明るい人に救われている
結構前だけど、
移動してきた他部署の人に、
「会社の誰と仲良いのー?」と聞かれた。
社内の誰ともモメたりしたことはないけど、普通に誰とも友達ではないので、なんて答えようかなと思っていたら言葉が出てこなくなってしまって、
「えっと、あー、えーーっ、、、、、、」みたいな、最悪な間を生み出してしまった。
すると、その人は気を遣ってくれて
「ごめんごめん!!いらんこと聞いてしもた!!ほな、今日から俺と仲良くしてな!」
と言って、どこかへ去っていった。
明るい。
明るすぎる。
そういう一言をサラッと言える人に、心から救われる。
「ほな、今日から俺と仲良くしてな!」なんて、自分の口からは到底出てこない一言だと思った。
気を使わせてしまったことが大変申し訳なく、
それと同時に、会社の中に「しょっちゅう飲みに行くような仲良し」が、みんなは普通はいるものなのかー、と思った。
私にはできない。別にみんなが嫌いとかじゃない。なんならみんな大好きだ。感謝してるし、尊敬している。だから、仲良しなんてなれない。仕事の仲間として会社で会いたい。
それじゃダメなのかな。
そんなことを思った。
下記、オモコロからの引用なんだけど、この通りなんだよね。
尊敬し合ってたら仲良くなれない
会社の人も、取引先の人も、奇跡的にみんな大好きだし尊敬している今、飲み仲間だなんて思えないんだよ拙者は〜〜〜
ダメでごさるか〜〜
まぁ、
「それじゃダメです」と言われても、自分が変われる気もしないのだけれど…
そんなこんなで、またその人と会社で会った。
「あの、、、すみません。今お時間大丈夫ですか?」
と真顔で言われたので、何事かと思って、はい、と言ったら
「今ですね……
なんと、牛角
女性半額やねん…
すごない?!
行こ!」
と言って、スマホの画面をぐいっと見せてきた。
うそー
嘘ほど明るいじゃん、この人
関西人ってみんなこうなの?
あんま関西の人と話したことないからよくわかんないけど、仮に関西の人が本当に大体こんな感じだったら、鬱病発生率とか低いんじゃない?マジで明るいもん、東京の人は牛角が女性半額キャンペーンやってても業務中にこっそり声かけてくれたりしないよ。。
この人の存在、なんだか乙女ゲームみたいだと思った。会社で明らかに地味で大人しく仕事してる別部署の私のような人間に、このテンションで話しかけてくれるの、控えめに言って良い人すぎる…普通に感謝した。嫌味とかじゃなくて、わざわざ話しかけてくれてありがとね、と、純粋に思った。つられて明るい気持ちになれたから。
結果、私は予定が合わなくて牛角に行くことはなかったんだけど、それに対しても変に食い下がるでもなく、「またなんかあったら一緒に行こな!」と言ってサラッとしてくれてるし、
「こう見えて、俺の財布は結構強いで〜!」みたいな事を言うから笑ってたら、社内の可愛い子達が「〇〇さんのおごりなら行きます笑」と言って群がってきて、3人くらい女の子を引き連れて、夜の街に消えていかれました。
すごい、やっぱ乙女ゲームみたいだと思った。
Twitterでは死ぬほど燃えてた牛角の女性半額クーポンの陰で、明るくてモテる人は女の子たちに気前よく奢って、楽しくみんなで焼肉食べてるんだなって、目の前で本物を見せてもらえて感慨深かった。
嫌味のない明るさって、どうやったら手に入るんだろう。
色んな人が言ってるけど、コミュ障って、初対面のもう2度と会わない人には、すごく明るく、感じ良く話すことができるんだよね。
私も全く同じで、接客業のバイトしてた時とか「結構向いてるのかも」とすら思ったもん。仕事終わった瞬間にドッと疲れるけど。
だとしても、あの根っから明るくて飄々とした言葉は出てこない。本当に明るい人から出ないと、出せやしないよな。
あの人みたいな明るさは、努力でどうこうなるものではないんだろうけど、
それを踏まえた上で、あーいうカラッとした、気さくな感じの言葉が言えるようになりたいと思った。
明るさって、人の命を救えちゃう。
すごい性質だなと思ったのであった。