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hunter X hunter カストロ戦

みなさんは記憶に残っているだろうか?初めて読んだ時からいままで不可解な戦闘シーンとして記憶に苛まされてきた。いまだ印象深い、それがカストロ戦だった。

まず、当時から、何故カストロが死んだのか、なんでヒソカがあんな戦い方をしたのか、なにより観客や周りの人間が不自然なことにまるで気づいていないことが不思議でしょうがない。

1.何故カストロは死んだのか

これを見てください。

両腕を落とされた男
 vs
 13枚(旧版はさらに減って8枚)のトランプが体中に
ちょっと(推定2~3cm)刺さった男

一体、どちらが重傷で、どちらが次の瞬間死ぬと思うだろうか?なんちゃって。みなさんご存じですよね。
答えは、明白、13枚のトランプが体中にちょっと刺さった男です。

みなさんご存じの通り、リアルタイムで体中にトランプが刺さって踊り狂って死亡というコナン君でもたぶんまだないであろう不可解な死を遂げたのが件の『カストロ』である。

知っている方々は、この時のヒソカの状態を思い出してほしい。ヒソカは、両腕を落とされている。あの程度のけがでカストロが死ぬならヒソカも死ぬだろう。というか人として死んでおくべき。


2.カストロの舐めプとダブル

カストロの能力は、弱いと言われているが、ハンターハンターの世界では使用者自身の能力が高ければ関係ないと思う。
ネテロの百式観音が強いと言われているが、メルエム相手には地面に穴を掘り派手に埃を巻き上げて体を汚す程度の能力しかないことを考えると、ダブルも特別弱くはない。
結局のところ、本人と相手の力量差で決まってしまう。心技体というが天才同士の戦いでは凡人の戦いと同じように体で終わってしまった。

メルエムがダブルを使っている姿を想像してほしい。多分、百式観音使うよりa強いだろう。実際、カストロがヒソカの腕を切り落としたようにメルエムも素手でネテロの腕を飛ばしていた。

本題背後に回ってヒソカの片腕(右腕)を切り落とす。この際、ヒソカは左腕を前に差し出し、右手はリラックスした姿勢のままで定位置にある。

それに百式観音は、ネテロの感謝と愛が形になった能力で言うほど戦闘向きじゃないと思う。もしネテロが戦闘向きに作ったのなら、ウヴォアーみたいな一撃かつ一瞬で終わるような能力にすれば済む。連打する必要は全くない。

なぜわざわざ背後に回って腕だけ?

警戒していたにしろ、ヒソカは、右腕を下ろした状態で完全に無防備だった。読者の方には、右手を下ろした状態にしてみてほしい。腕と脇、胴体の間には、ほんのわずかな隙間しかない。もう少し腕を動かしたら胴体までいけたのでは?

ちなみにカストロは、打撃で普通にヒソカをノックダウンしている。


3.つまらない使い手になったカストロ、実はめっちゃ強いのでは?

ネテロとメルエムですら心技体の体で終わったことを考えると、ヒソカvsカストロ戦は、ハンターハンター唯一の心理戦で決着のついた戦闘だったと言えるだろう。

ヒソカは、カストロに純粋な技(バンジーガムとドッキリテクスチャー)と体(既に両腕を斬りおとされている)で勝てないと踏んで心での戦いを挑んだという描写だったのだろうか?たしかしいわれてみればあそこから逆転するには相手に動揺してもらうしかない……。

ここでハンターハンター屈指の名言である『メモリーの無駄遣い』がでてくる。というより、ここでしか出てこない。さらに、よくよく特殊な戦いであったことがうかがえる。

腕を二本もくれてやった相手につまらない使い手とは

そんな強者であるカストロに対して、ヒソカの『つまらない使い手』発言とはどういう意味を持つものだったのだろうか。ずばり、『殺す気がない』と捉えることができるだろう。普通は腕を切断された時点でもうダメそうだ。だが相手はヒソカ。そこはやはりヒソカ。カストロは、ヒソカなら両腕を切り落としたぐらいでは死なないと踏んだのだろう。

おそらく、カストロが自分にマイッタを言わせるために戦ってると悟ったヒソカは、カストロをあっさり殺してしまったのだった。ヒソカがしたいのは死合いであって試合ではないのだ。

これは、ヒソカがクロロを冷徹な殺人者と見込んでいたのと似ている。つまり、カストロは、クロロクラスの実力者だということ……。


4.ダブルは本当にくそ雑魚ナメクジミジンコ能力なのか

あり得ない。掴んでよし、投げてよし、打ってよし、バランスのいい山本選手のような能力のダブルの最も賢い使い方は、相手を拘束することにある。

分身体で相手をどのような形でもいいから拘束し、虎咬拳で一方的に攻撃、あるいは、分身体ごと相手を貫けばそれで終わる。

はっきりいって反則みたいな能力である。

ちなみに拘束は、羽交い絞めなんて面倒なことをする必要すらない。相手の腕を片方掴むだけでも圧倒的なアドバンテージが得られる。

明らかに『ダブル』という『念能力』自体はくそ強い

もうお分かりいただけたと思うがカストロが弱いのではなく、そもそもダブルを思いつけたカストロの才能に問題があったといえるだろう。

言われているように、たしかにカストロにあった能力ではなかったかもしれない。そもそもカストロは卑怯な人物ではない。だから、打撃技の延長としてダブルを使用しているにとどまっていた。

もしこれがヒソカだったらどうだろうか。ダブルで出した分身体で相手を拘束し、本体で相手の口に窒息するまでドッキリテクスチャーを大量に詰め込む姿は、想像に難くない。

才ある者は、才ゆえに滅ぶ。一寸の虫にも五分の魂・カストロは、その才ゆえに滅んだのだ。


5.君の敗因は容量の無駄遣い(ドヤァ)

ここでこの発言の真意を予想しよう。

実は、ヒソカの隠し持っている念能力は、『ダブル』だったのではないか!まさかの念能力被り!!!

これならこの発言の意味も分かる。つまり、『君程度の容量では僕みたいにうまく扱えないor(同じ能力なんだから)敵わないよ』という意味だたのではないだろうか。わかるわかる。


まぁ、こんなもんでしょう。今日のところはこの程度で許してやるぜ