動詞が2個の文章の作り方 (2)
今回は接続詞の2回目として、接続詞thatを使った文章を見てみましょう。
実はthatという単語は使い方がとっても多くて、そのせいで苦手意識を持ってしまう人が多い単語の1つなんです。
・名詞 (あれ、あちら)
・形容詞 (あの、あちらの)
・接続詞 (~こと)
・関係代名詞 (※これは後ほど)
・指示代名詞
上2つは見たことがあると思います。今回のは3つ目の使い方です
【ポイント】
「~こと」が指す内容を分けてしまって、2つの文章にしましょう!
①「~こと」という内容を元に2つの文章に分ける
②それぞれを英訳する
③2つの文を合体させる
ね、前回と同じ雰囲気ですよね!
(例文) 私は彼が医者であることを知っています。
①「~こと」の内容は、「彼が医者であること」ですよね。
→ 私は知っています。 + 彼が医者であることを
ちょっと、?になりそうな感じもありますが、中1編の最初に、「頭訳して後ろから!」と説明したことを確認してみてください。それなら、「私は知っています」を先に言うことがわかると思います。
② 前の文は簡単に英訳できますね。
→ I know.
後ろの文章は、「こと」があるので焦ってしまいそう‥。 でも、訳すときは中1の基本の文章、現在形をベースに考えると良いのです。
→ 彼が医者であること = 彼は医者です + 「こと」
→ (that) he is a doctor.
whenの文章でも、「とき」の内容の文章の先頭にwhenを書きましたね。
③ 合体させましょう。
I know that he is a doctor.
これで完成しました!
ひとまずOKです。
少しレベルの高い話が気になる方は以下の補足を読んでください。
【補足】thatの省略について
I know that he is a doctor.
の文章ですが、実はthatを省略して、
I know he is a doctor.
ということもできます。その理由を考えてみます。
knowを使ったもっと簡単な文章を考えると、例えば
I know him. (私は彼を知っています)
という文章があります。
これだと、him(彼)はknowの目的語、つまり具体的に知っている内容を表していることが明らかですよね。
今回はその内容が文章の形でしか表現できなかった(he is a doctor)だけなので、thatがなくてもknowの具体的内容であることは明らかにわかってしまいます。だから、つなげるときにはthatっていう接着剤を用意したのに意味としては要らなくなってしまいました。
要らないものは省略されてしまうのが言葉の常ですね。
だから、
I know he is a doctor.
でも正解となるのです。