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回想法レクリエーション

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デイサービスでレクリエーションの時間。手を変え品を変えいろいろと試していくのだが、その中で「回想法」がある。

「昔のことを思い出して(記憶の想起)もらい、利用者さん同士コミュニケーションをとりながら認知予防につなげる」と、ぼく的にはそんな解釈をしている。「回想法 とは」で検索したら「心理療法」とあった。

心理療法とは、臨床心理士などの専門家が、患者やクライエントの認知・行動・感情・身体感覚に変化を起こし、症状や問題行動を軽減することを目的とした社会的相互作用です。

「心理療法 とは」で検索

ムヅカシイので「なつかしい記憶にひたり心を癒すこと」としよう。

介護職を始めた時は、新しいレクリエーションを考えていろいろ試してみようと、回想法自分で作っていた。パワーポイントでスライドをつくり、プロジェクターで映してレクリエーションをやったり。
回想法を自作するときに検索して見つけたのが、NHK様の「回想法ライブラリー」。

いやいや、こんなんみせられたら。ぼくの作っているスライドなんて小学生の自由研究以下やがな。それからというもの、回想法をやる時はお世話になっている。

やはり当時の暮らしやその時代のことを話すと、今まで無口だった人も話し始める。

「さつまいもを持ってよく歩いた」「あれはラジオ」「学童疎開した」だの「焼夷弾は綺麗だった」だの。ぼくが歴史のことに疎いものだからあまり語れないが、利用者の方たちは次々と記憶が蘇ってくる。意外と戦争の話をしても平気だったりする。いや、これは土地によって違うかもしれないが。

ぼくが「シティーハンター」の実写版に惹きつけられるように、Get Wildのイントロを聴くと胸が踊るように、その人にとっての当時はいつまで経っても変わらず残っているのだと、回想法は不思議なノスタルジーの世界へと誘ってくれるのである。

さて、プロジェクターでスクリーンを見やすくするために部屋のカーテンをしめ明かりを消し暗くするわけだが。絶対に確実に数人は眠っているのである。

「〇〇さん!この道具の名前はなんですか?」と、ぼくは意地の悪い教師のように名指しで指名する。おじいさんはハッと目覚め、現代にタイムスリップしてきた武士になってあたりを見回し、またそっと目を閉じるのである。

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介護エッセイ元お笑い芸人@のざき寿(ひさし)
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。