動詞が2個の文章の作り方 (3)

今回は中学2年生で最大の山場、to不定詞を勉強します。不定詞は少し習う内容が多いので、ここでは簡単に、「~のために」(副詞的用法)についてのみ学習したいと思います。他の用法はいずれ中2内容に含めて書いていきます。

to不定詞のキーワードは、
① ~するために (副詞的用法)
② ~するための (形容詞的用法)
③ ~すること (名詞的用法)
※ 普通の教科書は、「~すること」を2番目に持ってくることが多いのですが、ここでは説明の分量の都合上、3番目とします。

それでは例文を見ながら進めましょう。作り方は接続詞のときとよく似ています。

【ポイント】
① 「ために」、「ための」といったto不定詞の表現の部分で、文章を2つに分ける
② 「ために」、「ための」が含まれる方の文章を、「私は~です/します」というように、「私」を主語にして現在形にする。
③ それぞれを英訳する
④ 「ために」、「ための」の文章はIをtoに変える
⑤ 2文を合体させる

(例文) トムは良い点数を取るために、一生懸命勉強します。
①「ために」の内容は、「良い点数を取る」ですね。
→ トムは一生懸命勉強します。 + 良い点数を取るために。
② 後半の日本語を、「私は」に変えます。※主語は何であっても「私は」にします。理由は最後に説明します。
→ トムは一生懸命勉強します。+ 私は良い点数を取ります。
③ それぞれを英訳します。
→ Tom studies hard. + I get good score.
④ I → toにします。
⑤ 合体させます。
→ Tom studies hard to get good score.

今回の例文は、「~ために」という表現でした。この言い方はメインとなる動詞の補足説明をするもので、副詞的用法と呼ばれます。
他の2つにも用法の名前がついているのですが、英訳の仕方にはあまり大差がないので、参考程度に覚えておいてもらえたらと思います。

【補足】途中の文章で、いつでも「ために」の文章の主語をIにする理由
ここからは少し難しい話をしますので、とにかく書ければいいんだ! という人は読まなくていいです。
(というよりも、読んだら混乱するかもしれません…。)

今回から3回に分けて勉強する不定詞は、「to + 動詞の原形」という形でその意味を表します。で、動詞の原形とはなんぞや? となりますが、原形とは辞書に乗っている形を指します。
主語をIの現在形の文にした場合、厳密にいうと違うのですが、動詞の形が原形と同じになるのです。

だから、主語をIにして文章を作ります。
残り2つの不定詞でも同じようになります。

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