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人は死ぬ時、海の匂い

朝の豪雨が嘘みたい。
静かに晴れた夕方の空は、まるでドラマでも始まりそうな気持ちよさで、お散歩したいなーと思いながら窓の外を眺めている。

ゴールデンウィークは魔法みたいに一瞬で終わって、しばらく忙しい日々が続く事が確定しているけど、私は5月のこの気持ちいい香りが大好きだ。だから絶望することばっか考えてないでちょっとだけ上向いて、楽しい事とか、夢とか憧れについて、空想でもいいから考えて、ワクワクした気持ちで過ごしたいなって思う。

『雨上がりの匂いは、土の中のバクテリアの死骸の匂い』という話を聞いた事がある。嘘か本当かは知らないけど、もしそれが本当だとしたら「死」は結構いい香りではないか、と思ってしまう。
『人が死ぬ時、海の香りがする』という話も聞いた事がある。死ぬ時、体内のナトリウムが飽和して、その匂いが海の香りと同じで、すなわち、海=そのものが死なんだ、みたいな話だった。
頭が悪いのでナトリウムがなんなのかもまるで理解していないのだが、死ぬ時海の匂いがするなら、結構いい香りなのではないかと思ってしまった。

だって、死ぬ間際に咳き込んで苦しんでる時に、トイレの匂いとか洗ってない髪の匂いとかしたら嫌だもん。海の方が断然良い。幾分、天国を信じられる気がする。

出来ることならグアムとか沖縄の美しい海の香りだといいな。
ドンキに売ってるヤンキーの車の芳香剤みたいなアクアマリンの香りじゃないことを祈る。

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寿マーガリン
犬飼いたい