【効果大】台車での金網運搬方法の効率化
【改善】
古い鉄道トンネルのコンクリート剥落防止に使用する、長短様々なサイズの金網を坑内に運搬するため台車に平積みすると、
移動中に端部が垂れ下がって引っ掛かり荷崩れを起こしてしまう上、レール上の運搬は安定しないので足元確認が疎かになって危険でもあった。
また平積みでは上から順に使用できるよう順番を考慮して積み込むのが大変で、順番を間違えると作業の際は非常に手間がかかっていた。
そこでサイズの違う金網を「縦積み」にして積み込み運搬出来るよう、運搬台車にラックを作成セットした。
【効果】
さん木等の切れ端とL型の補強材をリサイクル使用したことでコスト的には数百円で済み、時間の限られた新幹線工事の中で手間と時間の短縮をし作業に余裕を持つことが出来るようになり、結果的に事故・事象の低減にもつながった。
【参考】
実際に改善以前と以後を現場で見たが、確実に効率性が高くなった事例。結果を先にみると普通に思うかもしれないが、横のものを縦にするという発想はなかなか出ない。
夜間の鉄道工事という、時間の限られた作業の中での平積みではいちいち降ろしたり積んだりの手間が大変だが(金網そのものも扱いにくい)、ちょっとの工夫(しかも数百円)で、作業性・安全性に大きな効果を上げたすばらしい事例。