2億円で片腕を切り落とせるか
慧可断臂(えかだんぴ)?!
哲学的な投げかけに、「もし今、私たちの知らない遠く離れた地の誰も居ない森で、一本の木が倒れたとする。 その際に、その木は“音を出して”倒れたのか?」との問いがあるらしい。
けど今その話をするのはやめよう。
2億円で腕を切り落としたいか?切り落としたい奴もいるだろう。そういう人に聞きたいことがある。2億円を持っていたら、腕を切り落とすか?多分、切り落とさないだろう。
もちろん、腕を切り落とさなければ2億円がもらえない人と、既に2億円を持っている人とは違う。しかし、勢いは、どうでもよく、共通項として、2億円を持っている状況が重要だ。
2億円を持っている状態でただ腕を切り落としたい奴などいるわけがない。しかし、2億円が貰えるとあらば、腕を失いたい奴がいる。本当に後悔しないのか?
2億円を持っている状態では、腕を失いたくないのに?
その場合、2億円を持った状態でかつ腕を切り落として満足している私と、2億円を持った状態でかつ腕を切り落とさなくても満足している私の2種類いることになる。
これが量子的な重ね合わせってやつなのかい?
芸術というのは、不思議だ。