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残しておこう

人間いつ死ぬかわからない。
明日死ぬかもしれないし、

ネガティブなことなんかじゃなくて、これは紛れも無い事実。

人は死に向かって生きている。

ぼくの場合、50年後の95歳に死ぬと決まったていたら、
生きる時間の方が長いわけだが、

明日死ぬかもしれない。
だから生きる時間がまだまだあるなんて幻想なんだ。

「今度来た時に写真撮ろうか。」

そう言ってデイサービスを送り出したら、その日に利用が終わってしまったりとか。
べつに亡くなったわけじゃないけど、あるはずだった明日が無くなってしまうことなんてしょっちゅうだ。

他の介護施設で元気に過ごしていてくれればいい。

ぼくはあなたの知らないあいだに、写真をとっておいたよ。

一生懸命、自転車漕ぎをしている姿。

まぁまぁ生きる意味ってわからない。介護施設で仕事をしていると、たびたび頭をよぎる疑問。

「生産性がない」なんて、余計なことを言う奴がいるけれど、

じゃあ、スポーツって生産性あるか?演劇は?お笑いは?
第何次産業なんだ?

介護施設はそれらよりも必要ないってか。

こんなアホみたいなやり合いには参加しないけれど、

なにか残るもがあるから存在してるんでしょうよ。

人の心に残る、熱狂だったり感動だったり、
楽しさだったり、寂しさだったり、愛おしさだったり。

生きているってこと自体、生きている本人は意味がないのかもしれない。

誰かの心の何かを残すために、人は手をつないで生きているのかもしれない。

ぼくのスマホには、
じいちゃん。ばあちゃん。
そんな写真ばかりが残っている。

介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。