オー・チャンゼリンゼ 制作後記②
※前回記事をご覧になってなければ、是非ご一読ください。
→ https://note.com/kotobukipopp/n/na7234ac0270a
※シャニマスのネタバレも含まれますので注意いただきますようお願いします。
※ここに書いたシナリオの解釈は僕の個人的な感想であり、主観偏見が多分に混じっていることもあるかもしれませんが、僕は自分の解釈を強要する気はありませんので、その時はスルーしてください。
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3. 杜野凛世のW.I.N.G.シナリオ
『オー・シャンゼリゼ』は恋愛の詩ですが、恋愛要素についてはかなぐり捨てることに決めていました。
しかし、この曲の恋愛はシャンゼリゼ通りでの出会いから始まります。
アイドルマスターシャイニーカラーズのゲームにおいて各アイドル全員にはアイドルとの出会いの物語 = W.I.N.G.編ゲームシナリオが用意されております。
このW.I.N.G.編のシナリオは、
プロデューサーがアイドルをスカウトする・オーディションで採用しするなどでアイドルと出会い、W.I.N.G.(通称)という新人アイドルオーディションに二人三脚で挑む。
……というのがだいたいの内容です。
(参考資料)僕がW.I.N.G.準決勝戦で小宮果穂を負かしてしまった時の一枚
当然この出会いのシナリオは杜野凛世にも用意されております。
大まかな流れとしては
街中で下駄の鼻緒が取れてしまい、困ったところをプロデューサーが助ける。
↓
プロデューサーからスカウトを受ける
↓
その文言にひどく感銘を受けプロデューサーに惚れてしまい、そのままアイドルへ
↓
喜ぶプロデューサーが見たいからという理由でアイドル活動を行う
↓
握手会の際、ファンから体調不良を気遣ってもらい、「応援してくれるファンに報いたい」とアイドル活動の目標を持つ
↓
プロデューサーを一途に愛したい自分とファンに報いたい自分で葛藤するものの、プロデューサーの助言により両立させていくことに決める
といった感じにW.I.N.G.へ挑む流れとなっています。
今回の歌詞を作成するときは、この流れを意識して作成しました。
(参考資料)僕が初めて出会った杜野凛世のプロデュースカード
4. 歌詞の詳細
この曲、1~3番まであるんですけど、1~3番までサビは全部同じなんですよね。なにそれ。
っていうことで初めにサビだけ最初にまとめて紹介します。
(1~3番共通 サビ)
オー・チャンゼリンゼ
オー・チャンゼリンゼ
いつもなにか ステキなことが
あなたを待つよ オー・チャンゼリンゼ
僕が調べた日本語訳版の『オー・シャンゼリゼ』→『オー・チャンゼリンゼ』に直しただけです。はい。
サビはそんなもんです。
ちなみに余談ですけど、『オー・シャンゼリゼ』の『オー』って別に語彙を失った人間の鳴き声とかじゃなくて、方向・場所を示す前置詞に定冠詞が組み合わさった複合語らしいですね。
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で、次に1番Aメロの歌詞はこちらです。
(1番 Aメロ)
街でひとり 困るあなたに
僕はハンカチを 差し出して
「アイドルになって くれませんか?」
最高の舞台へ 行きましょう
ほんの一部のワードは日本語訳歌詞から場所を変えずに残してあるので興味がある面白い人は調べてみてください。
前半2行は『街で下駄の鼻緒が切れてしまって困ってしまった凛世を助けるプロデューサー』を表現したつもりです。
この時、プロデューサーは自分のハンカチを裂いて5円玉と組み合わせることで下駄の鼻緒を応急的に処置し救っていますので、別に『僕はハンカチを 差し出して』という表現で間違ってないと思います。
ちなみに、裂いたハンカチを後日返しに来てくれます。
(追記)これ、『ハンカチのお返し』なのでハンカチを直接返してくれてるわけじゃないっぽいですね。日本語ちゃんと読めるようにがんばります。
後半2行では、プロデューサーが凛世にスカウトを仕掛けます。この時、プロデューサーが凛世をスカウトする際にこんなセリフを言い放つのです。
勘違いされてるようですね。
でも、それがきっかけで凛世はプロデューサーに惚れてしまいアイドルへとなるのです。つまりこのプロデューサーのセリフは凛世をアイドルにした重要な一言なのです。
ということでこの重要な一言から最高の舞台というキーセンテンスを拝借し使わせてもらいました。凛世がアイドルになった理由をこの一言に込めたつもりです。
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2番Aメロの歌詞はこちらです。
(2番 Aメロ)
あなたを連れて トップを目指す
皆参加する オーディション
スポットライトを 浴びて歌う
ファンも彼女を 応援する
そして、3番Aメロはこちら。
(3番 Aメロ)
手強いライバル 勝ち抜くあなたは
一番ステキな アイドルさ
ステージ上がれば 世界は応える
一途に頑張る 凛世のため
杜野凛世がアイドルとして頑張っている様子ですが、スカウトした直後、凛世はアイドル活動に対して積極的ではありませんでした。
正確に言うと、レッスンや仕事などはキチンと真面目にこなすのですが、その動機はプロデューサーに喜んでもらいたいからだったのです。
この凛世の考えを大きく変えたのがファンとの握手会でした……
濃い。
とまあ、ファンたちは体調が悪そうな凛世を心配し気遣ってあげるのです。(実は、プロデューサーが来てくれなくて心配になってただけなんですけど)
とにかく、こういったファンからの優しさ・応援に触れることで凛世はアイドルとしてファンを意識し始めることになります。
ということで、2番と3番ではどちらもサビ直前の重要な部分にファンを意識した内容を盛り込んでおります。ファンからの応援で凛世はアイドルになれるのです。
3番歌詞は日本語版歌詞にあった『世界』って言葉をそのまま利用してます。世界が応えてくれるなんて表現、僕一人だったら絶対に思いつかない……
こうやってプロデューサーの言葉でアイドルの世界へ踏み込み、ファンの応援でアイドルになった杜野凛世は新人アイドルの登竜門、みんなが参加するオーディション、W.I.N.G.に挑むのです。
(参考資料)動画に使用するためという理由でW.I.N.G.優勝した杜野凛世
ちなみに、シナリオの展開を考えると『一途に頑張る』が若干外れた表現のように感じられますが、ただ僕の語彙が無くて言葉を埋められなかっただけですので許して……『真剣に頑張ってるよ』くらいのニュアンスだと考えてくだされば。
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以上、異常に長くなってしまった歌詞編でした
動画についても少し触れたいですが長くなってしまったのでここで一旦切ります。
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