FF14における真なるeSportsが昨日から始まった
FinalFantasyXIV(以下、FF14)の拡張パッケージである「漆黒のヴィランズ」が発売されて早4か月、SQEXの第二四半期決算説明会ではMMO部門が前回2017年の拡張パッケージ発売時に比べ大幅に増益していることが直近で話題となった。
10/29にFF14のパッチバージョンは5.1となり、ニーアオートマタとのコラボも始まり何かと期待が高まるFF14であるが、11/12、パッチ5.11となり「とあるコンテンツ」が実装される。
パッチ5.11のメンテナンス直後から、「とあるコンテンツ」に殺到するレイドチームが多数いるはずだ。
あるチームは絶望し、あるチームは阿鼻叫喚と化し、時にはチーム崩壊の憂き目にあうこともあるだろう。しかし、人は「とあるコンテンツ」を1番に攻略しクリアすることを目指す。そこには多少のアイテムはあるが、大多数の人は挑まなくてもよいコンテンツである。だがゆえに、1番にクリアしたグループには尊敬や羨望、実質的な名誉が与えられるのだ。
絶アレキサンダー討滅戦
「とあるコンテンツ」とは絶アレキサンダー討滅戦である。
絶ってなんやねんって思う人が多いと思うが、FF14で一番高い難易度のレイドである。
レイドというと、昨今のモバイルゲームでよくある多人数協力型のボスバトルが連想されるが、FF14においてはパーティ最大人数である8人で挑む難易度が高い攻略型バトルコンテンツのことを指す。
FF14での難易度の差は以下である。
絶(Ultimate)>>>>>零式(Savage)>>極(Extream)>無印(Normal)
上記を見てもどれくらいの難易度であるかはわかりにくいと思う。
直近で実装されたコンテンツがどれくらいの時間で攻略されたかを見ていただけるとわかりやすい。
・「希望の園エデン零式:覚醒編」:実装から4層踏破まで約14時間
・「 次元の狭間オメガ零式:アルファ編」:実装から4層踏破まで1日と約17時間
・「絶アルテマウェポン破壊作戦」:実装からクリアまで5日
・「絶バハムート討滅戦」:実装からクリアまで11日
絶だけ零式とは比べ物にならないほど攻略が長引いていることがわかるだろう。実際のところ、零式もかなり難しいコンテンツなのだが1番に攻略するグループの練度はわけが違う。
そのグループでさえ、11日という時間がかかってしまうのだ。絶というコンテンツはFF14開発が確実にプレイヤーの心を折りに来ていると言っても過言ではないだろう。
つまるところ、その地獄みたいなコンテンツが11/12、実装されるのだ。
何が始まるのか
ワールドレイドレースが始まる。
ワールドレイドレース(以下、ワールドレース)とは、実装された高難易度コンテンツを全世界で1番に突破することを競う競技である。
いや、競技というのは語弊がある。特にレギュレーションはない。ユーザー間で自然発生したものである。
全世界で1位突破してもめちゃくちゃ良いアイテムがもらえるわけでもない。(絶クリアでもらえる武器はクリアすれば誰でももらえる)
強いていえば、FF14運営チームからは1ツイートで称賛されるくらいだ。
しかし、絶をクリアするのに1日12時間以上攻略するための試行錯誤を進める者たちがいる。自身の生活のほとんどを投げうって1位を攻略を進める好き物が多数存在することは確かなのだ。
過去の絶の概要
今まで実装された絶コンテンツは、絶バハムート討滅戦、絶アルテマウェポン破壊作戦の2つである。
すべてはここから始まった:絶バハムート討滅戦
ツインタニア+ネール・ヴァン・ダーナス+バハムート・プライム(+有象無象の竜たち)が出迎えてくれるという、「絶は1バトル中に多数のボスが出てくる」という基礎を作った最初の絶である。
元は当時の高難易度レイドである大迷宮バハムートの邂逅編、侵攻編、真世編の最終層のボスたちであり、苦しめられた光の戦士たちも多いであろう。そのボスたちが一堂に会するという地獄絵図。絶になったときに当時のギミックがなくなっていた。
