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【HXH】クロロ三重人格説

ゴンの質問に対する返答の意味

これは、団長の考えではなく、サラサ虐殺犯に対する思いの吐露だったのではないだろうか。

団長は、ヨークシン編でゴンに「、1つ聞きたいことがあるんだけど。なぜ自分たちと関わりのない人達を殺せるの?」と聞かれ、


 「なぜだろうな。関係ないからじゃないか?
 改めて問われると度し難いものだな
 動機の言語化か……余り好きじゃないしな

 しかし案外……いや やはりと言うべきか
 自分を掴むカギはそこにあるか

』と答えている。

一見すると、考え抜かれたセリフだ。こいつは手強いぞ、と読者に思わせられるいかにも漫画的強者が発するような台詞だった。

しかし、物語が進行するにつれ、一行目の「関係ないからじゃないか?」という台詞は、サラサを虐殺した犯人の心情を語っていたと考えられるようになった。というのも、幻影旅団の原動力は、芝居にあったからだ。

その後の、「改めて問われると度し難い」というのも、サラサ虐殺犯のことだろう。「動機の言語化か……余り好きじゃないしな」というのは、サラサ虐殺犯のことを考えたくないという気持ちの表れであると言える

「自分を掴むカギはそこにあるか」=団長を演じるために必要な悪意の解釈

之にもオフコースな根拠がある。団長は、『おそろしく速い手刀ぉ……!俺でなきゃ見逃しちゃうね』の人から、『殺人中毒者』と評されている。


読者に漫画的なキャラだと思わせた
『幻影旅団』

なんということでしょう。幻影旅団は、つくられたキャラクターだったのです。ネテロを慕って集まった十二支んとかいうダサイ変態成型ヤクザシルバニアファミリーモドキ集団と似たようなものです。

ウヴォーギンが団長の命令でヤクザを殺せと言われて喜んでたのも演技だったというのは納得がいく。「スジ者全員敵にまわしちまうぜぇ……!!(敵に回しても大したことないけど)」



クロロの心はとっくの昔に壊れている説

世間の残酷すぎる荒波に飲まれ『団長』を演じていたクロロ。

しかし、果たしてクロロは、平静だと言えるのか。

話しを読むと納得できないこともないのだが、そもそも『幻影旅団を作り上げる』とか言い出すのが狂気の沙汰であり、明らかに平静ではない。


団長を演じているクロロと、団長に従う団員達

団長を演じるというのは、『心優しいクロロが冷酷無情な団長を演じている』と捉えることができるだろう。しかし、これは、二通りの解釈ができるのだ。

ア 1つ目の解釈 クロロ=団長

言葉通りの意味だ。
「平静なクロロが自分自身をコントロールして、団長を演じている」と見ることができる。
ここでは、『クロロは、団長である』という当たり前のことが言える。

イ 2つ目の解釈 団長は、クロロによって作られた人格であって、クロロが作り上げている人格ではない

これは、『平静なクロロ』も、団長を演じる上での芝居の1つであるとみた場合だ。
平静なクロロが冷徹な団長を演じているのではなく、クロロは、「仲間がイメージする平静なクロロ」と、「完璧な悪役である団長」の両方を同時に演じているということになる。

これは、そもそも団長を演じるための要件に、平静なクロロが要求されているのではないかという憶測に基づく。

団長を構築(するために必要な要素)
=平静なクロロ+冷徹な団長

お気づきだろうか。団長を構築するのに求められているのは、団長を演じることのできる平静なクロロであって、素(す)のクロロではないのである。
従って、団長は、素のクロロではない=。というよりも、素のクロロでは団長になる必要がないといった方が正しいだろう。

この場合、疑問となるのが、「元のクロロの人格は、どこにいったのか?」だ。

分かりづらいので整理

団長は、二つの人格で構成されている。

アの主張
平静なクロロ(団員からは素のクロロだと思われている)
無情な団長という役(クロロの演技だと思われている)

イの主張
平静なクロロという役
(これも素のクロロの演技。団員は、素のクロロだと思っており、これもクロロの演技だとは気づいていない。マチとパクを除く)
無情な団長という役(素のクロロの演技)


もちろん、この記事内ではイの主張で話が進むぞ!


旅団員すら騙しているクロロだが、もしかしたら自分自身さえ騙している可能性

つまり、『無情な団長となるためには、その性格の役だけではなく、それを演じている平静なクロロという役』も素のクロロは、演じる必要があったというわけ。

しかし、団長となるためには、『素のクロロ』はいらない。ので、どこかに消え去ったのではないか、というのかこの記事の本題の趣旨です。




最大の謎。なぜ団員は、『クロロ』ではなく『団長』と呼ぶのか

考察1
クロロと呼ぶことで、クロロの精神は、不安定になるのではないだろうか。そして、そのことを団員は、知る域にまではたどり着いてないが、なんとなく感じているとか。

ちなみにノブナガが一度だけクロロと呼んでいるシーンがある。
「本当にそりゃ団長としての命令か?クロロよ」

ノブナガが判断がつかなくなるほど、クロロが完璧な団長を演じていることが伺える貴重なシーンである。


考察2
ただ単に頭がつぶされる可能性があるから団長(頭のクロロが死んだ場合、他の誰かが団長になる為)と呼んでいる。つまり、頭を団長と呼ぶのは旅団における暗黙のルールである。しかし、ノブナガがクロロと呼んでいるため、念による制約とかではない。


考察3
クロロが完璧な団長を演じ続けることで、クロロと呼びづらい雰囲気が作られた。団長と呼ぶことで、虚しさと悲しさが漂う中、いまやクロロと呼ぶことは禁忌に近い。だから皆、団長と呼びつつクロロのことを心配していると思われる。

団長のことで争っていたが、
クロロの死
=疲れ切ったクロロはもう役目から解放されて安らかに死ねる派
(フェイタン、フィンクス、)と、
クロロには絶対生きていて欲しい派


1.

2.シンデレラのように団長と言う魔法が解け、弱体化・無力化する(プリンセスクロロ説)

3.元の(精神の崩壊した)クロロになる





幻影旅団と団長の悲劇

演技がうますぎてヒソカを騙せてしまったこと、あとは方向性を誤ったことだろう。十二支んみたいなのを組織したほうが結果的に襲われなかったのではないだろうか。

同時にヒソカには、幻影旅団は、お遊び集団という驕りを抱かれたのではないだろうか。ヒソカにとって、団長はお遊び集団の団長に過ぎないと思っていた節がある。「そろそろ狩るか」とか言ってますからね。


めんどくさくなったんだ終わり!