表面をなぞって生きていたからだとようやくわかった。

人と無償の愛で繋がれる自分になるために


過去の自分のあり方を悔やんでいても仕方ない。

大切なのはこれからだ。

打算でもなく、表面でもなく、人と無償の愛で繋がれる自分になるために。

あたたかくて愛に満ちた、光の世界の人たちと出会える自分になるために。

古い人間関係だけじゃなく、家の中にある、古い物たちも一掃することにした。

昔の友達にもらった、今はもう持っていたくないプレゼントや手紙。一緒に写っている写真……。引き出しの奥から、わらわらと出てくる、一切合切を捨てた。

人前でカッコつけるためだけに、急場しのぎで買った洋服や化粧品やアクセサリー。それらも途端に色あせて見えて、全部捨てることにした。30ℓのごみ袋、5つ分はあっただろうか。

今の私らしくないものを次から次へとそぎ落としていく。
物が1つ、2つと減るたびに、爽快な気分になった。

これまでズシリと重かった体は軽くなり、朝からササっと掃除機をかけている自分がいる。水回りの掃除がめちゃくちゃ嫌いで、いつも後回しにしていたのに、汚れる前にパパっと掃除して、ピカピカにできている自分がいる。

あれれ。私って、本当は綺麗好きだったんだ!と、私自身が一番びっくりした。20年近く、一緒に暮らしている夫も、「どうした、どうした? 何か変なものでも食べたんか(笑)?」と、その変化に驚き、笑っていた。

部屋のあちこちにお花を飾って、眺めてウキウキすることも、今までのどんよりした自分からしたらあり得ない。そういう何かを愛でられる自分になるなんて、過去の私は想像すらしていなかった。


5カ月前とはまるで別人のような変化が!


「今日のKOTOさんは、白いセーターがまぶしいくらいに、魂の光が増していますね! 初めてセッションを受けてくれた5カ月前と比べると、まるで別人みたいです(笑)」

前回のKANNAさんとのセッションから1週間後のこと――。

再びKANNAさんのサロンを訪れると、開口一番そう投げかけられて、さらに心が湧き立った。

この1週間で、思い切って断捨離したことや、朝から動けるようになったことなど、めまぐるしい変化についてシェアすると、KANNAさんがこう言った。

「別人みたいに変化できたのは、KOTOさんがいろいろと手放したことが大きいですね! これまでのKOTOさんは、無理に明るく振舞っている部分も少しありましたけど、今日は本当に心の底から、日常を楽しんでいる気持ちが伝わってきます。それが私も嬉しいです」

KANNAさんのもとで内観に取り組み始めて5カ月が経ったが、ここでまた一つ、大きな壁を突破できた気がした。

過去の古い自分を、繋がりを、断ち切ることがいかに大切なことなのか。

それが、自分のエネルギー状態や現実生活にどれほどの影響を与えるのか。

そのことを身をもって思い知らされたし、魂に明かりを灯せた自分をちょっと褒めたくなった。

これは、そのときに書いたノートの一部。2022年12月14日に書いたものだ↓↓

頑張って断捨離した、2年前の自分を思い出す

最初から読んでみたい方はこちらへ↓↓






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