それでもDPSチェックが厳しく、ギミックの処理が難しく、さらにはギミックをマルチタスクでこなさねばならないようになっていて、なおかつワールドレース当時はメンバーが1人死亡するとほぼクリア不能になってしまうほどの厳しさがあった。
ワールド1stは「大迷宮バハムート:真世編」でワールド1stをとった元Lucreziaのメンバーを中心とした日本のチーム。チーム名はつけていないとのこと。
ワールド1stクリアまで11日。
ワールド1stインタビュー記事は以下
もう一回遊べるドン!:絶アルテマウェポン破壊作戦
ガルーダ+イフリート+タイタン+アルテマウェポンという前回の絶バハムートと同じような編成でかかってくる。
当初はガルーダ→イフリート→タイタンを順に倒すも、どうしても次のフェーズで即死攻撃が来て超えられないところで詰まっていた。その後、ガルーダ、イフリート、タイタンのギミックを特定の方法で処理し、覚醒させてから倒さないといけないということが判明し、「今回の絶楽勝だわ~」とイキってた光の戦士たちは覚醒後の強さも相まって絶望の淵に叩き落されてしまった。
まさに「イージーモードは楽しんでくれたかな?じゃあハードモードでもう一回やってね」という魔界村みたいな所業。
ちなみにハードモードで頑張ってガルーダ+イフリート+タイタンを倒した後が後半戦である。
w1stチームである「Entropy」は、
「ギミック自体の難しさは絶バハムートよりも上」
というコメントがされたようだ。
絶バハムートの時よりも戦闘時間は短くなったので攻略日数はほぼ半減し5日だったにもかかわらずだ。
今までで一番やばいと予想される絶:絶アレキサンダー討滅戦
何がやばいのかというと、機工城アレキサンダー零式:起動編がワールド1stでクリアされる直前のプロデューサーレターLiveにて、1~4層まである層で3層をクリアしていた人数が292人しかいなかったことである。
これは日本だけではなく世界中で292人しかいなかったのだ。ネ実で3層クリアしたわ~とイキってたネ実民のウソがばれて低まってしまったのは別の話。
まぁその3日後にクリアされるのだが。
その非常に難しかった起動編3層の敵が「リビングリキッド」
起動編の次の律動編は起動編のDPS重視のボスとは違い、ギミック重視だったがギミックについていけない光の戦士が続出、ギミックてんこ盛りで些細なミスで1撃死となる阿鼻叫喚の4層ボスを務めたのが「ブルートジャスティス」
一気に難易度を下げた天動編のみんな大好きロボット「クルーズチェイサー」
そして天動編4層、機工城アレキサンダーの総決算「アレキサンダー」
この4体が集うのである……
ドラゴンボールで例えるなら、ナメック星に向かっている悟空vs人造人間16,17,18号が出てきて最後にセルが出てきて全員と戦う感じですかね……
世界一を見逃すな
長々書いていたらもうパッチ5.11を過ぎてしまった。もうワールドレースは始まっている。
もし少しでも興味を持ったのであれば、Twitchで配信している人を見るのが良いだろう。
11/13 2:00現在、リビングリキッドを突破したチームが出現したようである。見る限りは自分でも何やってるのかはさっぱりわからない。
突破するのは長年レイドレースでしのぎを削ってきたEntropyかElysiumか、はたまた日本のチームになるのか予想はつかない。
第55回プロデューサーレターLIVEで吉田P/Dが言っていた
「かぁ~!まじかよ~こっからか~っていう感じがね」(2:32:00頃)
とポロっとこぼしたセリフが気になるところだ。
気になる光の戦士は刮目して見よ!
そして頑張ってワールド1stを取るために攻略しているチームには称賛を込めて頑張っていただきたい!!!!体調に気を付けて頑張っていただきたい!!!
書きたかったのはそんなところです。